「娘を返してほしかったら、野菜を食べなさい」
画面の中の父は、急いでどこかへ出かけて行った。たぶん基地だと思う。捜査線を配備させるとか言ってたし。
ニシャプール様は別にあんまり正義の味方の基地に興味がないのか、つまらなさそうな顔をして、すぐに映像を打ち切ってしまった。そして、ゴロゴロとソファーの上を転がり始める。
「結局、リズンスターの反応はよく分からなかったわね……。これからどうしようかしら? あ、そういえば、莉名って普段は何して遊んでたの? ゲーム? 何か買いに行く?」
「補佐官さんをしてました」
「補佐官さん……? 何それ? どんな遊びよ?」
「基地で、悩んだ若手の人の相談相手みたいなことしてたんです。これが結構人気で」
すると、ニシャプール様とマシロさんは、揃って「マジかよ」という顔をした。ニシャプール様は口をへの字に曲げ、マシロさんは額に手を当てて目を閉じた。
「10歳の子にです……?」
「あいつら揃いも揃って頭おかしいんじゃないかしら……?」
そして、マシロさんが神妙な顔で「相談役」と書かれた名札を俺にそっと差し出した。うやうやしく受け取る俺。
そんな風に適当に話をしていると……。
ニシャプール様が「そうよ! いいこと思いついちゃった!」と突然叫んだ。
マシロさんが、呆れたように振り返る。
「それで、今度はどんないいことを思いついちゃったんです?」
「理由は分からないけど、私と莉名が会うのをリズンスターは嫌がってるのよね? なら、私が莉名を誘拐した! 言うこと聞かないと殺すわ! みたいな動画を送ったらどうかしら? 何でも言うこと聞くんじゃない?」
マシロさんは、しばらく考え、さっと「採用」と書かれた札を挙げた。
「じゃあ、もう1度書きましょ! 莉名! 準備して!」
かくして、俺は、再度、父にやってほしいことを列記することとなった。
しかし、俺は紙を前にして悩む。たくさん書けるようにという配慮なのか、用意されたのは、大型の壁掛けカレンダーくらいの大きさの紙だった。うーん……こんなに書けないぞ……。
「やってほしいことって、何を書いてもいいんでしょうか……?」
「いいってば。正義の味方だから遠慮するとか要らないわ。とびっきりのわがままを、できるだけ多く書きなさい。別に特別なものじゃなくていいの。普通の子がしてほしい、と思うようなことでいいわ」
……俺がしてほしいことなんてそんなにないんだが……。俺が前世もない、普通の娘だったら。どんな希望を出すか、考えてみるか。
そして、俺が書いた、父への希望を見て、ニシャプール様とマシロさんは微妙な顔をした。ニシャプール様に至っては、飴だと思って食べたら梅干しだった、くらいの渋い顔をしている。……あれ? 俺はもう1度、自分が書いた物を見直した。
(お父さんにやってほしいこと)
・体にいいのでもっと野菜を食べてほしい
・夜更かしせず、夜は6時間以上寝てほしい
・家族に顔を合わせたら、せめて挨拶してほしい
・週に1日は休みを取って、ゆっくり体を休めてほしい
・
・
・
ニシャプール様は、ここまでは、俺が前回書いた「体に気を付けて、元気でいてほしい」という願いを読んだ時と同じ表情を浮かべていた。つまり、くしゃくしゃっと顔を歪めていた。しかし、後半になるにつれて、その目はどんどんと吊り上がっていった。顔から血の気が引き、目の奥に静かな火が灯ったようだった。さっきまでの陽気さはどこにもなかった。
・
・
・
・一度くらいは三者面談に出てほしい
・気が向いた時でいいので、こちらを見て困ったように笑う癖をやめてほしい
・一緒にご飯を食べてるときに、たまにでいいので、味の感想を言ってほしい
・半年に一度は一緒に買い物に行って、献立の相談に乗ってほしい
・一年に一度でいいから、一緒に遊びに行ってほしい
