log in - 10 決着、所により一時…萌え?
オーレルが手にした【奏雷のアトラトル】を使って放たれた【黒鉄の投槍】は、まるでビームの様にゴブリン・アヴェンジャーの体を貫いた。……ていうかアレってレールガンて言うやつじゃない?
「糞! 仕留めきれてねぇ」
そう言うとオーレルはその場に崩れ落ちた。恐らく残った力の全てを乗せた一撃だったのだろう。
ゴブリン・アヴェンジャーを確認すると確かにVPは僅かながらも残っている様だ。
後一押し……そう思った自分は一つの[アーツ]に思い至る。それは先の戦闘も通してもまだ使っていない、言わば切り札……そう【暴食 Lv-1】の[アーツ]に………。
幸いな事にゴブリン・アヴェンジヤーは未だ片膝をつき、荒々しく呼吸を繰り返している。自分は即座に思考を切り替えスキルの発動準備に入る……そうして。
「喰ライ尽クスモノ!」
スキルの発動と共にゴブリン・アヴェンジャーを中心に漆黒のドームが形成された。
周囲の光が渦を巻いて吸い込まれていくと同時に辺りが暗く染まってゆく。
それは深淵の闇より深き黒。
光を喰らい全てを黒く染め上げるその様を例えるのならば、それは…まるで闇の輝きの様…だろう。
周囲の暗闇の中において尚はっきりと分かるその黒は幾度かの胎動を示した後、一瞬集束すると同時に激しい衝撃を発して雲散霧消した。
「くっ!ぐぅぅ…」
強烈な衝撃に襲われ歯を食いしばってそれに耐える…ちうかVP減ってないか?
そうしてその衝撃が通り過ぎると周囲は明るさを取り戻していた。
……はっ!ゴブリン・アヴェンジャーは!慌てて確認をしてみると丁度その巨躯がグラリと崩れ落ちてゆくところだった。
倒れてゆくその表情が満足げに微笑んで見えたのは……はたして自分の見間違いだったのだろうか……?
「かっ、勝った……のか?」
VPを確認しても確かに0%になっている。
「はっ、ははは…はぁぁぁぁぅぅ」
つ、疲れた。とにかく疲れた。何やら例によって“ピコーン”“ピコーン”とラッシュが来ているが……今は只、休ませてくれ………。
暫くして体に気怠さを覚えながら、ステータスを確認するのが怖いなぁなどと考えていると“ガサササ”と……まさかと思いそちらの方をうかがうと……。
「オーレル、無事ですか!」
茂みを掻き分けて姿を見せたのは、黄金の髪をストレートに腰まで伸ばし、小柄ながらも凛とした顔立ちに緑色の瞳を持つ美しい少女だった。
何よりも目に付いたのは、その少女の耳が長く尖っていた所だろう。
「エルフ?」
そう、そのNPCの少女は紛う方無きエロ、もといエルフであった。
「……? 貴方は、どちら様でしょうか? あっ、私の名前はエレオノーラと申します」
そう“ペコリ”と手の指先を前でそろえた綺麗なお辞儀をした少女の問いかけに、起き上がる気力が未だ回復していない為に仕方なく大の字に倒れたまま答える事にした。
「あぁ、こんな態勢で済まないが、俺の名はアギトと言う」
「アギト様……ですか?」
「ふぐっ!」
可愛いと言うより綺麗と言うか、寧ろ凛々しいと表現できる少女の“コテン”と小首を傾げる仕草に思わず萌え、では無く悶え、でも無く…いや萌えで良いのか?
「……?」
「んっん、そうだ…ただ様は要らないがな…ちなみに恐らく君の探しているであろう者ならあちらの方で倒れているぞ」
何やら悶々とする心を何とか抑えつつオーレルが倒れている方を指さす。
「つっ、オーレル!」
慌ててオーレルの元に駆けてゆくエレオノーラの後ろ姿を、そっと識別してみる。
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エレオノーラ
[種族]ハイエルフ Lv-38
[称号]
〈森女神の加護〉〈戦巫女〉〈森霊の杜衛〉
[満腹度]92%
VP - 100%
SP - 578/578
MP - 836/836
STR - 287
VIT - 264
MAG - 692
AGI - 663
DEX - 651
MND - 586
LUK - 88
[種族特性]
【精霊眼】【精霊術 Lv-42】【適応障害】
[スキル]
【太刀 Lv-28】【和弓 Lv-34】【二刀流 Lv-48】【射撃 Lv-52】【魔術 Lv-62】
【光属性 Lv-54】【風属性 Lv-58】【水属性 Lv-51】【氷属性 Lv-25】【魔力操作 Lv-64】
【疾走 Lv-38】【気配察知 Lv-53】【魔力感知 Lv-60】
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これはまた……。
何とも気になる項目が……【太刀】とか【和弓】とか……〈戦巫女〉とか!
