24/28
第24話 彼女の背中 第8話 火種は“誰かが残した”
前回のお話、お読みいただきありがとうございます。まだまだ、話は展開していきます。
純は、沙織と一緒に、小さな同人誌を作ることにした。
テーマは「観察」。二人が街で見かけた人たちの物語。沙織のイラストが、純の言葉に命を吹き込む。彼女の描く人々の表情が、私の文章をより深く、豊かにしてくれる。
「これ、誰かに見せたいですか?」
沙織が尋ねた。
「ううん。まずは、自分たちのため」
純は、そう答えた。
でも、心のどこかで、一人の人の顔が浮かんでいた。
完成した同人誌を手に、純は思う。
「これは、私の『計画』の続きなのかもしれない」
あの時、拓と瞳を幸せにするのが私の計画だと言った。でも、本当は違った。私自身が、前に進むための計画だったんだ。
ページをめくりながら、ふと、あのカフェでの会話を思い出す。拓が「自分の弱さも認められる人だ」と言った言葉。今なら、その意味が分かる気がする。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本作品は「小説家になろう」と「カクヨム」に同時掲載しています。
どちらのサイトからお読み頂いても、同じ内容です。
ご感想、評価などいただけますと励みになります。




