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ゴブリン召喚士 宇宙へ  作者: ぴっぴ
第1章 ゴブリン召喚士
3/40

第3話 生意気な奴が落ちて来た

ゴブリン召喚士連日応援ありがとうゴブ!

総合完結済み小説 日間25位 週間53位 月間229位ゴブ!


 俺の畑に落ちて来たデカイ槍の中から今度は5人の変な奴らがはい出て来た。頭に角が生えてて口からちょっとだけ牙が出ている。見た感じオーガに似てる感じだ、子供のオーガなのか?俺より小さくて華奢な体つきだった。


 「おい、原住民!ここの代表は誰だ。」


 5人の中で一番体の大きい奴が偉そうに俺たちに言った。一番大きくても俺と同じ位だから175センチ位のオーガだ。胸が出てるから雌なのか?


 「俺が、ここの領主だ。」


 「そうか、今からここは我々の統治下になるからそのつもりでいろ!分かったな!原住民。」


 「何だと、お前ら敵か!」


 「敵ではない、お前らの主人になってやろうと言うのだ。感謝しろ!」


 それからこいつは自分たちがどれ程偉大な種族であるかを長々と語った。早い話が宇宙では自分たちは偉い種族なのでお前らは低俗な種族だから従えと云う事らしい。おまけに威嚇のつもりか雌の後ろにいた兵士が俺に武器らしき物を向けて来た。


 「おい、ゴブ吉。やれ。」


 「こいつら馬鹿ゴブ!」


 ぼむ!ぼむ!ぼむ!ぼむ!


 生意気なオーガの雌の後ろで俺に武器みたいな物を向けた4人のオーガの頭が吹き飛んだ。他人の畑を滅茶苦茶にした上に子分になれとか、こいつら馬鹿なのか?おまけにその土地の領主に武器を向けるとは、殺してくれと言ってるようなもんだ。


 「わ!なにを・・貴様よくも私の部下を!」


 「お前は馬鹿なのか?」


 「なに!原住民風情が上級種族のオーガに何を言うか!」


 「オーガみたいな雑魚が上級とは随分宇宙とはレベルが低い場所らしいな。」


 「なに貴様生意気な!」


 「お前が生意気だ!オーガ。」


 「うぎゃ~!」


 生意気なオーガがキングゴブリンに殴られて吹き飛ばされる。軽く殴っている様だが軽いので5メートル程先まで転がった。気絶したので木の棒に縄で縛ってグルグル巻きにして俺の屋敷の庭に転がしておく。こいつといいさっきの奴といい、空からくるやつは何で皆礼儀知らずの野蛮人ばかりなんだ?

 芋畑を直したいが、この大きさの物を動かすのは無理だ。特大の城壁よりもでかいのだ、少しずつ壊すのにも無理があるので、畑は別の所に又作るしかない様だ。


 「もう少しで芋が出来そうだったんだがな~。残念だ。」


 「今年のフライドポテト祭りは中止ゴブかな?」


 「そんな、吾輩。フライドポテトとビールを楽しみに生きて来たのに。」


 キングゴブリンの落ち込みが激しい、何とかなだめないとさっきのオーガが食われそうだ。


 「まあ今年はフライドポテトじゃなくて、エリカが開発したフィッシュ&チップスとか言うヤツで祭りをしようじゃないか。フライドポテトより美味いぞ。」


 「おお~、あれですか。吾輩楽しみです。」


 キングゴブリンの機嫌が直った様だ、でも2メートル半の巨体の怪物が笑うと口からデカい牙が2本出て来るので、知らない人が見たら怖いかも知れない。口から涎が垂れてるし。

 槍のせいでゴブリン達が大勢集まって来たので今晩はゴブリン達と庭でバーベキューをする事にする。俺達は何かあると宴会をするのだ。


 「ゴブ吉、今晩はバーベキューでもやるか?」


 「良いゴブね、久々の祭りゴブ。」


 「キング!食い物集めてこい。あと、エールもな。」


 「エリカ、人魚達から魚貰ってこい。」


 暗くなったころ俺の屋敷の庭でバーベキュー大会が始まった。デカいたき火の周りでゴブリン達が踊っている。うん、下手くそ。それに皆顔が怖い。たき火では森で狩ってきた豚や熊が丸焼きにされていた。そして歌を歌うゴブリン達もいた、最近音楽に興味を持つゴブリン達も出て来たのだ。たき火の周りで太鼓に合わせて踊っていると何かテンションが上がって来るのだ。ドンドコドンドコ!ウォ~!ドンドコドンドコ!ウォ~!太鼓に合わせて吠えるゴブリンも出て来た。何か楽しい。


 「ひ~いいい!!!!食べないで下さい~!!!!」


 気絶していたオーガの雌が目を覚ました様だ。なんか大声で妙な事を叫んでいる。たき火の周りで太鼓に合わせて踊っていた俺は踊りを止めてオーガの所に行った。


 「なんだ、目が覚めたのか。」


 「私を食べても美味しくないぞ!食べると死ぬぞ!」


 「へっへっへっ、何言ってる。美味そうじゃないか。特にこの辺りがな・・ウエ~ヘッヘ。」


 オーガの雌が怯えてるのが面白くて、思いっきり悪そうな顔をしてオーガの雌の太腿をパシパシ叩きながら言ってやった。オーガの雌はまた気絶してしまった。メンタルは凄く弱いみたいだ。


 「師匠、何やってるゴブか!尋問出来ないゴブ。」


 「すまん、何か雰囲気的に悪乗りした。」


 このまま気絶されていると事情が分からないので、起きて貰って話を聞いてみた。物凄く協力的で聞いてないことまで色々話してくれた。


 「つまりお前らは、ゴブリンの船を見つけたから追いかけて来たんだな?」


 「はいマイマスター、間違いありません。」


 「追いかけてどうするんだ?」


 「捕まえて尋問します。」


 「尋問してどうする?殺すのか?」


 「そんな事はしません、捕虜ですから。」


 今はオーガ族とゴブリン族は戦争中なのだそうだ。勿論ゴブリン族が圧倒的に不利な状況らしい。ゴブリン族に協力する勢力や秘密基地なんかを造られると厄介なのでオーガ族もパトロールをしているそうだ。その辺境パトロールの最中に俺の領地に不時着するゴブリンの船を見つけたので降りて来たのだそうだ。


 そして俺達はカテゴリー1と言って、未開の人種でオーガ族にとって全く脅威にならない原始的な文明レベルらしい。カテゴリーの数字が大きく成るほど文明が発達して脅威度が上がるのだそうだ。ゴブリン族はカテゴリー3だそうだ。これは恒星間移動が出来るレベルなのだそうだ。


 「どうだゴブ吉、分かったか?」


 「何だか俺達より都会っぽい事は分かったゴブ。」


 説明を聞いても俺にはよくわからなかったが、ゴブリン族が戦争で負けそうな事は分かった。さてどうしたもんかな?

 


 


 

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