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ゴブリン召喚士 宇宙へ  作者: ぴっぴ
第1章 ゴブリン召喚士
4/40

第4話 ゴブリン達を進化させた

ゴブリン召喚士 完結済み小説 日間31位

週間39位 月間177位です。いや~よく頑張ったと思います。周りが書籍化したチート小説ばかりなので褒めてあげたいです。

 アーサーが修行に連れて行ったゴブリン達が帰って来た。少し顔が引き締まってきたかな?まあ1週間じゃ変わらないか。


 「主殿、無事帰って参りました。」


 「ご苦労さん、アーサー。で、どうだった。」


 「物凄い根性無しで苦労いたしました。気絶したオークに止めを刺すだけで悲鳴を上げるのでござる。」


 「ふ~ん、何だかこいつら楽な世界から来てるらしいからな。何でも機械が代わりに何でもしてくれる世  界なんだそうだ。」


 「ほう、ではこいつらは何をするのですかな?」


 「機械の監視らしいな。まあ機械の従者みたいなもんか、器械が主人でこいつらを食わせてる様だ。」


 「それは面妖な世界でござるな。」


 オーガからこの1週間で色々と聞いたのだが理解出来ない事ばかりなのだ。食い物は機械が造ってくれるし他の物も機械が造ってくれるそうだ。じゃあ人間は何をするんだって聞いたら。何もしないのだそうだ。あれかな、俺がゴブリン達に養ってもらってた様なもんかな?あの生活を続けていたら、そりゃあ駄目になるだろう。


 「主殿、クラスチェンジをお願いします。」


 「よし、お前らクラスチェンジするぞ。」


 「クラスチェンジってなんで有りますか?」


 「これのことだ、ほれクラスチェンジ!ポチっとな。」


 俺は経験値が貯まってクラスチェンジ可能になった3人を上のクラスに上げた。隊長はホブゴブリンだったのでハイゴブリン、隊員2人はノーマルゴブリンからそれぞれウォーゴブリンとメイジゴブリンだ。


 「どわ~、なんか変わったぞ!!」

 「ひえ~!体に力が漲って来るであります!」

 「ひ~、胸が大きくなりました~。」


 「これがクラスチェンジだ、分かったか?」


 「これは強制進化じゃないですか!何千年も前に消滅したと言われる伝説の現象!!!!」

 「凄いで有ります!大発見であります!出世間違いなしであります!」

 「ひえ~、こんな辺境に幻の技術があったなんて驚きです~。」


 騒がしい奴らだ、でもまあ初めてのクラスチェンジなら当然なのかな?いきなり自分の能力が上がると嬉しいだろうな、俺はクラスチェンジした事ないから分からないけど。


 「これがクラスチェンジだ、分かったか。」


 「分りましたご主人様、何でも言って下さい。」

 「一生ついて行くであります。」

 「ゴブリンの神様がこんな所に居たなんて~」


 どうやらこいてらの世界では、機械に世話をしてもらい始めたころからゴブリンは進化するのを止めた様だ、止めたと言うよりは経験値が稼げないのでクラスチェンジ出来なかったというべきなのかな。


 「どうだ、ゴブリンは雑魚じゃないぞ。むしろ頑張れば直ぐに強くなる最強の魔物なんだぞ。」


 「初めて知りました、俺達はカスだと思ってました。」


 「貴様ら主の偉大さが分かったか!」


 「「「はい!!!」」」


 「では主殿に教育の成果をお見せします。」


 アーサーが体や戦闘技術、エリカが精神を鍛えたのだそうだ。これからその成果を見せてくれるらしい。


 「では、マスター。見て下さいまし。」


 エリカが珍しくキツイ顔をして3人の前に立っている。アーサーはニコニコしてそれを横で見ていた。


 「いいかクソ共!マスターの命令は絶対だ!分かったかカス!」


 「「「イエッス!マム!」」」


 「お前らはマスターの為に死ぬのだ!分かったかこのビチグソ野郎!」


 「「「はい!喜んで!」」」


 「貴様らの返事は2つだけだ!はい!かイェスサー!だ。」


 「イエス!マム!」


 エリカが満面の笑みで振り返る。何かをやり遂げたと言う感じの顔をしている。エリカそれ教育じゃなくて洗脳だぞ。後でやめるように言っておこう。


 「いや、お前たちにそんな事望んでないから。」


 「いや遠慮せんで下さい。俺は進化出来て嬉しいっす。」


 「そうであります。自分はただのゴブリンで一生終えるハズだったのに、上位種になれて嬉しいでありま  す。」


 「ほんまでんな、何でも言うておくれやす。」


 なんだかこいつらも上位になると嬉しい様だ、多分こいつらにも忠誠心レベル1が付いてる気がする、怖いから見ないけど。


 「あっそうだ、オーガの船が落ちて来てオーガ捕まえたぞ。」


 「ええええええ~!!!!」


 「あんな化け物どうやって捕まえたんですか!怖いから殺しましょう、いや謝って、逃がしましょう!」


 こいつらが言うにはオーガは戦争が強くて、船同士でも陸上での接近戦でも全く勝てないそうだ。兎に角オーガを見たら逃げるのが常識なのだそうだ。彼らが勝てるのはオーク族位で、それも10倍の数がいるそうだ。何となくダンジョンの中の力関係に似ていた。


 「心配するな、とても協力的で気の良いオーガだぞ。」


 そうなのだ、怖い思いをさせたので温泉に入れて芋や魚を食わせたら物凄く協力的になったのだ。特に温泉は肌が綺麗になるとかで毎日3時間位入っているのだ。そして芋を食うわ食うわ、毎日芋を食っているのだ。こんな美味い物はオーガの世界には無いのだそうだ。


 「とにかくこの星は俺達ゴブリンにとっての大切な星です。早く本国に知らせないと。」


 「オーガは絶対に逃がさないで下さい!この星を知られると不味い事になります!」


 3人が言うにはこの星は伝説の進化の星なのだそうだ。ここに来ればゴブリンは進化して幸せになれる星なのだそうだ。そういう伝説だとか、おとぎ話が有るらしい。


 「船が直り次第、我々は本国に帰ります。この星の事を知らせます。重要すぎて無線は使えません!」


 「そうか、何だか大変なんだな。オーガは俺達が捕まえとくよ。」


 「よろしくお願い致します。俺達宇宙のゴブリンの未来がかかってます!」


 こうして3人のゴブリン達は自動修復の終わった船でまた宇宙に帰って行った。




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