第8話 オークをやっつけた
ゴブリン召喚士応援ありがとうございました。日間の100位からはずれてPVも落ち着きました。週間や月間の順位はPV数に関係が余りないようです。ランキングを気にしてる方がいましたら参考までに言っときますと20位以内が閲覧数が劇的に増えて30位以下は大して関心を持たれない様ですよ。
衛星軌道にいるオークの船をおびき寄せる為に機関停止した船を2隻用意した俺達は今度はカテゴリー1らしく見える様に、ゴブリン達に腰布姿になってもらう事にした。2年前まではこれが普通の姿だったので違和感は全然ないな。キング達は強そうに見えるので隠れて貰う、また使節団にも隠れて貰う事にした。なんでエリカが嬉々として腰布姿で俺の隣に立っているのかはよく分からないが、胸は隠してもらう。
「エリカ、胸かくせよ。丸見えだぞ。」
「ふふ、こっちの方が未開な感じで良くありませんか?ふふふ・・」ぶるん!
「それはそうだが、オークにお前のオッパイ見せるのは嫌だぞ。」
「はっ!・・・そうでした、男爵以外の男が居るのを忘れてました。」
エリカは胸を手で隠して走っていった。第一王女のエリザベスは胸を見ながらグヌヌ状態だ。いったい何を張り有っるんだこいつら。俺達大ピンチなんだが・・。
「降りて来るゴブ!」
「よし!皆、芝居開始だ、野蛮作戦開始!」
俺達はデッカイたき火をして周りをグルグル回りながら踊った。太鼓のリズムに合わせてゴブリン達は腰布一枚で踊り狂っている。そしてたき火の傍にはゴブリンの使者たちが柱に縛り付けてある。俺達がカテゴリー1であり、野蛮で無力な原住民である事を強調して相手を油断させる作戦だ。
「降りて来るゴブ。」
「よし皆!踊れ踊れ、食って騒げ!」
まあ俺が言わなくても元々野蛮で宴会大好きゴブリン達は大いに盛り上がって来た、演技が1で地が9位だな多分、つまり迫真の演技ってヤツだ。
オークの船が地上に近づくにつれて例のエンジン音が段々大きくなって来た。俺達は踊るのをやめて空を全員で見上げている。
「原住民共!そのまま動くな!」
姿を現したオークの偵察艦からデカイ音響がなり響いた。拡声器による通達だ。勉強してなかったらいきなりの大音響でパニックになっていたかも知れない。
「宇宙船のエンジンを始動すれば攻撃する!そのままジッとしていろ!」
俺達はカテゴリー1らしく口を大きく開けて驚いた表情で空を見上げていた。使節団のゴブリン達は恐怖でブルブル震えている。俺達と違って死線を潜り抜けたことが無いので死ぬのが怖いのだろう。良い感じに場が盛り上がって来ていた。
目の前に着陸したオークの偵察艦は、全長100メートル程だがカクカクした特徴的な形をしていた、今では光学迷彩も切ってあるので形が良く見えた。
俺は最後の仕上げて土下座した。他のゴブリン達も俺が土下座したので驚いて全員土下座だ。これで無力で野蛮な原住民が強大な力を持つ宇宙船を恐れている感じが出たはずだ。出なかったらゴブ吉にあの船を破壊させれば良いだけだがな。
「フハハハハハ~!原住民共、良い心がけで有るぞ。」
中から3匹のオークが出て来た、オークのくせにみな痩せて小さかった。多分ロクな物食べてないな、宇宙船の中は何処も貧しい食事しかない様だ。
「お前らの酋長は誰だ?出て来い!」
「はいはい!・・」
俺は急いでオークの所へ這っていった。そしてオークに土下座して挨拶した。
「私がここら辺を納める男爵です。以後お見知り置き下さい!」
「ふむ、中々分かってる様だな野蛮人。あのオーガの船の連中は何処だ?ゴブリン達は居るようだが。」
「あの船に乗っていた角の生えた連中は、食いましたです。はい。」
