タイトル未定2025/01/23 20:36
その日、私の街は無くなった。
大きな爆発事故、原因はガス会社のタンクに引火したことによる、ガス爆発。
周囲の街は灰に変わり、その周りは火災で燃え尽きた。
そんな事故でも生き残れたひと握りの人間、その1人に私も入る。
しかし、両親は事故により他界、私は祖父母の家に引き取られ生活をした。
それから、10年が経ち高校生になり今を生活している、周りもあの事故の話題も出さなくなり始めた、平穏で普通の生活。
そのありがたみが分かる今日この頃、昼になり午後からの授業が面倒くさいと思うこの時間だ。
「櫻木ー(さくらぎ)午後の授業聞いたー?松原だってー担当」
「うっそ……あの先生の体育厳しいからやなのにー」
クラスはそんな平和な話題が飛び交っていた、私はと言うと、机に顔を伏せ日向ぼっこしながらウトウトと睡魔さんとデート真っ最中。
「彩芽?、瀧乃神 彩芽!聞いてる?授業がさぁ」
それにも、関わらず揺さぶり起こしてくるこいつは、中学からの友人で、柚原 奏噂話や、この手の誰かが食いつく話が好きな、つまり、話好きなやつだ。
「もー、なに?奏、私はこの暖かい時間好きなのにさぁ」
「いや、だから」
「聞いてた担当がってやつでしょ、気にしないが1番よ」
そう言って、時計を見ると着替えないと間に合わない時間になりつつあった、私はまだ休みたい体を起こし、更衣室に行くことに……
「?」
廊下をただ歩いていただけなのになんだろ、不思議な感じがした……懐かしいというか……分からない……気にせずにその後も授業を受け、その日は終わる。
帰宅開始の時間帯、奏とその友人、櫻木 優菜が、私にカラオケに行こうと誘ってきた、しかし、気分的にも今日はゆっくり家で過ごしたい気分でもあり、そそくさと帰路に着くことに、帰る途中不意に本屋で新刊が出ていたことを思い出し、近くの本屋に寄った、中でお目当ての本を探していると外がなんだか騒がしい……何事かと思い、外を見ると……
「嘘……でしょ、何かの悪い冗談よね……」
そこで見た光景は、まるで特撮の様な得体の知れない怪物の様な機会のような大きな、生き物が街を破壊していた、咄嗟に逃げなきゃと思うが足がすくんで動かない……周りはパニックで人々は我先にと、怪物と反対側に走る人達で覆われていた、無理だ。
こんなやつから逃げるなんて、直ぐに自衛隊の戦闘機が攻撃に入るが、攻撃も通用しているように見えなかった。
どうしたら良いものか……しかし、1女学生の私に何か出来るわけもない、ひとまずは逃げなければ……その時ある事に気づいた、怪物のいる方面は奏と優菜がカラオケに行った方角だったのだ、そして、あの日の記憶が思い出される……死体と破壊された建物……もし、あの二人が巻き込まれていたら……そう考えると、いてもたってもいられなくなり、私はふたりのいる方角に走り出していた……怪物は暴れミサイルが飛び交う……まさに戦場だ……奏は臆病できっとどこかで怯えている、2人を助けなくちゃ……偽善と言われようが構わない……私は走った……しかし……
「カラオケ屋さんが……2人は……」
そこには倒壊したカラオケ屋があり、人々が埋もれた人を救助していた。
震える足、震える手……全てを押し殺し私も参加する……生きてて……そう願いながら瓦礫をどかしていると、向こうの方から女の子が二人いる!と、聞こえ私もそちらに向かうと、瓦礫の隙間に2人は居た、生きてる……助け出すため私も手伝ったしかし……
「か、怪物がこちらに来てるぞ!逃げろ!」
1人の男性が声を上げ、皆はそれを聞いて逃げ出した……私も逃げたい、だけど今逃げたら……2人は……もう大事な誰かを失いたくない!その気持ちだけで動いていた
「彩芽ちゃんも逃げて……」
微かに聞こえる、奏の声を私は無視して瓦礫を退かし続ける、しかし、私の近くで自衛隊の発射したミサイルが怪物にあたり爆発、辺りには衝撃音が鳴り響いた、その瞬間私は恐怖に負け、腰が抜けその場に経たり混んでしまった……
死にたくない……逃げたい……2人を助けたい……でも、そんな力もない……そんな自分が情けなかった……いやだ……誰か……誰か助けてよ!
