★3話夢の中では
夢乃ちゃんと一緒にお風呂に入り、それから分かれて寝るために私は自分の部屋にいた。
すると突然ドアが開き、その向こうには薄ピンク色の枕を抱きしめた夢乃ちゃんがたっていた。
すこし大きめで、ふかふかとした枕に夢乃ちゃんの腕や手が沈み込んでいる。
夢乃ちゃんはそれほど強くその枕を抱きしめているのだろう。
「夢乃ちゃん、どうしたの?」
私はまず夢乃ちゃんが突然私の部屋にやってきた理由を聞く。
いつもなら必ずノックをしてから入るはずの夢乃ちゃんがノックをしないなんておかしかった。
夢乃ちゃんの持っている枕がより圧迫される。
「叶乃ちゃん……」
「なあに??」
私は少ししょんぼりとしている夢乃ちゃんをやさしく相手するように返事する。
「一人は怖いから、一緒に寝よ……」
再び夢乃ちゃんの枕が圧迫される。
それと同時に夢乃ちゃんの腕も手首もその枕に沈み込む。
私が返事をしないで数秒が経つと、夢乃ちゃんは頬を赤らめだし、さらに目に涙を浮かべていた。
「いいよ! 夢乃ちゃん一緒に寝よ!」
私がそうやって返事を返すと途端に夢乃ちゃんの表情が明るくなっていく。
私は12時になってもいまだに付けていた部屋の照明を落として、私の部屋の片隅にあるベッドに寝転がった。すると部屋の入口で固まっていた夢乃ちゃんがとぼとぼと私の方へ近づいてくる。私は布団の角を片手で持ち上げて、布団の中に入ってもらうようなジェスチャーをする。
すると夢乃ちゃんは私のベッドの上にもってきていた薄ピンク色の枕を置いて、その上に頭を乗せるようにして寝転がった。
私は持ち上げていた布団の角を降ろして、夢乃ちゃんの肩まで覆うように位置を調節する。
布団の中が温まるのがいつもより早い。
そんな温かい中で、時々お互いの太ももや足が触れ合う。
部屋は暗くて何にも見えないがただそこに夢乃ちゃんがいることはわかる。
「こうして二人で寝るのは久しぶりだね」
「そうだね! 夢乃ちゃんと一緒に寝れてうれしいよ」
そんな風に少し昔のことを思い出しながらいろいろなことを話していると、隣からかわいらしい寝息が聞こえてきた。
「夢乃ちゃんねちゃったんだ……」
誰も聞いてくれる相手はいないのに私は一人でつぶやいた。
ちょっと寂しいな……
すると突然布団の中にある私の右手の小指が夢乃ちゃんに握られた。
夢乃ちゃん、寂しいのかな。
私はそんな夢乃ちゃんを励ますためにも布団の中で夢乃ちゃんの肩を抱き寄せる。
そして私は夢乃ちゃんの腕の上から抱き着いた。
でも……
私だって甘えたい。
それでも夢乃ちゃんはいまいろいろとつらいんだから……
でも夢乃ちゃんはねてるから私が甘えてもいいよね。
何度も逆説ばかりの葛藤が脳内で繰り広げられる。
「夢乃ちゃん、甘えさせて……」
1分ほど考えて、その独り言が口から出た。
私は体全体を少し足の方へずらす。
そして、私は自分の腕を夢乃ちゃんの腕と体の間に押し込んだ。
次に私は耳を夢乃ちゃんの胸元にあてる。
私とほとんど同じくらいに成長した胸のふくらみは柔らかい、しかし少し私の耳を押し返す。
私はほとんど密着するように再び耳を夢乃ちゃんの胸に押し当てた。
すると、一定のリズムで夢乃ちゃんの心臓の音が聞こえてきて、少し寂しかった気持ちがまぎれるようだった。
それにより安心したせいか私はどんどんとまどろんでいった。
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「叶乃ちゃん、私……」
夢乃ちゃんがどこかで聞いた覚えのあるセリフを言う。
「私もだよ」
そして私も少し記憶にあるようなセリフを返す。
しかし、今は小学生だったあの頃とはちがい中学二年生だ。
私たちはある程度は成長してほとんどおもらしはしないようになった。
私たちはやっとのことで自分たちの家があるマンションのロビーにたどり着いた。
すると夢乃ちゃんがカバンから鍵を取出し、そのオートロックの扉を開ける。
私たちはそのまま少し小走り気味にエレベーターへと向かった。
夢乃ちゃんが私と手をつなぎながらエレベーターに乗り込み、「15」の数字が書かれたボタンを強く押す。
あの頃はその「15」のボタンは少し高く、ちょっと背伸びをして押さなければならなかったが今は普通に押せる。
だから、おもらしする要因なんてほとんどなかった。
「夢乃ちゃん、またボタン押してくれてありがとう」
