log in - 16 世界と自分の在り様に……。
「う~む」
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【★鬼哭鳴動 Lv-1】
[アビリティ]
鬼哭
鳴動
[アーツ]
怨嗟縛陣
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【※天衣無縫 Lv-1】
[アビリティ]
STRプラス補正・極
VITプラス補正・極
MAGプラス補正・極
AGIプラス補正・極
DEXプラス補正・極
MNDプラス補正・極
LUKプラス補正・極
TECプラス補正・極
ダメージ軽減・極
スキル効果上昇・極
[アーツ]
天衣無縫
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これが新たに習得したスキルである。
まずは【★鬼哭鳴動】の[アビリティ]だが鬼哭はVPが30%以下になると発動してSPが消耗しなくなる上、ステータスに大幅な補正が入りVPが低下して行く程に効果が上昇する。
ただ、あくまで消耗なのでスキル使用などでの消費はする様だ。
鳴動もVPが30%以下からの発動で、あらゆる武器攻撃に衝撃波による追加攻撃が生じるようになる。
その上、その衝撃波には様々な状態異常を引き起こす呪いも備わっているらしい。
怨嗟縛陣は強力な行動阻害効果を周囲に与える[アーツ]のようだ。
そして問題の【※天衣無縫】なのだが……。[アビリティ] は説明するまでも無いだろう。
でだ、[アーツ]なのだがこれがかなりぶっ壊れていた。
レベル分間VP,SP,MPを除く全ステータスを三倍にした上にSP,MP、の消耗及び消費をなくし更には[アーツ]使用時のリキャストタイムをゼロにするというものだ。これを使った後で天稟の極み等の一日一回しか使えない[アーツ]を使ったら、すぐに再使用出来るようにならないかとも思ったが、流石にそれは無理でした。
再使用が可能になるまでにはレベル割る三日必要となる。レベル5までは一日に一回使えると言う事だ。
「ここまで来たら、毒を食らわば皿まで……か」
そう、ある種の諦めとも取れる覚悟をして次へと行くことにする。
「そして『森守のルトヴェリス』か……」
この大陸『テッラ』の実に三分の一にも及ぶ広大な森…正式な名前は無いらしい…の守護を務める都だ。国としての体制をとってはいないものの、この都が中心となって森の中にある各町村を取りまとめているらしい。
そして森に住まう者達だが、ほとんど外界との交流が無いそうだ。というのも、むしろ外に暮らす者達が、この森に踏み入る事を禁忌としているかららしい。
ここまで思い返して自分は思う。ここは、絶対に始まりの町などではないよな……と、いうか寧ろ真逆に位置していそうな町だよな……と。
「何よりも…リュシオーネか」
正直に言って乳を揉んだだけで如何してあそこまで懐かれたのか意味が分からない。ただ「運命のお方なのです」発言の事もあり、恐らくは【直感】によって何かしらを感じたのだろう……とは思う。
こればかりは考えても仕方がない、その内に分かるだろう……分かるよな?
彼女の自分に対する態度に何やら気恥ずかしさと共に確かな暖かさを胸に感じながら……こういうのも悪くはないよなと思うのであった。
ただ、それとは別に気になる事もある。
「ハラスメントコードとかって如何なっているんだ」
普通ならあれだけ……何というか揉みしだいたら? ハラスメントコードとかに引っかかると思うのだが……? というか、あの不名誉な称号からしてあれって……アリなのか?
「いやいや、どう考えても不味いだろう!…とはいえ…この称号の事もあるしなぁ」
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〈おっぱい星人〉
[効果]
MAGプラス補正・極
AGIプラス補正・極
DEXプラス補正・極
MNDプラス補正・極
TECプラス補正・極
乳揉み免罪
[スキル]
【☆乳揉み】
[アビリティ]
乳落とし
手摘み廻
力加減
手加減
[アーツ]
淫堕の魔手
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何か地味に高性能な効果を持つ称号である。
因みに、効果の一番最後にあるものは……見なかった事にした。
そして称号スキルだが……orz
すまない! 自分には、これを説明する勇気が無い。
何となくで効果を察してくれ!
「それにしてもエミラか……」
かつてない驚愕をもたらした、オーレル妻帯者発覚事件。しかも小柄の、無い乳の、ネコミミときたものだ。
馴れ初めは意外とベタで、魔物に襲われていたエミラをオーレルが助けて怪我を負い、その介抱をしている内に……だそうで、元々はミュスカに仕えていた守部の1人で戦闘能力はハッキリ言って低いそうだ。というより、リュシオーネが少しおかしいんじゃ無いかと思える程に、ぶっちぎっているだけの事らしい。
「普通の守部はあれほどまでに化け…強くはありません。本来の役割は杜衛の方々の身の回りのお世話をする事なのですから」
とは、エミラ談。
要するに身辺警護というか警備、警戒の為に必要な最低限の戦闘能力を持つ者はそれなりにはいるらしい。しかし、リュシオーネほど突出している者は、他にはいないと言う事だ。
そういう意味でエミラは戦闘能力が皆無なのだそうだ。ただ、その話をしていた時のエミラに向けられていたエレオノーレとリュシオーネの微妙な表情が……とても印象的ではあった。
「そんなこんなで…ここ『深緑の宿 森のくまさん』……森のくまさんか」
奇天烈なその宿の形状といい……遊び過ぎだろ、運営!
まあ、それでも此処は良い宿だ。何とも言えない暖かさを感じさせるその穏やかな空間が、心に安らぎを与えてくれているのが分かる。
「で、その宿主のミュレットか」
彼女を識別してみて本当に安心したのと同時に、いかに自分が異常なのかを確信もした。
しかし、現役の杜衛の妹だその秘めたるポテンシャルは……正直分からん! ただ、非常に気になるスキルはあったな。
それが【召喚術】【従魔】【調教】この三つのスキル。恐らくはそれぞれに何らかの関連があると思われる。
「【従魔】に【召喚術】か…そういえば読んでいたラノベにゴブリンライダーとかいたよな!」
オオカミの様な魔物を駆るゴブリンの騎士。戦闘力は置いておくとしても、ある種のロマンを感じるものだ……自分だけか?
「う~ん、習得する機会はあるのかな?」
ミュレットにでも聞いてみるか?などと考えていて、ふと気が付いた。自分が、あまりにも普通に彼女達と接していると言う事に……。
そう、普通以上に普通に接しているのである。
自分はコミュ障と言う訳ではない…多分。だが、体の事もあり人付き合いが殆ど無く、他人と接する事にあまり慣れてはいない事も事実だ。
接する機会があるのは通販の配達人と検査の為の送り迎えをしてくれる看護師の方、そして医者の先生くらいだろう。
一応、家の中を多少動き回る事ぐらいは何とか出来るので、介護などは受けてはいない。
だからこそ不思議に思う。
こんな自分が、普通でいられる事に………。
だからこそ想ってしまう。
このリアルよりもリアルに感じる世界は、きっとそうなのではないか……と。
だからこそ考えてしまう。
それは、決してありえない幻想だと。
だからこそ自分はこう思う。
それでも、確かな今を感じるこの世界の在り様に、流されてみるのもいいかもしれないと。
だから自分はこう在ろう。
この世界において、ありえるような自分で在ろう。
ベットに横たわった自分は、そんな思いを抱きながら静かにログアウトをするのであった。
またしばらく間が空きます。