まあ、よく見ると服装からして……ねぇ?
……和装エルフって…アリですか?
いや、まあ凄く様になっていて、不思議と全く違和感が無いんだけれども……。
で、気になる装備なんだが……。
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【霊刀・春華】
[系統]刀/太刀
[耐久]100%
[属性]光/風
[斬]450
[突]380
[打]320
[魔]480
[アビリティ]
進化成長
自己修復・大
睡眠効果・極
永眠効果・中
[アーツ]
風幻葬華
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【霊刀・霜華】
[系統]刀/小太刀
[耐久]100%
[属性]水/風/氷
[斬]280
[突]280
[打]160
[魔]320
[アビリティ]
進化成長
自己修復・大
凍結効果・極
[アーツ]
氷纏鏡震
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【霊弓・雷霞千鳥】
[系統]弓/和弓
[耐久]100%
[属性]土/風/雷
[射程]460
[威力]380
[魔付]420
[アビリティ]
進化成長
自己修復・大
属性付与・土
属性付与・風
属性付与・雷
麻痺付与・極
[アーツ]
雷束纏奏射
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【破魔矢】
[系統]矢
[耐久]100%
[属性]光/聖
[突]60
[打]60
[アビリティ]
不死系特攻
[アーツ]
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ついでにちょいと気になったので……
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【森霊授の戦装束】
[系統]軽装/服
[耐久]-
[属性]無
[耐斬]320
[耐突]320
[耐打]320
[耐魔]380
[アビリティ]
進化成長
環境適応
身体強化・中
[アーツ]
森の恵み
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………なんかもう、何処から突っ込んで良いのか。
オーレルの武器も現時点では大概チート臭かったけれど、それを超える物に間を置かずにお目にかかるとは……。
何より進化成長って何さ!使い続ければ使い続けるほどに強くなるなんて正にチートやん! などと心の中で激しくツッコミを入れている間にも、エレオノーラはオーレルの介抱をしているのだった。
「オーレル!オーレル!」
「つっ、くっぐぅぅ……んあ…エレオノーラか?」
「気が付きましたか…よかったぁ」
「ああ…しかし何故お前が此処に……つっ!? アヴェンジャーはどうなった!」
そう、慌てて起き上がるオーレルに「アヴェンジャー?」とエレオノーラは再び“コテン”と小首を傾げる。
……なんかこの娘のこのギャップ、萌えるなぁ…等と内心悶えつつも自分は彼等に声をかけた。
「それなら何とか仕留めたぞ」
そう言うと自分は倒れているゴブリン・アヴェンジャーの方へと指をさした。
ほっと安堵するオーレルとは対照的に自分の指の先をゆっくりと追っていったエレオノーラはその先にあるモノを目にして。
「ふぇ!ふぇぇぇぇ!」
……うん、やっぱりこの娘、容姿に反してリアクションが凄く幼い感じがする。そして、そこに生まれるギャップ萌え感がハンパねぇ! て言うかなに! この萌える生き物!お持ち帰りしたら駄目ですか?
……いや、落ち着け……ここは少し、落ち着こう。
……ふぅ、どうやら人格が変な方向に壊れかけていた様だ……恐るべし萌え。そして、エレオノーラ……恐ろしい子ッ!
……なにか未だに壊れかけている…気が?
目を“パチクリ”と見開き仰天していますと全身を使って訴えている少女の姿を目にしながら、そんな下らない事? を考えているとオーレルが話しかけてきた。
「よく無事だったもんだなぁ」
「ああ、お互いになぁ…て言うかあれは一体何だったんだ?」
アレが現れる寸前の慌て様から詳細を知っているであろうオーレルにそう問いかけてみる。
「ん? ああそう言えばお前さん『転生者』だったな。ならば知り様も無いか」
「『転生者』ですか!」
「ああ……そうだ、が……」
思いのほか食いつきの良い少女の反応に、若干引きつつそう答える。すると、先ほどと同じように目を“パチクリ”と見開いてこちらを見つめてきた。
……いや本当にこの容姿でこの反応…反則でしょ! 無言で佇んでいたら触れたら切れるって感じの容姿で「ふぇぇぇ!」とか言ってみたり、その内「はわわ!」とか言いそうだよ? 本当に!
