到着。最初の死、ついでに二度目の死。
立ち上がって周りを見ると、僕がいるところを中心に、クレーターができていた。
まあ、当然か。
さて、どうしよう。
とりあえず近くにあった町に行ってみようかな。
とりあえずその方向へ歩いていく。
町は半壊していた。
というより、クレーターと接している。
簡単にいえば、僕の落下に巻き込まれてしまった形か。
瓦礫の山が、そこにはあった。
僕が近づいていくと、数人の男達が出てきた。
「元凶はてめえか」
「ふざけやがって」
「もう俺たちしか残っちゃいねえ」
「てめえも殺してやるよ。ぐっちゃぐちゃになあ!」
うん。これはまずいな。弁明のしようもないし、仕方ない、なんかチート貰ったし、無双して力の差を見せつけて、 とりあえずおとなしくなってもらおうかな。
戦闘開始。
ダメだった。
勝てなかった。
死んだ。
魔法があることはわかったけれど、本当に僕の体は原型をとどめなかった。
痛みを感じる暇すらなかった。
跡形もなく消し飛ばされ、彼らは拍子抜けしたような顔をしつつ、どこかへ歩いていった。
その後、僕の元いた場所に火が灯り、僕の体が創造された。
「ん~、ここまであんま痛くなかったけど、ここから先何かと戦うことになると辛いな」
僕はとてつもなく弱いようだ。
「ある程度は強くなれるかもしれないけど、気を付けて争わないようにしなきゃ」
呟きつつ、瓦礫の山の方へ向かう。
「なるほど、跡形もなくなると戻るまでけっこうかかるんだね」
そこには、大量の遺体と、異様な匂いがあった。
死臭というやつだろう。
「僕のせいか」
僕が地上に落ちた時に壊れてしまったのだから……。
いや、神様のせいだろう。
悪いのは、こんなところに落とした神様だ。そう思うことにしよう。
だが、縁のない人間が大量に死んでいても、なにも思わないな。
死んでしまった人よりも、生きている人間の方が大事か。
とりあえず、他に生存者はいないか確かめようと、瓦礫の山を捜索する。
何やら扉のようなものが見える。おそらく、家かなにかの一部があの下になっているのだろうが、上の瓦礫が大きいので、どかせそうにない。
さあ、捜索開始だ。
瓦礫をひとつどかしたところで疲れきった。
「きっつ~、ん?」
どかした瓦礫は山を転がっていって、少し山を崩した。
その一角に、穴があったのだ。
人が入れそうな穴が。
よし、
「入ってみるか。死なないし」
弱々です。
雑魚です。
でも生き返ります。
辛いです。
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(注:Mじゃないよ!?)