・一生に一度だけでいいから、わたしが困ったときに助けてほしい
いっぱい書きすぎたかな……。さすがに欲張りすぎた。
ちなみに、最後は100%俺の願望である。せっかくこんな世界に生まれ変わったから、正義の味方が活躍する場面を生で見たいかなって……。
一方、紙をすごい目つきで睨むニシャプール様は、さっきまでのくしゃっとした顔をやめ、完全な無表情になっていた。美人なので、そうしていると思いっきり迫力があった。
「えっと、わがまますぎました?」
「ううん、すっごくやる気が出たわ。特に後半は、死んでも全部やらせてやる」
さて、続いては脅迫動画の撮影である。
全部やらせてやる、と言った言葉には嘘がなかったらしく、非常に乗り気になったニシャプール様は、隅に置いてあった段ボールの中から、目出し帽を取り出して悩んでいる。そんなものも常備しているとは、さすが悪の組織の秘密基地であった。
「一応顔隠したほうがよくない? だって私達、死んだと思われてるでしょ 」
「いえ、死んだふりしたのがいたから見逃してやったって言ってたし、多分お父さんにはバレてますよ」
「もう少し死んだふり磨いた方がいいかしら……?」
「負けるの前提で話すのやめてくれませんかねえ……」
「コホン。じゃ、始めるわよ」
俺は、後ろ手に縛られた状態で、ソファーにそっと横たえられた。配役も事前に決めてある。
交渉役、ニシャプール様。
撮影係、マシロさん。
人質係、俺。
撮影は、ホールの一角をカーテンで仕切った即席スタジオで行われた。唯一のスポットライトが俺を照らし、背後の壁に濃い影を落とす。マシロさんはスマホを構え、こちらをじっと見つめている。
マシロさんから手で合図され、ソファーの側に立ったニシャプール様は、少し上ずった声で話し出した。
「えー、リズンスター。む、娘は預かったわ。返してほしかったら……えー。野菜を食べなさい! 食べるまで娘は帰らないと思いなさい!」
「カット。違和感しかないです。何でそうなるのって感情しか湧きません。あともっと自然に」
撮影中断。テイク2。
「リズンスター、娘は預かったわ。さて、どうしようかしら? ねえ莉名、リズンスターの苦手なものって何? それを食べさせて苦しむ顔が見たいわ」
「カット。事前に聞いてた可能性もあるにしろ、名前を知ってるのがなんか違和感です」
……テイク84。
「リズンスター。大事な娘は預かったわ。理由は2つ。あなたが正義の味方で、駄目な父親だからよ。さて、この子、殺してもいいけど、どうしようかしら……たくさん苦しめたいし……。そうだ、ねえ、教えてくれる? リズンスターって何か苦手なもの、あるの?」
つんつん、とニシャプール様から突っつかれ、俺はふいっと嫌そうに顔をそらす。我ながら名演であった。
「あら悲しい。でも次に無視したら、どっちかの手の指を折るわ。こう、ぽきぽきっとね」
「……うぅ……やだ……」
ニシャプール様は、俺に向かって指をぐーぱーして見せた。その折り方だと別に問題ないと思います。それはともかく、俺はできるだけ頑張って、押し殺した感じの声を出す。演技しようと思うとどうにもうまくいかなかったので、前世で大学で履修する科目を間違えて留年した時のことを思い出す。すると、なんかいい感じに苦しい声が出た。
「それで、苦手なものは、あるの?」
「お父さんは、野菜が苦手です……」
「ふーん……」
ニシャプール様は、かすかに笑みを浮かべながら、手元の紙をペラペラとめくった。ちなみに中身は、さっき倉庫から発掘された、コタツの保証書である。それっぽいのがないかと探していたら、マシロさんが持ってきてくれた。
「あら、資料だと、ピーマンとニンジンが嫌いなんですって。なら、生のピーマンとニンジンを人目に付く場所でボウル一杯、いや二杯たいらげてほしいわ。はい、じゃあパパに挨拶して」
