log in - 63 その昏闇の先に……。
本日2話目
こちらも短いです。
“……ザンッ……ギャリィン……ズシャ……”
響き渡る戦闘音。
「ガァアアッ!! グギッ!? グギャァアアアアッ!?」
木霊する獣の咆哮。そして……断末魔。
樹肌に覆われた巨大な通路にひしめき合う……異形の影。
先の一件で相対したソレに、あまりにも似たその姿。
名前からして、恐らくは原型となったモノなのだろう。
ただ1人、その荒ぶる群れの直中へと〝一歩〟足を踏み出す。
この場所に潜り始めてから数時間……或いは、数日?
先頭に次ぐ戦闘で、早々に時間の感覚など失われている。
向こうの体がどうなっているのか? と、考えている暇すらないほどに押し寄せ続ける異形の波を、ただひたすらに斃しながら奥へ奥へと進んでいく。
――ゴオォ~~~~~ン――
鳴り響いた不吉な鐘音に、心乱されることもあったが……それでも〝一歩〟また、〝一歩〟深部へと足を進めていく。
数と強さを増していく異形を、斬って、斬って、斬って……。時に拳で、足で打ち据え。時に【魔術】で薙ぎ払い。
そうして、ソコへと……辿り着く。
暗い昏い、大広間。
その中央に蠢く……黒い影。
それは、無数の帯……いや、触手となって襲い来る。
宙を覆い尽くす触手の槍が雨のように降り注ぐ中。縦横無尽に剣を振り迫り来る黒い矢衾を打ち払うも、その余波は腕を、頬を、腹を、足を……体中の至る所を傷つけていく。
その度に流れ込んでくる……2人の少女の思い出。それは、痛ましい苦悶を孕んだ悲しい記憶。
その、凄惨な痛みに耐えながら、降り注ぐ触雨の直中を駆け抜ける。
あえてその痛みにこの身を晒し、その悲しみを心に刻むかの様に……。
あえて強くは踏み込まず、痛みに悼む哀しみを大地に刻み込むように〝一歩〟〝一歩〟と地面を踏みしめていく。
無数の剣閃と無数の触槍がぶつかり合い。
「おおぉおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~~~~~~~~~~っ!!」
「ギシゥウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ~~~~~~~~~~ッ!!」
そしてすれ違う……黒き刃と、昏き靄……。
「キ……キ、シュ~~~……」
霧散する漆黒は、周囲の闇へと溶け込んで……。
そこに遺される……全裸の少女。
三角のケモ耳に、ふさふさの大きな尻尾。
恐らくは狐のセリアンであろう。
大きな卵を耳抱きかかえ、るように体を丸め、地面へとその身を横たえる小柄な肢体。
その頭上のマーカーの色から、少女がプレイヤーであることを窺い知ることができる。
ゆっくりと少女へ歩み寄り……優しくその裸身を抱き上げる。
小柄な少女の体は、今のこの身なら問題なく抱き上げることができた。
そこで、ふと……卵を抱く少女の手に握られている物へと目が向いた。
それは……鍵。
歯車を模したような装飾を持つ、不思議な光沢を帯びた鍵である。
ソレへと手を伸ばし……指先が触れた瞬間。
“ピコーン”
《【輪廻の城鍵】を入手しました》
《『クエスト:幽冥の呼導』が追加されました》
頭に響く、天啓。
その{導き《クエスト》の赴くがまま『湖岸の迷宮』を踏破し。
鍵から迸る眩い光と共に開かれていく巨大な扉の先……湖底を抜ける水壁に囲われた通路を越え。
そうして……。
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【昏き訪れを告げる鐘 Lv-∞】
[アビリティ]
ノクターン
とある転生者たち~その淫惨なる時の最中に……~
R18
ネタバレ注意?
[アーツ]
招かれる凶鬼~昏き胎動の目覚め~
強者の躾け~敗北の掟を身に刻む宿命の胎嫁~
略取の威光~淫虐に跳ねる白濁の兎~ NEW!!
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