log in - 15 またやっちまったよ!
「ふぅ~」
ベットに腰を落ち着け深く息をつくと、頭が痺れるような感覚と共に激しい疲労感が襲ってきた。
「はぁー…きっつぅ」
どうやら思った以上に疲れていたらしい……主に精神的に。
まあ、初めて尽くしで緊張もしていたのだろう。その上で、ゴブリン・アヴェンジャとの戦闘という極限状態にも至ったことだし………。
「……! あぁ~うぁうぅ~~~~~~~~~~………」
此処までに至る出来事を思い返している内に自分の余りのはっちゃけ振りに羞恥でのたうちまわる事になった。
いや、いくらなんでもないだろうよ。最初の森中疾走はまだ良いとして、エレオノーラの萌えから始まりリュシオーネの乳揉み事件やら桃色空間その他諸々…ないわぁ。
思えば最初から変ではあったようだ。どうやら自分は思っていたよりも遙かに興奮していたようだ。
「う~ん、少し順を追って確認していくか」
まず自分は森のただなかに転送された。
自分は気付かなかったが、恐らく近くに『凶ツ洞』と言う迷宮があり、その中の入り口付近にある安息地と呼ばれる領域がセーフティエリアとして帰還ポイントに設定されているのだろう。
因みに、帰還ポイントは各セーフティエリアにてログアウトする事で、その場所が設定される。そして、帰還ポイントには二種類あり、一つが拠点ポイント、もう一つが中継ポイントである。
拠点ポイントは死亡の際はもちろんの事、帰還用のアイテムも使用する事が出来き、他の拠点ポイントにて設定を更新しない限り維持し続けられる。
中継ポイントは帰還用のアイテムは使用出来ず、死亡時のみ帰還可能であるが、この時に拠点ポイントへと帰還すると中継ポイントの設定は解除される。
「コブリンの群れ、あの数には参ったよ」
オーレルによると、まだ狂乱の原因?元凶? は分っていないらしい。そして、あの辺りのモンスターが弱かったのにも理由があったようだ。
霊樹には魔素をある程度退ける力が有るようで、その為周辺のモンスターは弱体化する傾向があるらしい。また、全てではないが周囲が安息地になっているものや、小さな安息地を備えているものも存在しているとのことだ。
ふと、そこでゴブリンとの戦闘で使用したアイテムの事を思い出した。ポーションが三つ、スタミナポーションが二つ、マナポーションが一つである。
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【神授のポーション(最下級)】
[系統]薬
[属性]回復
[効果]
VPを一定値(30)回復する。
毎日午前零時に補充される。
〈極品質〉
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【神授のスタミナポーション(最下級)】
[系統]薬
[属性]回復
[効果]
SPを20回復する。
毎日午前零時に補充される。
〈極品質〉
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【神授のマナポーション(最下級)】
[系統]薬
[属性]回復
[効果]
MPを15回復する。
毎日午前零時に補充される。
〈極品質〉
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回復量こそ低いものの、自動で補充されると言うのは序盤では非常に助かる事だろう……普通ならば……。
しかし、素材やポーションには品質の表記があるのに武器や防具には無いのだが……この辺りもおいおいか?
「オーレルとの出会い…そして、ゴブリン・アヴェンジャー」
アレと渡り合えたのはオーレルのおかげのでもあるが、自分のステータスの上昇がハンパなかった事とチートじみたスキルの影響が大きいだろうな。
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アギト
[種族]ゴブリン(妖精)Lv-8
[称号]
〈類無き存在〉〈唯一なる存在〉〈剣舞士〉〈一騎当千〉〈殺撃無双〉
〈殲滅者〉
[満腹度]100%
VP - 100%(700/700)
SP - 420/420
MP - 140/140
STR - 335
VIT - 225
MAG - 222
AGI - 1332
DEX - 486
MND - 222
LUK - 253
TEC - 11
EP - 18
[種族特性]
【★覚醒進化】【★祝福】【★暴食 Lv-1】
[スキル]
【魔術 Lv-5】【光属性 Lv-4】【時空属性 Lv-3】【魔力操作 Lv-5】【無詠唱 Lv-3】
【DEX強化 Lv-6】【疾走 Lv-4】【不屈 Lv-1】【全耐性 Lv-3】【息吹き Lv-1】
【隠密 Lv-1】【再生 Lv-1】【思考加速 Lv-1】【危機回避 Lv-1】【福音 Lv-2】
[スキル控え]
【剣 Lv-7】【弓 Lv-5】【投擲 Lv-1】【二刀流 Lv-1】【多重詠唱 Lv-1】
【罠 Lv-1】【AGI強化 Lv-1】【危険察知 Lv-1】【探索 Lv-1】
【★千技の繰り手 Lv-1】【★真繰生産 Lv-1】【★真眼 Lv-1】【★仙丹 Lv-1】
【☆剣舞 Lv-1】【☆戦弓 Lv-1】【☆オリジン Lv-3】【☆殺撃 Lv-1】【☆殲撃 Lv-1】