「お父さん……! 助けて……!」
マシロさんが指で丸を作ってくれる。
かくして、3時間に渡る撮影は、無事に終了した。
「さすが情報処理局長です。見事な演技でした。左遷されたとは思えませんです」
感嘆したように言うマシロさん。声のトーンは微妙に上がっていたが、表情は全然変わっていなかったので、本当に褒めてくれているかは正直よく読み取れなかった。
「ニシャプール様は、なんで首領補佐から情報処理局に部署移されちゃったんですか?」
「作戦に口出しするからです」
ああ、首領補佐だったのに、ニシャプール様は作戦に口出しできなかったんだ……。
俺の悲しげな視線をどう解釈したのか、ニシャプール様は慌てたように手を振った。
「いや、ダムに毒入れるとか頭おかしいでしょ? あのダムから来た水がここにも来るってことを、誰も気づかないのがやばいわ。バカじゃないの」
「ちなみに最後の一言が左遷の要因です。ニシャプール様にバカって言われるのは、組織じゃ最も屈辱的なことでしたからね」
とうとうと話すマシロさん。でも、内容がよく聞いたらやばい。ニシャプール様へのディスにしか聞こえないもん。
ニシャプール様もそれは薄々分かったらしく、腰に手を当て、マシロさんを横目でじろりと睨んだ。
「マシロ、私のこと嫌いでしょ」
「いや、水くらい買ったらいいじゃないです?」
「だってミネラルウォーターって買ったらちょっと損した気分になるじゃない」
「小学生みたいな感覚です」
「うるさい。このっこのっ」
ニシャプール様がマシロさんをこっそり蹴ろうとして、軽く受け流されているのを見て、俺は素直な感想を口に出した。
「悪の組織って、もっとピリピリしてるのかと思ってました」
すると、ニシャプール様とマシロさんは顔を見合わせた。
「してたわよね。負けが込んでる時とか、みんな怒ってたもの。勝ちたいならもう全員でかかればよくない? って提案したんだけど、却下されちゃった」
「あの時もニシャプール様、あたしの部屋まで来て泣いてましたです」
「だって、なんかすごく責められたもん……。美学が分かってないとか変な部分で袋叩きにされるし。会議で発言したい人は挙手のボタンを押すんだけど、私のボタンだけ電池が抜かれてたのよ。後で分かったんだけど。いっぱい押してた私がバカみたいじゃない」
俺はここでちょっと疑問を覚えたので、いちおう確認してみた。
「ここ、悪の組織なんですよね? 悪いことする人が集まる……」
「まあ、悪いことしようとするとなぜかいつも正義の味方が現れてボコボコにされるから、実際はほとんどできてませんですけどね」
「なんでいっつもタイミングよく現れるのかしら。私は、スパイがいたんじゃないかと睨んでるわ。……あれ? でも組織の生き残りって私とマシロしかいないわよね……。で、私はスパイじゃないから……」
おそるおそる、といった感じで、ニシャプール様が隣のマシロさんを見た。すると、マシロさんは軽く肩をすくめる。
「ああ、情報ならあたしが流してましたです。待ち構えてた正義の味方の前で、逃げ惑うしかなかったみんなの姿は、とってもお笑いでしたのです」
「噓!」
ニシャプール様は一目散にその場から逃げ出し、ホールの奥にある段ボールの山に、水泳の飛込みみたいに頭から飛び込んだ。眺めていると、山は時折ガタガタと震えている。それをゆっくりと眺めた後、マシロさんはあっさりと言い放った。
「嘘です」
「マシロ、きらい」
それからニシャプール様が復活するには、5分程の時間を要した。大きなテレビの前にクッションを3人分並べたニシャプール様は、ニッコニコで俺たちを振り返る。もうさっきのことは忘れたらしかった。ものすごい切り替えの早さである。
