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事後報告と経過。
この日、帝国に激震が走った。
帝国の王室は訪問先の和国で、全員事故死した。
護衛についていた四人のうち、三人は帰ってこず、たった一人、帝国最強、『千変万化』ホークド=アーカーだけが帰還を果たした。
次代の帝王は総務大臣と外務大臣を兼任していた、ホワイト=グルーが担うこととなった。
帝国民たちは、その訃報を悲しんだが、新体制を受け入れ、それまで通りの生活を続けた。
その後、和国は、先代の帝王の訃報を嘆きつつ、新体制の浸透までという条件で、不戦の条約を申し入れ、帝国は、それを受け入れた。
こうして、ホワイト=グルーとホークド=アーカーの計画は、成功に終わった。