log in - 93 ご招待……は、人だけにしてくれ。
「おぉおおおおおぉぉぉぉぉ~~~~~っ!?」
絶賛大興奮の女皇。
「…………………………」
裏腹に、メーテルといえば……うん、確かに驚いてはいるみたいだな。
ただでさえ“パッチリ”と大きな真ん丸おめめを、更に“パチクリ”と見開いている。
「な、何だ……何なのだ、ここは!?」
「凄い……としか、言葉が見つかりませんね……」
まあ、ファンタジーはファンタジーでも、頭にSがつきそうな成分が多分に含まれているからなぁ……。
「もしや、これは『外なる遺跡』では……?」
「うん? 『外なる遺跡』……?」
「はい、滅んだ世界から流れ着く遺物のことをそう呼んでいるのです」
ほう? そんなものもあるのか。
「むう? しかし……この施設、確かに妾出も持て余しようだのう……」
「師匠でもですかい!?」
「うむ! と、いうか、属性強化は分かるが、な? 属性……圧縮? 何だそれは……?」
あ~、それな?
例えば、火の属性金属作る時とか、属性強化だと何処までいっても高品質の火属性金属にしかならないんだが。これが属性圧縮だと、金属性の火? みたいな感じになるんだよ。所謂、火の晶鉱……みたいな?
もっとも、生半可な技量だと圧縮途中で崩壊するし。よしんば形になったとしても、ちょっとした衝撃で爆散する危険物ができるんだがな!
まあ、それはそれで使い道がありそうなのだが……。
「むむぅ……ここでならば、行き詰っておる『アレ』の開発が進められるかのう……?」
……アレ?
「確かに、可能……かも、しれませんね……」
「師匠? それって、神話の時代からほぼ開発が停滞しているっていう……『アレ』、ですかい?」
……って、永いな!? いや、寧ろ中止になっていない事実にこそ驚きだよ!!
「時に、アギトさん?」
「はい、何でしょう、メーテルさん……」
怖っ!? 圧が! もの凄い圧がっ!! その小さな背中の後ろから“ゴゴゴゴゴゴゴゴ……”ときてるから!!
と、いうか!? 実際に“ゴゴゴゴゴゴゴゴ……”と音響文字が背後に浮かんでいるから!! って、芸が細かいな、おい!?
「ご相談があるのですが」
はい! オールOK、無問題!!
うん、拒否なんてできませんもの……orz
そうして施設の片隅で、ほぼお蔵入りと化していた『アレ』とやらの開発が再開されるのであった。
因みに『アレ』なのだが……誰だ、ファンタジーな世界にロのつく兵器を持ち込んだのは!?
え? お前が言うなって? いや、確かに俺も人のことは言えないが……。
それに、ゴーレムとか突き詰めていくとまんまだしな。特に自動人形なんか?
『アレ』も実際にはファンタジー的な技術をSした行きつく先……てな感じだし?
だが、そのコンセプトが間違いなくロのつく兵器であることは、彼奴らの関与からして疑いようはないだろうがな!!
後にメーテルは語る。
「いえね? 場所を取られて仕方がなかったんですよ、『アレ』」
さいですか……。
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