「じゃ、さっそくここで反応見ましょ。脅迫映像をDVDに焼いて、モッちゃんにポストに入れてきてもらいましょうよ!」
「モッちゃん? 他にも人がいるんですか?」
「いえ、ニシャプール様は素体を操作することができるんです。愛用の素体の名前です」
聞いたことのあるようなないような単語が出てきたので、俺は首を傾げた。
「……素体ってなんでしたっけ?」
「命を吹き込まれる前の怪人のボディというか。ここ、備蓄用の倉庫もあって、スペアがいっぱいあるんです」
「ほらおいで、モッちゃん」
果たして、コンクリむき出しの天井の影から、ぶわり、と埃を巻き上げながら、黒い影が舞い降りた。宙から現れた50センチを超える巨大な蛾は、もそもそとニシャプール様の手から封筒をくわえて、ゆっくりと飛び去っていった。
「撮影班と集音班も向かってるわ。楽しみね!」
「万が一、リズンスターが野菜を食べるのを拒否したらどうするんです?」
「……え?」
ギギギ、とニシャプール様の首が、こちらを向いた。確かに。家での俺のハブられっぷりからして、その可能性は十分すぎるほどにあった。
「この子の居場所、ほんとになくなっちゃいますけど。考えてるんですよね?」
「……当り前よ! その時はね、私が責任持って育てるわ! 三者面談にも私が出る!」
「そこまで覚悟してのこととは、感服いたしましたです」
深々と頭を下げるマシロさんを見て、ニシャプール様は引きつった顔で何度も頷いた。俺は、そんなニシャプール様に、そっと歩み寄る。
「ニシャプール様。面談、来月の10日ですけど空いてますか?」
「莉名!? 諦めるの早くない!?」
画面の中で、父は、脅迫動画のDVDを何度も繰り返し見ていた。ブツブツと何か呟いたりもしている。ほかにも、ガリガリと何かメモを取ったり。目がちょっと怖い。
ニシャプール様が、トランシーバーで指示を出した。
「集音班。もう少し寄りなさい」
『……天井から、かすかに車の音が聞こえる。地下か? この短時間で8トントラックが複数通っているということは、そこそこ大きな道路か……』
俺たちは、同時に天井を見上げた。そして、3人揃って上に向かって耳を傾ける。ごー、という地鳴りのような低い音のほかは、何も聞こえない。
「聞こえますか?」
「車の音なんてするかしら……?」
「まあ、地下なのは合ってますです。この上って幹線道路ですし。正直気持ち悪いですが」
そして、父は、パソコンで何かを見始めた。ハッとしたようにニシャプール様が顔を上げる。俺も自分のリュックを振り返った。……スマホの追跡機能!
『……湖の底? チッ……改竄されているか』
「こんなこともあろうかと、GPSのデータはいじっておきましたです」
マシロさんが、無表情のまま、ぐっと親指を立てる。 そのマシロさんに、ニシャプール様が勢いよく飛びついた。
「マシロ! 好き!」
「でも、いちおうわたしのこと心配してくれてるみたいですね」
俺はほっと胸を撫でおろした。くすぐったいような、安心したような。
画面の中で、父は、渋い顔をして部屋から出て行った。撮影班もその後を追う。
「ところで、撮影班と集音班ってなんなんですか?」
「羽虫型と蜘蛛型の素体よ」
「ニシャプール様は虫系怪人ですからね。害虫駆除ならお任せですよ」
それから1時間後。ネット中継で、苦々しい顔で野菜を食べるリズンスターの姿が無事に放映された。父は、およそ4時間かけて、ボウル2杯を完食した。
応援コメントは1万を超えたが、「なぜリズンスターは突然こんな奇行を始めたのか」という疑問のコメントも5万を超えていた。
ニシャプール様は、「もっとうまそうに食べろ」「食材に失礼だと思わないのか」と煽りコメントをひたすら書き込み、運営からブロックされて泣いていた。しかし、食べきったときは笑顔でパチパチと拍手を送ってくれる。
