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Reincarnation Online - リンカーネーション・オンライン -   作者: とどのつまり
第2章 胎動、そして蠢く悪意を薙ぎ払いて……。
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log in - 67 帰還者






“カチャ”


 ある日、くまさんの中……いや、宿の中。自室へと向かって脚を進めていた俺の目の前で、唐突に開かれる扉。



「あっ……」



 中から“ヒョコリ”と姿を見せた小柄な少女と目が合う。

 出会い頭、といった唐突さに、思わず声を零す少女。その蒼い髪の上には、同じ色をしたマーカーが浮かんでいる。

 彼女の名前はイニス。

 先の事件(イベント)の後始末で攻略した遺跡から救い出した『転生者(プレーヤー)』だ。



「調子はどうだ? イニス」



「うん、まぁ……まだ少し、呼び出すのは……怖いか、な?」



 彼女はとある惨禍によって囚われ酷い目にあっており、果てはその結果得たスキルが……その元凶である存在を召喚するというものだったのだ。

 それでも彼女は、このゲーム(世界)と正面から向き合う決意をしたようだ。



「まぁ、こればかりは簡単にはいかないだろうしなぁ……気持ち的に……。



「うん……でも、嫌ってわけじゃあないんだよ、ね……不思議なことに? でも、こうモヤモヤッてするって言うか……。そ、それより、アギトさんの方はどうなの?」



 少し慌てた様に話題を変える彼女……。まぁ、色々と複雑な心境なのだろう? 



「どうも『戦軍(せんぐん)のアンバッス』がキナ臭い」



「『戦軍(せんぐん)のアンバッス』が?」



「ああ、冒険者……正確には『転生者』に限定してゴブリンの討伐依頼(『クエスト』)が出されているようだ」



「討伐依頼(『クエスト』)自体は珍しくもないけれど……『転生者』限定で?」



 そう、討伐依頼(クエスト)自体は珍しくも無い。ただ、『転生者』限定となると話は変わる。



「恐らく新たに生まれたミスリル鉱山絡みだろう。森への侵入者の撃退依頼(『クエスト』)を受けてな…『緑人の村グスカ』の方へと森中を進む『転生者』のパーティーと遭遇した。件の鉱山は『緑人の村グスカ』の先……その、海沿いだからな」



 因みに見つかったではなく生まれたなのは、その言葉通りこの世界の鉱山は突然生まれてくるのである。

 まぁ、ぶっちゃけると鉱山系のダンジョンなんだけど。

 そう、この世界のダンジョンは自然発生型のようなのだ。


 でだ、ダンジョンは大まかに2種類に分類される。

 1つは時間の経過と共に消滅するもの。もう1つはそのまま根付くもの。

 そして、偏にダンジョンと言っても様々なタイプがある。

 だが、此処での説明は割愛させてもらおう。色々あり過ぎるんだよ……本当……。


 そう、敢えて例を上げるなら、城のような建造物型のダンジョン。

 あんなんどないやってはえてくるん? などと問われても、ねぇ? 

 私見の述べるなら、周囲の物を素材として生み出されたある種のゴーレムみたいなもの? と、考えているけれど、正しいかどうかは……?

 ただ、鉱山型のダンジョンの特色を見るに、あながち的外れでもないと思う。

 この鉱山なんだが、生まれた土地によって採掘できる鉱石が変わってくる。

 当然だろうって? まあ、最後まで聞いてくれ。


 まず、『森守(しんじゅ)のルトヴェリス』以外の4国で採掘できる鉱石は主に銅と鉄、後は黒鉄や筈かな黒鋼。『鉄血(てっけつ)のオデット』で魔鉄や魔鋼、僅かに黒魔鉄や黒魔鋼、ミスリル程度である。

 それに対して『森守(しんじゅ)のルトヴェリス』……まあ、樹海の中では主に銀とミスリル、それなりにオリハルコンも。あとはグリムミスティカとか言う聞いたことのない魔法金属等々。それと、僅かな黒魔鉄や黒魔鋼である。

 そう、他の4国に対して『森守(しんじゅ)のルトヴェリス』では余りにも魔法金属に偏っているだ。

 樹海には霊樹の持つ不思議エネルギーの存在がある。それの影響を受けた結果なのであろう。

 要するに、そのエネルギー等を素材として鉱石は生み出された……これは、(ダンジョン)にも言えるのではないだろうか? 

 要するに周囲の物を素材として生まれたものが、鉱石か城かの違いなだけだと……。



「成程……。で、そのパーティーは?」



「幾つか忠告した上で、きっちり死に戻ってもらった」



「うわっ!? えげつなっ!」



 失礼な! 確かに依頼(クエスト)の内容は撃退(討伐可)で死に戻らせる必要はなかったさ。

 それに、この宿へと戻る途中に――ゴオォ~~~~~ン――と頭に響いた不吉な鐘の音が、未だ脳裏にこびりついて離れてはくれない。

 それでも、だ。



「その辺りを甘やかすわけにはいかないだろう? ……この世界では、な………」



「……そう、ね、御免なさい。確かにここでは、その方が彼らの為になるわね……」



 心底納得したと言わんばかりに重々しく言葉を紡ぐ少女。

 そこに籠められた思いの深さは、一体どれほどのものか……?

 俺は、ゴブリン(魔物)の巣と化していた遺跡から、この少女を助け出した時のことを思い返す。

 酷く憔悴し、全てを諦めてしまったのか死んだように濁った眼を虚ろに彷徨わせていたその姿を……。









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【昏き訪れを告げる鐘 Lv-∞】


[アビリティ]

ノクターン

とある転生者たち~その淫惨なる時の最中に……~

R18

ネタバレ注意?


[アーツ]

招かれる凶鬼~昏き胎動の目覚め~

強者の躾け~敗北の掟を身に刻む宿命の胎嫁~

略取の威光~淫虐に跳ねる白濁の兎~

手折る恥辱~惨溺する決意の囀る果て~ NEW!!



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お読みいただきありがとうございます。

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