log in - 73 初めての○○○○。
さて、ここで『戦軍のアンバッス』と言う国について軽く触れてみよう。
言わずと知れた、真・始まりの町があるのがここ。
建国800年と少し、未だ拡大を目論み他国への干渉を推し進める困った国である。
ただ、それは土地柄とでもいうのだろうか? この地に生まれる国家は、皆一様にそのようなものになるのだとか……。
そんなある種呪われてでもいるかの様なこの国はヒューマン至上主義……とまではいかないものの、明らかに他の種は冷遇される傾向があるらしい。
つくづくゲームとしてのスタート地点には向いていないと言わざるを得ないだろう。
まあ、ある意味教訓を刻み込むには、これ以上の場所は無いとも言えるのだが……。
いつの世も、先達が生贄となるのは世の常と言ったところか……?
でだ。この国だが、どうやら国王の独裁で成り立っている……らしい。
その我が道をゆくが如し圧倒的な自信は、しばしば周囲を巻き込んでは暴走したかの様な暴挙に及ぶのだとか……。
うん、迷惑この上ないな! しかもこの在り様、王家の血に脈々と受け継がれている……というか、あの地に勧告される国の王は、いずれもがそういった性質を持っているらしいのだ。
これも、先の事柄にも関連しているのであろうか? 或いは、これが……か?
まあ、そんな国が斥候よろしく『転生者』を森へと送り込んできたのだ。キナ臭いなんてものではあるまい?
閑話休題。
「……と、いうことで……本当に、いいの?」
「は! どうとでもならぁ!! なぁ?」
「まあ、大丈夫なんじゃないか……多分?」
要望と言うにはほかに選択肢のない無茶なものであったというのに、それを越えて無茶を言うマルスに半ば唖然としながら言葉を綴る女性……シフォン。
無理もない。何せ……。
「オレとアギト……後は鬼神のお嬢の3人でいけるだろうぜ!」
と、こともなげに言い放たれれば、ねぇ?
え? 何が、って? それは……禁則事項です! まあ、どこに目と耳があるかも分からんしな!!
……いえ、はい、ゴブリンがそれするなや! ですね? ごもっとも……すまん。
「じ、じゃあその旨、王女殿下に伝えておくわ」
「は! 任せるぜ!!」
うん、話がまとまったようでなにより。
たださ? 俺がこの場にいる意味はあったのだろうか……?
「え~と、あき……アギト、でいいかしら?」
「あ、ああ」
「貴方って、そちら側で唯一の『転生者』みたいだし? 前回のことから国王の動向をある意味詳細に把握しているようだったから、話を通しておこうっていうことになったわけよ」
恐らく顔に出ていたのであろう。シフォンはは苦笑を浮かべながらそう言葉にする。
むう、それでも……解せん。
「……と、言うのは建前で、こんなに面白おかしい状況になっている貴方とフレンドになれたら? ていう私情が9割方を占めて王女殿下に提案したのは純然たる事実だわ!」
うわっ!? ぶっちゃけたよ、この人!
その“タユユンッ”と自己主張の激しい胸を、更に“バイイィ~~ンッ”と突き出してそう主張する彼女に、思わず〝一歩〟引いてしまったのも致し方あるまい?
あ、はい、フレンド申請ね? しっかりと……こちらから出させられましたよ。さ、逆らえんかった……orz
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