「おおー。結構あなた愛されてるじゃない」
「そうなんでしょうか……そうかも……」
ふへへ、と俺が頬に手を当てて笑っていると、ニシャプール様は勢いよく立ち上がった。
「よしいけるわ! 次よ次! さっそく撮影開始!」
「責任取らなくてよさそうだってなったら、急に元気になりましたですね」
「うるさい! さあ、次の要求するわよ! 何だっけ?」
ニシャプール様は、さっき俺が書いた紙に目を走らせる。俺も、隣で補足した。
「夜は夜更かしせず、6時間以上寝てほしい、です」
「よーし! どんどん送っちゃいましょ! あいつが悔い改めるまで続けるわよ!!!」
そして、ノリノリのニシャプール様による撮影が開始された。
まず、ニシャプール様は、足を組み、ソファーにどっかりと座って高笑いした。一連の動作が非常に様になっていた。
「アハハ! ありがとう! 野菜を食べてる時のあなた、とってもいい表情だったわ! 胸がスーッとしたわ! これからもせいぜい体に気をつけることね! さて、じゃあ次はどうしようかしら……あら? そういえば、リズンスターって顔色悪いわ。寝不足なんじゃない?」
「カットです。唐突にも程がありますです」
* * * * * * * * * * * *
動画の再生が終わり、その場には重い沈黙が降り積もる。
正義の味方、基地。
天井まで届く大きな窓から、昼の光がたっぷりと差し込んでいた。
白を基調とした会議室は広く、床もテーブルも磨き上げられている。どこか病院や研究施設を思わせる清潔さがあり、空気は澱んでいない。
中央には、つるりとした白い大きなテーブル。
その周囲を囲む複数の大人たちは、背筋を伸ばして椅子に座っている。誰も声を荒らげてはいないが、明るい照明の下でも、表情だけは硬い。
「あの子ももう10歳だからね。素のままでも、普通の大人にどうにかされたりはしないとは思っていたが……保護された相手が最悪だったね。何したいのかは正直全然分からないけど」
司令官は、テーブル越しにリズンスターを見た。
責めるというより、困り切った視線だった。
「そもそもなんであんなこと言っちゃったの? ニシャプールのやつと違って、君の方はやりたかったことは何となくわかるんだけどさ」
リズンスターはしばらく黙っていたが、ぼそぼそと口を開いた。聞こえにくかったのか、司令官が耳に手を当てながら、頷いている。
「うん。え? 生放送だと思わなかった? そういう問題なの? ま、言っちゃったのはもう仕方ないから百歩譲っていいよ。いや本当は全然全くこれっぽっちも良くないんだがね。でもさ、その後、君があの子にすぐ説明に行くのが筋だろ。ハイランドリールは強化合宿中だったんだから。君も知ってるよね? 合宿中は通信機器は禁止だからさ。それを2日放置って」
「え? 残党が見つかったって聞いたからそっちに行かないといけないと思った? ニシャプールかと思って? 若手の動きはストップしてるし? うんそれはそうなんだけど、そっちも原因は君だよね? 補佐官廃止してから、若手の不満ヤバいから。その内怒鳴り込んできても不思議じゃないよ」
その言葉が終わった、まさにその瞬間。
バーン!!!!
明るい会議室に似つかわしくない勢いで、扉が開いた。
制服姿や戦闘スーツ姿の若手たちが、血相を変えて、どっとなだれ込んでくる。
『補佐官さんが退職ってどういうことなんですか!?』
『早く呼び戻してください!!』
司令官は一瞬だけ目を伏せ、それから苦笑いに近い表情で「ほら来ちゃったよ」と呟いた。
「まあいいや。君らも座って座って。ちょうどその補佐官さんの話をしてたんだ。そろそろ君らも、あれが誰だったのか知っておくべきかなって。その後で、ある動画も見てほしい」




