log in - 86 解決策を講じるために。
本日4話投稿 - 2/4
……どうして、こうなった?
「マァイ、ライバルと書いてフレェーーンド! ボクがついてきたからには、万事不都合なんてありはしないさっ“キランッ”!!」
前を歩く、無駄に“キラッ、キラ”と奇怪な気配を振り撒く男……ウザイ。
「いかぁ~~~ん! いかんぞぉ~~~~~っ!! 儂の目の黒い内は、絶対に! ぜぇ~~ったいにぃ~~~~~っ!!」
その横で、無駄に“イラッ、イラ”と喧しく気炎を上げる男……ウザイ。
「なあ……アギトよう?」
「言うな……」
そして、俺の隣で辟易している、無駄に“ムッキ、ムキ”と筋肉を躍動させる男……ウザイ。
ほんと……どうしてこうなった?
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「あん? 最先端の工房がどんなもんだか知りたいって……?」
不遇種族を受け入れるにあたって、まずは普通の生産環境を整える必要があるだろう。
最初は俺が作り与えるとしても、いつまでも……と、いうのはなぁ……。
なので、最先端に生産設備がどんなものなのかを調査し、入手する必要があった。
ほれ? 俺の生産……特殊だから……。
因みに、とりま用意する装備はこちら。
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【試作型:魔動式射撃器】
[系統]銃/装備
[属性]魔弾
[効果]射撃
〈極品質〉
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【試作型:魔動式放撃器】
[系統]砲/装備
[属性]魔弾
[効果]放撃
〈極品質〉
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【入水の纏衣】
[系統]装飾品
[耐久]100%
[属性]水
[耐斬]5%
[耐突]5%
[耐打]5%
[耐魔]30%
[アビリティ]
水溺の抱擁
[アーツ]
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【常闇の夜衣】
[系統]装飾品
[耐久]100%
[属性]闇/冥
[耐斬]5%
[耐突]5%
[耐打]5%
[耐魔]30%
[アビリティ]
闇夜の帳
[アーツ]
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まずは【試作型:魔動式射撃器】
魔動式射撃器=銃のことをヴァリストスと言うようだ。で、その試作品てなわけだな。
これって武器枠ではなく、実は道具枠。
金属製でそれなりに重量はあるものの、肩吊るし式でシャープな形状のアサルトライフル仕様なので、セレスティアでも扱うことが可能だ。
ただ、これを武器として使うには【射撃】のスキルが必要なんだがね。
これに関しては、【弓】を使っていれば割と覚えるらしいし、【魔術】のアーツのアロー系何かを多用していても覚えることがあるらしい。
裏技として、射的なんかで玩具を“パス、パス”と撃っていると覚えたりするようだ。
で、次に【試作型:魔動式放撃器】
こちらも魔動式放撃器=砲のことをヴァルストアと言うそうな。
そして、これも同じく道具枠。しかも、こいつってばグラット専用装備といっても過言ではないだろう。
まず、デカい。故に、重い。夜の魔術師に登場するガ○ナーズブ○ームとかあんな感じの全容をしている。
取り回しに高いSTRとDEXを必要とし、威力はMAGに依存する。
すべての条件を高いレベルで満たせる種族は、グラットくらいであろう? ……と、まあそれ以前に、他の種族がこいつを武器として使うためには【砲撃】のスキルが必要となるんだわ。
うん、どうやって習得するんだよ!? てな話だ。
恐らくは、ミサイル系やブラスト系の【魔術】のアーツを多用していれば覚えそうではあるが。そもそも、魔術師系ビルドでDEXはともかくSTRの条件を満たすのは……。
しかも、必要となる数値は固定値じゃないんだよ。LV帯値とでもいうのか? 累計LVに比例して、必要値が上がっていくとか……。
うん、魔術師系ビルドそんな条件を満たせる酔狂な奴は、そうそういないわな。
因みにだが、グラットは砲のみならず銃も【射撃】のスキル無しで扱うことができる。
どうも、この手の道具は無条件で扱うことができるようだ。
お次は装飾品枠になる【入水の纏衣】と【常闇の夜衣】
これらはマーメイドとヴァンパイア、レイスのマイナス補正を打ち消すための装備だ。
実に不穏な名前の前者。こいつは女性専用の装備で、その[アビリティ]である水溺の抱擁は、その名称の通り状態異常の水溺を装備者に与える代わりに基本ステータス値を2倍にする加護をも与えるというものだ。
マーメイドは種族的に、この状態異常が無効らしい。その他の種族であれば、数分と経たずに溺死する。
たとえ、呼吸を必要としないであろうレイスであったとしても、だ。うん、実に不思議だ。
え? アイテム使用枠を使って必要な時だけ装備して、危なくなったら外せばいいのでは、と?
ところがぎっちょん! これ、呪われた装備とまではいわないが、装備すると一度溺死するか丸1日経過しないと外すことができないのだよ!!
ああ、先に言っておくが、装備したまま人魚形態になればステータスが2倍になるのでは? という考えは、浅はかがすぎるというものだぞ。
結論を言えば……是、ではある。ではある、が……陸上でそれをすると、装備を外すか一定時間水中に留まらないと品減携帯に戻れなくなる。
そして、この状態になってしまうと、攻撃をしていなくとも周辺の魔物のヘイトを引きまくるのだ。それこそ……ノンアクティブの魔物すら引きつけるほどに……。
ん? 水の中では? 実際に入水しているという事実が優先されるのか、水中では装備の効果が無効になりますが、何か?
で、恐らく説明は不要だとは思うが、後者の[アビリティ]の闇夜の帳は、その名の如く装備者を宵の闇で包み込むもの。
もっとも、周囲からは微かに黒い靄がその身を取り巻いているようにしか見えないがな。
何? サハギンはどうしたと?
いや、『転生者』いねぇし!
何より、サハギン……元からチートだから! 限定的ではあるものの、超チートだから!!
これで陸上でのマイナス補正無効とかしたら、さ? マジで他種族……泣くぜ? 寧ろ、哭くぜ?
「……って、聞いてるのか?」
「おう。要は、本場に行くべきだ、ということだろ?」
何かね? 土地の状態や職人によっては、なまじ整った設備は逆に邪魔になることもあるのだそうな。
まあ、確かに優れた職人は、下手な機械よりも精密な加工を可能にするとか耳にしたことはあるが……。
因みに、この『森守のルトヴェリス』では、マナを利用する補助的な設備以外は昔ながらの工房が主流らしい。
ついでのようだが、オーレルの元を訪れる前にテテルのところに行ったのだが……。
え? 工房って……大事だよ、ね? 腕がいいなら、尚の事それに見合った設備とかも重要なんでない? ってか、造船所とか建造したんだよねぇ!? なぜそこで「……“コテン”?」と小首を傾げる!?
と、まあ……こんな感じだったんだよ。
どうにも彼女は所謂天才の類のようで、特に誰かの薫陶を受けたわけでもないというのに現状へと至ったようなのだ。
つまり……己の器量のみで……。弘法筆を択ばず。所謂、匠派とでも言うのかねぇ……?
「で……行くのか?」
「……行かないのか?」
「「………………………………………」」
“ジィ~~~”と見つめ合う……ゴブリン2体。
“ツィーーー”とどちらともなく視線を外す2人。
うん……キモイわ!
と、まあ、そんな一幕もあったが、何とかオーレルを巻き込み『鉄血のオデット』行きへと漕ぎ着けたのであった。
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