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ゴブリン召喚士 宇宙へ  作者: ぴっぴ
第2章 宇宙の召喚士
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第15章 弩級戦艦をもらった


 さて初めてオークの親玉と話して喧嘩したのだが、前国王に謝られた。前国王が戦争回避の為に下手に出過ぎた為にオーク族の増長を引き起こしたのだそうだ。何でもいう事を聞いていたら段々エスカレートしてゴブリン達を下僕か何かと考える様になったらしい。その事を国民も面白く思ってなかった様だ、それで今回の俺の短気も、良く言ってくれたと思っているゴブリン達が多いのだそうだ。いやまあそれでも俺の短気が原因で起こった事なので出来るなら俺の手で始末を付けたいところだ。


 「男爵様、おはようございます。」


 「やあ、エリザベスおはよう。え~今回はすまなかったな、俺のせいでオークと戦争になるかかもしれん。」


 「何言ってます男爵、あんな豚共にいい様にやられて我慢するなど真っ平です!私は男爵を支持しますわ。既にクイーン艦隊を用意いたしました。男爵用の超弩級戦艦も用意出来ております。」


 「超弩級戦艦?」


 「ふっふっふっ、こんなこともあろうかと以前から用意していた秘密兵器の一つですわ。」


 「おお凄いゴブ!変形するゴブか?人型に変形して必殺技が出せると完璧ゴブな。」


 「・・・すいません、出来ません。大きいだけです。」


 まあ変形とかはどうでもいいので、俺はエリザベスに頼んで、俺の星の戦士達を連れて来て貰う様に頼んだ。この国のゴブリン達はスキルも無くなって、戦う気力も能力も退化してしまってるのだ。ただ一つ俺達より優れてるのは知識の量だけなのだ。


 「それじゃあエリザベス、俺の部下たちを頼むよ。全部で12万人位居るけど。大丈夫か?」


 「大丈夫です、大型移民タイプなら1隻で余裕です。」


 「それでは、超弩級戦艦にご案内しますね。名前は既に決まっておりますのよ。」


 「ああそれは助かる、俺が名前つけると多分変なのになると思う。」


 「・・・ゴブ吉の事ゴブか?」


 「・・・さて皆見に行こうか。」


 「やっぱり誤魔化したゴブ!」


 それから俺達は超弩級戦艦アークロワイヤルを見に行った。全長1000メートル200万トンの大型艦だ。それはそれは物凄く大きかった。通常の戦艦は全長500メートル25万トン位だからその大きさが分かるだろう。この日の為にゴブリン達は10年かけて造ったらしい。


 「凄い大きさだな、まるで山だな。」


 「どうです!旗艦に相応しい大きさです。」


 「でもさ、こんなに大きかったら目立って一番先にやられるんじゃないか?俺ならそうするな。」


 「私も相いたします主殿、敵を叩くにはまず頭をつぶす方が速いですからな。」


 「大きいと狙いやすくて楽ゴブ。」


 「・・・・だ・だだだ大丈夫です!弩級装甲・弩級バリア・弩級エンジン。どれをとっても最強です。そう簡単にやられはしません。・・・多分。」


 俺としてはオークのステルス艦みたいなのが良かったが、ゴブリンはステルス艦を持って無いのでしょうがない、今はステルス艦を分析してる最中らしい。解析出来れば似たようなのが出来るかも知れない。


 「やっぱ、エミリーと話した作戦で行くしかないな。ゴブ吉。」


 「そうゴブな。エミリーが一番この世界に詳しそうだから任せるゴブよ。」


 「拙者はまるで役に立たずに申し訳ござらん。」


 「まあまあ、アーサー様の活躍する場面も必ずきますわ。」


 オーガ族のエミリーと話したオーク族との戦い方は今までの艦隊戦とは全く違うやり方だった。この世界の艦隊戦は光学兵器は無効化されるのでやらない、またロケット攻撃はレールガンで撃ち落とされるので効果が無い。よって大口径レールガンの撃ち合いになるのが普通なのだそうだ。だから出力の大きな戦艦が勝敗を決めるのだそうだ。つまり、ゴブリン王国は全部で戦艦100隻、オーク共和国は300隻なので俺達ゴブリンは負ける訳だ。

 そこをどうにかするのがエミリーが考えた俺達が戦うやり方だった。早い話、ゴブ吉達魔導士の攻撃魔法と、エリカ達ヒーラーの防御魔法を使おうと言う話だ。俺達の世界の魔法はエミリーやエリザベス達には全く理解出来ない原理で起こっているのだそうだ。つまり探知出来ないし防御もまるで出来ないらしい。そこを利用すれば、対策を取られるまでは無敵なのだそうだ。無敵と聞くと良さそうだが、こっちの魔導士の攻撃距離まで何とか近づかないといけないので簡単な話ではない訳だ、そこに超弩級戦艦を貰ったので丁度良い感じなのは間違いない。防御に全てのエネルギーを使って敵に突撃する作戦を取れるのだ。


 「ゴブ吉、俺達宇宙でも突撃みたいだな。」


 「分かりやすいゴブな!」


 「拙者は望むところです。」


 「頑張って防御しますね、マスター」


 何の事は無い作戦だった、俺は超弩級戦艦に魔導士とヒーラーを乗せられるだけ乗せて、強力な合唱魔法の攻撃と防御で敵を迎撃する作戦だった。AIに未来演算させてみたが、魔法が感知されないし効果も解析できないので計算不能だった。つまり出たとこ勝負な訳だ。俺達の仲間が来るまではやる事が無いので、エリザベスにたのんでアークロワイヤルの攻撃兵器を減らして防御力にエンジンのエネルギーを回す改修工事をして貰った。俺達の超弩級戦艦は超弩級防御戦艦になったと思う。さあ、俺達の仲間が来れば宇宙へ上がる準備は一応出来た訳だ。

 

 

 

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