表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Reincarnation Online - リンカーネーション・オンライン -   作者: とどのつまり
第2章 胎動、そして蠢く悪意を薙ぎ払いて……。
106/123

log in - 106 その頃の彼女等 【パネース遺跡ダンジョン編】 ②






「あ? そこ!?」



「プキ?」



 それは、唐突に起こった。

 ウリ坊ちゃんことヴァイオレット(朱)……うん、ヴァイオレット()なのに毛並みは朱色、が、こう……“カチッ”と、ね……。

 瞬時に身構えるも……しかし、何も起こらず。警戒を解かないまま……〝一歩〟……また〝一歩〟……慎重に足を踏み出していったところ……まさかね? 広間が(ワンフロア)まるごと落ちるとは……orz

 こう……ワイヤーの切れたエレベーター状態? ほんと、あわや全滅か!? ってところだったのよ。危なかったわ……。

 咄嗟にインベントリからウィングローダー(所謂ホバーボード)を取出し……たリリウに、あたし達は揃いも揃って宙を泳ぎながら縋りしがみついたのよ。普段は“ポワ、ポワ”と緩くてトロいのに、こういう時の行動は的確で素早いのよね、リリウって。

 あたし達だけだったら死んでもデスペナで済むんだけど、今回は同行者(その他1名)が加わっているから、ほんと助かったわ。


 で、その同行者といえば……。



「ううぅ……僕の存在意義って……」



 感知した罠の悉くを、その直後にヴァイオレットによって踏み抜かれたことで落ち込む小柄な少女(幼女?)……のような見た目の少年、スナッチ。

 うん、何かごめんね。ほんと、ごめん…・・・。


 今回スカウト(斥候)として同行してくれた彼はハーフリングと言う種族で、素早さと器用さに優れる反面、筋力が極端に低いため戦闘はからっきしなのだとか。

 どうもこの種族、ノッカーと双璧を為す採集特化種族らしく、ノッカーが【採掘】((鉱石系))に特に優れた適性を持つのに対して彼等は【採取】(植物系)に特に優れた適性を持っているとのことである。

 あたしとしては、さ? 思うわけよ。どこかに……【解体】特化の種族とかいないものかしら、と……。

 うん、【解体】は美味しい。美味しいんだけど、さ? ……うぷっ。手ずからさばくのは、ちょっと……。

 慣れないといけないんでしょうけれど……現代人を、ナメないで! ……まあ、人にもよるんでしょうけど、ね。うん、誰とは言わないけれど普通にさばいてるし。でも……あたしには、無理だわ……orz


 そんなこんなで、ここ数日彷徨っているわけなんだけど……。



「マップが凄いことになってますねぇ~」



 まさに迷宮(ラビリンス)という構造もあって、探索は遅々として進んでいない……にも、拘らず。



「ちょっとした都道府県くらいにはなっているわ、ね……」



 とはいえ、今日あたりにも脱出の目途が立ってくれないと、時間((リアル?))的に厳しいのよね……主に、リリウが……。

 え? あたし? ふっ、学生は気楽でいいわぁ。



*


*


*



――む? あれは?――



「う~ん、立派な扉ですねぇ~」



「その前に広がる広間、と……。まず、間違いなく何か出るわね」



「ぼ、僕は隅で丸くなっていますね!」



 あたしの言葉に、臆面もなく男らしくないことをのたまうスナッチ君。見た目は幼女、中身は男。



「プッキィ~~~……キ、キ?」



 こらこら、あんたは無駄に突っ込まない!


 突撃しかけたウリ坊の首根っこを掴んで“プラーーーン”……。



「さて、何が出てきますかねぇ~」



――何が出ようと、ただ討ち果たすのみ!――



 こっちは、うん……頼もしいわ。


 そうして、広間へと足を踏み入れたあたし達の前に待ち受けていたモノとは……。



「……うわぁ……」



「えぇ~……カースドレギオン(骸)。怨霊(レムレース)系の魔物で、怨念のこもった無数の遺骨の集合体のようですぅ~」



 見た目は、こう……がしゃどくろ? ただ、1体の巨大な骨ではなく。それは、膨大な数の様々な骨が寄り集まって人の形を模った、1つの骨格標本だった。



「と、いうか……サイズ、ヤバくない?」




お読みいただきありがとうございます。

できましたら、ブックマーク、評価等していただけるとありがたいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