log in - 85 その者達、不遇諸族につき。
本日4話投稿 - 3/4
不遇種族、No.1 ……ゴブリン。
うん、まあ……これに関しては『転生者』では俺しかいないからなぁ……。
転生先種族中、一二を争う不気味な容姿。
そして、能力の低さと成長力の低さも相まって、堂々の第1位に輝いている。
その実、最強と成りえるポテンシャルを秘めていることを『転生者』達は、まだ、知らない。
不遇種族、No.2 ……グラット。
最初は、すわっ! 生産特化か!? と、生産ビルドの『転生者』から妬まれていたようなのだが……。
あまりにも生産に特化しすぎていて、戦闘がからっきし。LVが上がらず、スキルLVも停滞。
そうして、いつしか役立たずの不遇種族と蔑まれるようになった。
事の実態として、まず武器スキルが習得できず。素手で戦うにせよVITとAGIが壊滅的で、格闘家のような立ち回りは不可能。
うん、回避できない紙装甲で近接とか……無理。
MAGが頭抜けて高いものの、攻撃系の魔術が使用できず。補助系や回復系の魔術も、こちらはMNDが低めのために効果が望めない。
因みに、生産で使用するエンチャントは、なぜかMAG依存である。
ようするに、戦闘などバフとして使用する場合のエンチャントはMND。生産で使用する場合はMAG。
で、だ。最後に、パワーレベリングができない仕様、と……。
確かに現状では、LV上げる手段に乏しいわけだ。
不遇種族、No.3 ……マーメイド。
陸上で行動をするために、種族スキルである【変態】によって下半身を人足にしている状態だとステータスが半減に。
ただ、下半身が魚の状態であっても陸上に居ることに問題があるわけではないので、動き回れない固定砲台としては使える……ものの、なぜか魔物のヘイトを一身に浴びてしまうのだ。
それこそ、ヘイト管理をまると無視して、集中的に狙われるとか……。
まあ、身動きの取れない強ユニットを真っ先に倒そうとするのは、実に利に叶ってはいるのだがね。
不遇種族、No.4 ……セレスティア?
まあ、こいつは不遇というより残念種族的な感じであるが……。
まず、VITが最低値の上、金属製の防具が装備できない紙装甲。
次に、STRも低いため、威力のある弓等も扱えない。
その上、魔術の効果全般にマイナス補正がかかっているようなのだ。
確かに対空手段を持たない相手に対しては一方的に攻撃ができるので、バランスが取れているともいえなくはないのだろうが……。
結果、そのどうにも至らなさが『転生者』にしてみれば、非常に扱いに困るものになってしまっているのだ。
不遇種族、No.EX? ……ヴァンパイア、レイス、及びサハギン。
ヴァンパイア、レイスは言わずもがな。日中の能力低下が著しくて、他の『転生者』とパーティーで行動するのが困難。ほぼソロ専門の種族と化している。
日中は屋内で生産を営むか、陽が射し込まない天然の洞窟やダンジョンなどで魔物を狩るか以外の行動を取ろうものなら碌なことにならないのだとか……。
実際、日射しを受けてもLPの減少こそないものの、デスペナほどではないとはいえ倦怠感が酷いらしい。
そういったことで、この2種族は不遇である。
サハギンに関しては、陸上でのステータスマイナス補正……以前に、その姿から忌避されている、もよう。
まあ、見た目はゴブリンとタメを張る容姿だしなぁ……。
その上、現状ではこの種族の『転生者』は1人もいないとのことで、チートじみた激強特性を知るものは、彼等彼女等の中には未だ存在していないのだ。
うん、知らぬが故の不遇かな……。
恐らくだが、一部のゲーマーは薄々感じているのではないだろうか……?
そう、こいつ等ってマイナス面をどうにかできたら、超チートじゃね? と……。
他の種族だと、マイナス面をどうにかできたとしても誤差の範囲でしかないのだが、これらの種族に関しては……ねぇ?
「そして俺には……このマイナス面をどうにかする手段がある、と……」
そうするとなると……ふむ? まずは……受け入れの準備か。
確かに、別に俺がやるべきことではない。
でもさ? ああして理不尽に虐げられているのを目にすると、どうにも胸の奥がざわつくんだよ。
それによ? 今まで虐げられてきた者が、チートじみた能力を発揮して見下していた連中を見返す。
こういう……ざまぁ! 的な展開って、好きくね?
と、いうわけで……。
さあ、理不尽を……蹂躪しようか!
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