「叶乃ちゃん、そんな昔のことおぼえてたんだ」
こういうピンチの時ほど、昔のことを思い出し、さらに仲良くなることができる。
ガタンと一度揺れた後にエレベーターが動き出した。
現在の高さを教えてくれるエレベーター内のディスプレイの数字がみるみるうちに増えていく。
数字は徐々に増えていくエレベーターが加速する。
しかし、今の私たちはその重力にだって耐えられるのだ。
私たちは我慢せずに15階までたどり着くことができた。
私たちはエレベーターから降りて家まで向かう。
延々と私の下腹部がジンジンと痛む。
我慢しすぎでおかしくなりそうなくらいだ。
私は余計に夢乃ちゃんの手を強く握った。
「叶乃ちゃん頑張って!」
あの時もこうして夢乃ちゃんが励ましてくれた、あの時は二人ともおもらししてしまったが今日は違うようにしたい。
しかし、そんなに上手く事は運ばれなかった。
突然私に強烈な尿意が押し寄せる。
それは夢乃ちゃんも同じだったようで、二人ともつないでいた手を放して両手でスカートの前を抑えた。
私の体が一度びくっと震えた。
その直後におしっこがあふれ出てきて股間が熱くなる感覚が伝わる。
股間に押し付けられているパンツと股間の間でおしっこが勢いよく渦巻いてパンツ全体を湿らす。パンツを濡らしきったおしっこはとどまるところを知らずにスカートを濡らしていく。
中学校の制服であるチェックのスカートがおしっこで濡らされて、少し暗い色になった。
また、おしっこは私の太ももやふくらはぎなど脚全体を湿らして温めていく。
学校指定のフリルがあしらわれた真っ白なフリルソックスがうっすらと黄色に染まっていた。
おもらしをしているという悲しさと、限界だった我慢により足が震えてしまい、一歩後ずさりをした。すると、おしっこが靴にたまっていたのかぐじゅぐじゅと靴から音が鳴る。
「叶乃ちゃん! 大丈夫!?」
おしっこに意識が集中しすぎていた私を元に戻したのは夢乃ちゃんの呼びかけだった。
私は夢乃ちゃんも私のようにおもらししてしまったのではないかと、夢乃ちゃんのことをよく見たが、夢乃ちゃんは片手で股間を抑えるだけで済んでいる。
どうやら夢乃ちゃんは波を我慢することができたようだった。
「夢乃ちゃんは早くトイレに向かわないと!」
私はまだトイレに間に合う可能性のある夢乃ちゃんをトイレに向かわせる。
しかし、夢乃ちゃんはその場を動かずに片手で股間を抑えたまま私の方を見ていた。
「ううん。おもらししちゃった叶乃ちゃんをそのままになんてできない! 一緒に行こ!」
夢乃ちゃんがそういいながら、股間を抑えていない方の手で私のおしっこで濡れた手をしっかり握る。
案の定私のおしっこが夢乃ちゃんの手のひらにつくが、夢乃ちゃんが嫌がっているようには見えなかった。
私はそんな夢乃ちゃんの反応がとてもうれしかった。
それから私たちは家の前までたどり着き、余裕のある私がおしっこで濡れた手で鍵を手に取り開ける。
そして私はその手でドアをあけて、夢乃ちゃんを早くトイレに向かわせた。夢乃ちゃんは玄関からすぐの所にあるトイレに急いで入った。1人になった私は玄関で濡れた靴を脱ぎ、黄色くなった靴下を脱ぐ。
そこで玄関に垂れる黄色い雫が私がおもらししたことを余計に象徴して、少し心が痛くなる。
「はぁ…… なんで中学生にもなっておもらしなんて……」
私がそんなことを考えながらその場にいると、近くのトイレから夢乃ちゃんがおしっこをする音が聞こえてくる。
双子なのに私だけおもらししちゃうなんて……
でも、これで夢乃ちゃんに甘えられるかもしれない。そう考えると私の心は軽くなった。
私は以前から夢乃ちゃんに甘えたかったのだが、"双子なんだから…"だなんて考えたせいで私は夢乃ちゃんに甘えることが出来なかった。しかし片方がおもらしした時は、おもらししていない方がおもらしした方にオムツを付けてあげるのだ。
するとトイレのレバーが引かれて水が流れる音がする。そのすぐあとに夢乃ちゃんがトイレから出てきて、私たちの部屋にあるオムツとオムツ替えシートを取りに行った。
夢乃ちゃんは玄関のすぐ近くにオムツ替えシートを敷き、私はその上に寝転ぶ。
そこでわたしの下半身がふわふわした真っ白なオムツで包まれていく。
オムツをつけてくれた夢乃ちゃんが突然私のあたま撫でてくれた。
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