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Reincarnation Online - リンカーネーション・オンライン -   作者: とどのつまり
第2章 胎動、そして蠢く悪意を薙ぎ払いて……。
109/123

log in - 109 その頃の彼女等 【パネース遺跡ダンジョン編】 ⑤






「う~ん……これ、どうしようかしら……。ねえ、スナッチ君……いる?」



「いいっ!? いりませんよ! そんな不気味なモノ!!」



 指先で摘み上げる括り紐の先で“プラ~ン、プラ~ン”と揺れるソレを「ひぃ~っ!?」とドン引きしながら、彼はそう拒絶する。


 うん、まあ……ね。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【嘆きの干し首】


[系統]装飾品


[耐久]-


[属性]冥/闇


[耐斬]30%

[耐突]30%

[耐打]30%

[耐魔]60%


[アビリティ]

最大MP2倍

消費MP半減

MP回復速度2倍

MAG+補正(大)

最大LP半減

SP消費消耗2倍

STR-補正(大)


[アーツ]

※※※


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ほんと、どうしようかしら? この、ドロップアイテム……。


 そう、ドロップアイテムだ。

 ダンジョンの特長として、斃した魔物を放置しておくと一定時間でダンジョンに吸収される。勿論、その間に解体して素材を採取することは可能だ。

 ただ、それをせずに吸収させた場合、稀にこうしてアイテムがその場に残される(出現する)ことがある。中には解体では得ることのできない物もあったりするのだ。そう、四足歩行の獣形の魔物が、武器やら防具やらアクセサリーやらを落とすアレだ。

 まあ、ドロップ自体がレアなんで、そういったものは本当にレア中のレアなんだけれど、ね。大抵は、普通に素材とか魔石とかみたいだし……。

 解体するより絶対数((数も種類も))取得量は少ないとはいえ、解体せずに素材を得ることができるというのは、解体にトラウマを抱えている者が多いであろう『転生者(現代っ子)』達にとっては垂涎ものでしょうね。


 それが(レア中のレアが)今回……コレときた。

 インベントリに収納することさえ憚られる代物。



「捨てたら捨てたで、祟られそうですよねぇ~……」



 まさにそれ! て、いうかさ?



「こういうのって……リリウが強いんじゃない?」



「ええぇ~、呪いは専門外ですよぉ~……」



 さよか……。いや、でも……一応呪いの類はないみたいなんだよね、コレ。見るからに、呪われそうではあるのだけれど……。

 効果は破格なんだけど、ねぇ……。アビリティのデメリットも、純魔術ビルドだとあまり気にならないし……。

 でも、コレを……装備する? ないわぁ~……。

 え~と、ヴァルバロス……いる? いらない? あそう……。


 後日、或いは渡るべくしてその手に渡ったのか? とある霊体系種族の『転生者』が装備することになるのだが……。



「ふひひひひひひ……」



「ひぃ~~~~~んんっ!?」



 その結果、悲鳴を上げる者がいたとかいなかったとか……。



*


*


*



 さて、このあからさまに何かありますよと言わんばかりの大扉の先へと、いよいよ足を踏み入れんとするわけだけれど……。



「棚上げにしましたねぇ~……」



「棚上げにしたよね……」



――棚上げにしたようですね……――



「プキ、プキィ……」



「タナニアゲタナ……」



「ええ~い、だまらっしゃい! そんなこと言うなら押しつけるわよ!!」



「さあ、行きましょうかぁ~」



「一体、中には何があるのですかねぇ?」



――警戒は密にしていきましょう――



「プキ? プッキィ~~~、キ?」



「セクナ……」



 こ……こいつ等……。


 軽い頭痛を覚えながらも、こうして4人と1匹に1体を加えたあたし達は……。


“ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……”


 重々しく開かれていく扉……その奥へと、足を踏み入れる。

 1人……また、1人と潜り抜けた扉の先。そこに、待ち受けていたものは……。



「……何……これ……?」




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