「そ・・そうか・・流石に野蛮人だな・・まあいい、そこのゴブリン共をこちらに渡せ。それから水と食料を持ってこい。
俺達は水と食料と酒を沢山運んできてオーク達の前に置いた。オーク達は大喜びだ。
「隊長、こいつら使えますね。この星を本国に連絡したら俺達出世間違いなしです。」
「そうだな、従順な原住民と美味い食べ物だから魅力的だな。」
「おい男爵!女だ!女を連れて来い。」
俺はいそいそと俺の街で一番きれいなゴブリン、まあエリカなのだが・・をオークの所に連れて来た。その他にも俺の屋敷でメイドをしているプリンセス級を4人だ。全員綺麗でスタイルも素晴らしい、それが腰布と胸に布を巻きつけているだけの挑発的な服装をしているのだ。オーク達は全員血走った眼付きで見ていた。
「オーク様この街一番の美人でございます。」
「お~、なかなかの美形ではないか!胸も大きいのう!」
エリカは鼻を膨らませて何やら嬉しそうだ、思いっきり胸をそらせて巨乳を強調していた。オークには言ってないが、一番美人の他にゴブリンの雌の中で最強なのもエリカなのだ。なにせクイーン級だから白兵戦でもオーガ程度なら素手でも勝てるのがエリカだ。他の4人もオークなど片手で秒殺の連中なのだが、オークは家の綺麗どころの胸と太腿しか見ていなかった。
「主殿、終わりました。」
「そうか、良くやった。」
アーサーが無事仕事を終わらせた様だ、もう芝居の必要は無くなった。
「エリカ、もういいぞ。」
ぐわん!バキン!
「ぐわ!一体何を!!!・・・」
エリカ達がいやらしく体を触っていたオーク達を叩きのめす。3人のオーク達は一瞬で制圧されて地面に転がされた、船からもアーサー達が無力化したオーク達が運び出されて来た。ゴブ吉にやらせると血が飛び散って汚いのと、精密な機械が壊れると困るので今回はアーサー達に頼んで船内にいる乗組員を捕まえたのだ。何処にいてもゴブ吉が見つけるので簡単に済んだ様だ。
「貴様ら!何をする!オーク族に逆らう気か!」
「何をするか知りたいか?」
「さっさと縄を解け!俺達を殺せばお前ら皆殺しだだぞ!!」
「ふん、嘘だな。お前ら手柄を独り占めにする為にこの星の情報をまだ報告してないそうじゃないか。お前らを殺しても誰も気が付かないぞ。」
「・・・・・・・」
「おい、俺達はなオークの丸焼きが大好きなんだぞ!・・・知ってたか?」
「ひいい~!!!!」
また俺達の祭りが始まった。初めて俺達が宇宙船を手に入れたお祭りだ。親切なオーガ族が俺達の為に最新鋭のステルス偵察艦を持って来てくれたのだ。感謝の印の踊りを一晩中オーク達に見せてやった。オーク達は全員物凄く協力的な捕虜になった。たき火で焼いた豚の丸焼きや猪の丸焼きをみて泡を吹いて気絶するオークが大勢出たのが以外だった、美味しいから俺達は盛り上がったのだが。
「やったゴブな。船が手に入ったゴブ。」
「この調子でどんどん船を手に入れようぜゴブ吉。無いなら有る所から取ってくりゃ良いだけだ。」
こうして俺達は宇宙船を手に入れた。オーク達は弱いので俺達の町で捕虜として生活させる事にした、逃げたければ逃げて良いと先に言ったのだが、誰も逃げなかった。まあ、周りに涎を垂らしたキング達がいるから当たり前だな。そして彼らも俺達に沢山の知識をくれた。特にステルス技術はゴブリン王国より進んでいるので非常に役にたった。情報を本国に伝えてゴブリンもステルス艦を造るそうだ。
人が少ない方が好き勝手書けて気に入ってるんですよね。やっぱり自分は引きこもり体質なのかも知れませんね。人が多い所嫌いだし。SFっぽくしようとしてますが、変な所が有ればご指摘下さい。