しかし、現実は上手く出来てない……
そして、怪物が私たちに向かい口を開け火をはなとうとしているのが分かった……死ぬんだ……嫌だ……
「誰か……誰か助けてよ!」
そう天に願う気持ちで叫んだその時だ……
怪物に何かが体当たりした……
その戦いの数分前、自衛隊極秘部特別対策課では、とあることが起きてた。
基地内部には、警戒アラートが鳴り響き慌ただしい限りだった。
「大変です!」
「なんだ!怪物以外に大変なことあるか!10年前の大災害……ガス爆発事故にはなっているが実際は奴らを消すために戦略兵器を使ったのだ!また、使わなきゃいけないのかもしれないんだぞ!」
「だ、第13番倉庫の飛龍が!」
「なにっ⁉️」
そう、ここ極秘部には地球外による攻撃に対することを目的として発足されていた、そしてここには、10年前街を守り戦った道の機械生命体……見た目は鷹のような通称飛龍と呼ばれる、機械生命体がほかんされていたのである!
カメラで13番倉庫を確認すると10年間動かなかった、飛龍がシャッターに対し体当たりを行い脱出を試みていた……
「外の状況をやつは察知しているのか!」
引き続きアラートは鳴り響き、怪物と飛龍に隊員達は振り回されていた。
「第13番倉庫!シャッターが破損率70パーセントを超えました!このままでは2分も持たず破壊されます!」
「やむ得ない……第13番倉庫を解放!地上ゲートまで繋げ!」
その判断に一同が騒然とした、万一また戦って阻止してくれたらいいが、一緒に暴れでもすれば街は取り返しのつかないことになるからだ、だが、残りのシャッター耐久時間を考えても変わらないのかもしれない。
「いかん!奴が暴れたらどうするんだ!隊長!」
「結果は変わらない!私が責任を持とう!出せ!」
そうして、飛龍は地上に飛ばさり……現在になる。
ガシャアン!と凄まじい衝撃と友に、私の近くにいた怪物は後退させられ、私の元に正体不明の機械仕掛けの鷹が降りてきた……
「あ、あなた……私を守ってくれたの?」
そう、問うと鷹の目がエメラルド色に光り私の問いに答えたようだった。そして、クチバシで今日に瓦礫を撤去2人を助けてくれた、しかし、なんだろ……この懐かしい気持ち……この鷹を私は知っている気がする……怖がる、奏と優菜を脇目に私は鷹にお礼を伝えたすると、顔を地面に伏せ、口を開く……
「まさか、乗れって言うの?私に……」
するとまた、目が光る……
私は、恐怖を押し殺し口の中へ
「嫌っ!行かないで!彩芽!死んじゃうよ!」
叫び私を止める2人の静止を立ち乗り込んだ……中は暖かく……なんだか懐かしい……
すると、鷹は変形し人がになったでは無いか……と言うか、感覚がある……私はこの機会と繋がったかのような……歩けば機械も歩く……戦えって事なのか……私が2人を街を守れるのか……悩んだが直ぐに私は怪物に立ち向かった……炎を吐かれたが、今どけば2人が焼き殺されてしまう……そのまま私は怪物の顔に拳を叩き込んだ、しかし、それくらいでは大したダメージになっていないようで、直ぐに尻尾で叩き飛ばされてしまう……
「ああああ!」
「このままじゃ……なにか……方法はないの?」
機体の損傷が激しいのか、立ち上がることさえ出来ない……その時、声が聞こえた……それは、脳に響くような声直接語り掛けてくるような……
『唱えよ……鬼神合体……』
「鬼神……よーし!鬼神!合体!エクストラフュージョン!」
唱えた途端、遠くの地平線から、狼の様な機械が2体、シャチのような機械も2体、ゴリラの様な機械が1体……こちらに走ってくる、そしてそのまま怪物に体当たりし吹き飛ばすと、私を取り込んだ鷹の様な機械は、空に勝手に舞い上がり、続いて到着した機械たちも空に飛び上がった、体は意思に反して勝手に変形し、周りの機械たちも変形、背中にバズーカのような形になったゴリラ、両腕にシャチ、両脚に狼が合体し背中には羽も生え、額からは2本の鬼のような角まで生えたでは無いか……
「これが鬼神合体……」
体から力がみなぎる……今なら倒せる!
腰に着いた刀を取り出し斬りかかるが、相手もはいそうですか、と言わないばかりに噛み付いたりで刀を上手く流している、だったら!
「これでどうだ!轟雷!雷召!地雷!」
合体してからというもの、勝手に何が使えるかがわかる……地雷で相手の動きを封じ込め、トドメの技を放つ構えをした。
「殺生石解放!出力臨界!喰らえ!喰怨!破砕拳!」
怪物の胸を右拳で突き破ると同時に、怪物にある殺生石をえぐりだし破壊した。
すると、怪物は活動を停止し私は自衛隊に取り囲まれ特別対策課に連行されることとなった。
「君があれを操っていたのかね?」
奥からお偉いさんだろう人が出てきて尋ねてきた。
「君、じゃなくて私は、瀧乃神 彩芽と言います」
それから、どうして動かせたかなどの経緯を事細かに聞かれ、他言無用という事を契約させられ何とか解放された。
だが、この時はまだ気づいていなかった今後数年に渡り、私が地球を守る守護者になるなんて……