【☆ファイナルストライク Lv-1】【☆魔弾 Lv-1】【☆万夫不当 Lv-1】【☆メビウス Lv-5】
[称号控え]
〈閃剣士〉〈戦弓士〉〈閃弓士〉〈破壊者〉〈魔弾の射手〉
〈ゴブリンスレイヤー〉
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ゴブリンの死体をインベントリに収納しながら設定したものをスクショで保存したものだ。
ミュレットのステータスと比べると明らかに異常だ。主な原因は【祝福】にある事は間違いないだろうが他にも何かありそうだ。
ゴブリン・アヴェンジャーと渡り合えた主な要因となったスキルは先の解体の時に使用した【☆殺撃】それから【☆殲撃】【不屈】【息吹き】【再生】【思考加速】【危機回避】辺りか…【暴食】は考えるまでもないしな。
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〈殲滅者〉
[効果]
STRプラス補正・大
VITプラス補正・大
MAGプラス補正・大
AGIプラス補正・大
DEXプラス補正・大
MNDプラス補正・大
TECプラス補正・大
攻撃効果増加・極
[スキル]
【☆殲撃】
[アビリティ]
集束
拡散
[アーツ]
滅威の波動
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【不屈】
[アビリティ]
逆境強化
[アーツ]
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【息吹き】
[アビリティ]
森羅の息吹き
[アーツ]
大地の癒し
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【再生】
[アビリティ]
自然再生
[アーツ]
超回復
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【思考加速】
[アビリティ]
高速思考
[アーツ]
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【危機回避】
[アビリティ]
直感回避
[アーツ]
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それでは順に確認していこう。
【☆殲撃】の[アビリティ]集束と拡散だが集束は範囲攻撃を単体に作用させることで威力を上げる。
拡散は単体攻撃を多体に作用させる事が出来き、その場合には威力の減衰はあるものの数による分散と言う訳でもないようだ。
[アーツ]滅威の波動は自身のMAG、AGI、DEX、MNDの合計が相手のそれを上回っていた場合に相手の全ステータスを大幅に下げる事が出来る。
オーレルを見れば分かるように、ゴブリンは総じて魔術的能力が低い 。
自分の予想だとゴブリン・アヴェンジャーのステータスは…。
VP - ?
SP - 800前後
MP - 200前後
STR - 1000前後
VIT - 1000前後
MAG - 150前後
AGI - 1400前後
DEX - 500前後
MND - 150前後
LUK - ?
……くらいだと思われる。
自分の合計値が2262、ゴブリン・アヴェンジャーが2200前後で恐らくギリギリ上回っていたのだと思われる。
なお、〈一騎当千〉の称号スキル【☆万夫不当】の[アーツ]に覇威があるが、こちらはSTR、VIT、MAG、MNDの合計が相手のそれを上回っていた場合になるため通じてはいなかっただろう。
因みに、この[アーツ]ステータス低下は微々たるものだが挑発と行動阻害の効果を発揮するようだ。
[アビリティ]は破軍で自軍より敵対勢力の個体数が多い場合に自身の全ステータスに補正が入り、その差が大きい程に効果が高まっていく。
【不屈】の[アビリティ]逆境強化はVP50%から発動し全ステータスの補正が入り、VPが低下していく程に効果が高まっていく。
【息吹き】の[アビリティ]森羅の息吹きはVP,SP,MPの常時回復効果で、[アーツ]大地の癒しはMPを消費してあらゆる状態異常を回復させることが出来る。
【再生】の[アビリティ]自然再生はVPのみの常時回復だがその分効果は大きい。[アーツ]の超回復はSPを消費してVPを大きく回復する事が出来る。
【思考加速】の[アビリティ]高速思考は自身も含めて全ての動きがスローモーションになる……常時発動させていると気が滅入りそうだ。
【危機回避】の[アビリティ]直感回避は危険に対して瞬時に体が反応するスキルである。ただ、自分の意思とは関係なく反応してしまう為に、場合によっては逆に危険になる可能性もある。
だが、この【危機回避】に【思考加速】が組み合わさると、こと戦闘においては凶悪な性能を発揮する。
本来は自分の意思とは関係なく回避行動に入ってしまう所だが、高速思考よってスローモーション状態である場合は直感回避が反応した瞬間に、その状況を確認し任意に対処するか流れに任せるかを判断する余裕が生まれる。これにより回避は流れに任せて攻撃に専念するか、自身で対処して次に繋げていくかを選択出来るのである。
現にオーレルが吹き飛ばされた後に、あの猛攻をギリギリとはいえ回避し続けられていたのは、これによるところが大きいだろう。
一部のスキルはレベルが上がったことで新たな[アビリティ]や[アーツ]を習得している。
その辺りも少しは影響があったかもしれないが、これらのスキルが勝因になったことは、まず間違いないだろう。
そして、倒した結果も含め現在のステータスがコレか……。
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アギト
[種族]ゴブリン(妖精)Lv-18
[称号]
〈※天元突破〉〈※おっぱい星人〉
〈類無き存在〉〈唯一なる存在〉〈剣舞士〉〈一騎当千〉〈殺撃無双〉
〈殲滅者〉〈〉〈〉〈〉〈〉
〈〉〈〉〈〉〈〉〈〉
〈〉〈〉〈〉〈〉〈〉
〈〉〈〉〈〉〈〉〈〉
〈〉
[満腹度]100%
VP - 100%(1600/1600)
SP - 960/960
MP - 320/320
STR - 785
VIT - 525
MAG - 522
AGI - 3132
DEX - 1146
MND - 522
- 583
TEC - 56
EP - 1266
[種族特性]
【★覚醒進化】【★祝福】【★暴食 Lv-24】
[スキル]
【魔術 Lv-42】【光属性 Lv-40】【時空属性 Lv-42】【魔力操作 Lv-46】【無詠唱 Lv-44】
【DEX強化 Lv-48】【疾走 Lv-46】【不屈 Lv-38】【全耐性 Lv-40】【息吹き Lv-36】
【隠密 Lv-32】【再生 Lv-38】【思考加速 Lv-42】【危機回避 Lv-48】【福音 Lv-22】
【】【】【】【】【】
【】【】【】【】【】
【】【】【】【】【】
【】【】【】【】【】
[スキル控え]
【剣 Lv-52】【弓 Lv-45】【投擲 Lv-32】【暗殺 Lv-1】【応撃 Lv-1】
【二刀流 Lv-1】【多重詠唱 Lv-1】【罠 Lv-1】【AGI強化 Lv-1】【危険察知 Lv-1】
【探知 Lv-1】
【★千技の繰り手 Lv-1】【★真繰生産 Lv-1】【★真眼 Lv-1】【★仙丹 Lv-1】
【☆閃弓 Lv-38】【☆剣舞 Lv-45】【☆オリジン Lv-18】【☆殺撃 Lv-42】【☆殲撃 Lv-40】
【☆乳揉み Lv-1】【☆ファイナルストライク Lv-1】【☆魔弾 Lv-1】【☆因果応報 Lv-1】【☆起死回生 Lv-1】
【☆天覇 Lv-1】【☆万夫不当 Lv-38】【☆メビウス Lv-25】
[称号控え]
〈閃剣士〉〈戦弓士〉〈閃弓士〉〈暗殺者〉〈破壊者〉
〈魔弾の射手〉〈ジャイアントキリング・真〉〈アヴェンジスレイヤー〉〈ゴブリンスレイヤー〉
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未だに手を付けていないステータスを見ながら自分は思う…これ絶対に第一段階の種族レベル18のステータスじゃあ無いよな。
恐らくは第三段階であろうリュシオーネには及ばないものの、第二段階のオーレルやエレオノーラと同等と言うか寧ろ総合的に見て上回っているとか……。何よりも、同じ第一段階でレベルも近いミュレットと比べてみればその差は歴然であろう。
因みに、手付かずなのは色々と疲れていた為である……というか、これを見てどっと疲れたのだ。そして、自分は確認して直ぐにそっとウインドウを閉じたのでした。
まあ、パッと見て気になった事はヘルプに《NEW!》とあった項目に説明があったし……。
その気になった所とはレベルである。
あれほどの相手であったのにもかかわらず、レベルが10しか上がっていなかったのだ。
ヘルプの説明によると一度の戦闘で上がるレベルの上限は10であるとの事。それ以上の場合は上昇レベル分の入手EPのみが加算されるようだ。
でだ、EP1266……何だ、これ?
どうも本来なら物凄くレベルが上がっていたようだな……。後、今気付いたのだが不名誉な称号が増えている件……orz
気を取り直してスキル等のセットだが……考える必要が無いほどの空きがあるな。種族レベルは上がらずともスキルのレベルは上がっているので【☆メビウス】様様だ。
なお、称号とスキルのセットには一つ注意する事がある。
それは、1つでも称号やスキルをセット、及び交換するとウインドウを閉じる時に確認のメッセージが出てくる。そして、それに了承すると称号は24時間、スキルは6時間変更する事が出来なくなる。ただし、スキルに空きがある場合はそこにセットする事は可能らしい。
「……エレオノーラかぁ」
次に思い返すのは彼女の事か……スキル等のセット? 適当にセットしても十分なほど空きがあるから後回しだ。
黙って佇んでいると、お姫様然とした清楚さと戦国武将のような精悍さを兼ね備えた凛々しい女性なのだ。にもかかわらず「ふぇ」とか「はわわ」とかリアクションが何かと子供っぽく、その容姿との差異が非常にに大きい。所謂これがギャップ萌え……と、言うものなのだろう。
そんな、彼女の様子を思い出し笑いが込み上げてくるのを堪えつつ、インベントリから二つの結晶を取り出す。
「……伝説の力…か?」
とか言っちまっている自分の発言に苦笑しつつも、意を決してそれを使用した。
“ピコーン”
《スキル【鬼哭鳴動】を習得しました》
“ピコーン”
《ユニークスキル【天衣無縫】を習得しました》
《【天衣無縫】が強制的にセットされました》
……ユニーク?
何か、またしてもやっちまった感が漂うインフォを聞いて、今日何度目かのorz的な感情を味わうのであった……。