「んっん!でだ、あれの事を説明する前にこの世界の仕組みについて話さんといけないだろうなぁ」
と、オーレルは前置きをしてこの世界について語り始めた。
「かつてこの世界では魔素が溢れ出しそれに侵された人や獣等が異形の存在『穢レ物』へと変異する様になってなぁ…………」
オーレルの話によると、遙か昔に異界の邪神の手によってこの世界に魔素が溢れ出し、その影響を受けたあらゆる物が『穢レモノ』と呼ばれた異形へと変異するようになったらしい。
その後、その邪神を追い払った別の邪神の手によって、溢れ出る魔素その物を魔物へと生じさせる仕組みが作られたとの事。それに伴い、魔素を行動によってカルマへと転じさせ、それを得ることで位階を段階的に上げていく仕組みも作られそうだ。
どうも邪神と言うのは、世界レベルで変化や変革をもたらす神の総称らしい。
この魔素だが、世界全体の総量は常に増減を繰り返しつつも一定の量を保っているらしい。場所によって魔素の濃い薄いは有るものの、一定領域内の魔素は常に同量で維持される様になっているみたいだ。
即ち、その場で失われた魔素はその都度補充されていく。今回問題となったのが、この補充のされ方だった。
魔素により生じた魔物はそのままその領域の魔素として換算されているので失われてもその都度魔物として補充される……所謂リポップだな。とはいえ、その都度といっても多少の時間は掛かるのだが、その間に同様の魔素が狭い領域内で大量に失われると、その空白となった領域に一気に魔素が補充され強力な魔物が生じる事が有るそうだ。大抵は失われた魔物の上位個体になるそうだが、中でもアヴェンジャーは復讐個体と呼ばれ最悪に位置する存在らしい……本当に良く倒せたものだ。
「しかし解せん。普通は狂乱状態の魔物を討伐していっても、そう上位個体など現れん筈だが?」
この世界の魔物には主に二種類あり、1つは魔素から生じるもの、もう1つが魔素から生じた魔物が交配して繁殖したものである。
この、繁殖した魔物が世界全体の魔素総量増減に関係しているのだとか。
そして、この繁殖した魔物だが、本来の領域内の魔素の総量には殆ど含まれてはおらず。それが原因で、数が増えすぎるとその領域から溢れていくらしく、それが狂乱と言う形で現れるらしい。
本来なら、これ等が失われても普通はそれ程領域の魔素が減少する事は無い為、大量に討伐しても上位個体が出現する事はまず無いそうだ。
まあ、あの群れをほっとく訳にもいかないだろうし、討伐の度に上位個体が出現していたら堪ったものではないだろう。
「では一体何が原因だったのでしょう?」
と、頬に人差し指を添えて“コテン”と小首を傾げつつエレオノーラは、自分の疑問を代弁してくれた。
……う、うむ…まあ…ねぇ…。
「上位個体が出現する要因は幾つかある。まず、討伐対象の数と討伐者の数だが、前者に対して後者が少なければ少ないほど出現率は上がる。次に討伐対象のレベルと討伐者のレベルだが前者に対して後者が高ければ高いほど出現率は下がる。最後に討伐時間だが短ければ短いほど出現率は上がる」
この話を聞きながら思い当たる節が出るは出るは……。
まず、数に関しては言うまでもなく。レベルに関しても同格と言うか、むしろ格上だった。
討伐時間も30分と少し、40分は行ってないだろう。で、討伐数だが得た称号から500体は倒していると思われる……恐らく3秒から長くとも5秒に1体は倒していたのだろう……スキルとステータスがアレとはいえ我ながら恐ろしい。
あと「他にも何か要因があるかもしれんが」と言う言葉を聞き【☆オリジン】の確率変動(メリット増、デメリット減)も関係している可能性に思い至る。
普通はあんな強力な魔物に遭遇するのは最悪以外の何ものでもないのだが、あれをレアモンスターだとするのなら遭遇率の上昇効果が有ったとしても……。
そして、そうすると栄達のあらゆる行動に極大の補正ってのも関係している様な気が……。
「ふに? どうしたのですか?」
“コテン”と……うん、もうね!
「い、いや本当によく倒せたなと思ってな…ていうかアレ何となく動きがおかしくなかったか?」
普通なら倒せる筈のない相手だったろう。
それを倒せたのは、二対一と言う事、スキルや武器の特性を加味したとしてもおかしいだろう。
倒す事の出来た最大の要因はあの妙な行動のおかげだろう。
何故かアヴェンジャーは常に一対一でしか対峙せず一人を相手にしている時、もう一人を全く意識していなかった為に一人は完全にフリーで行動出来た。
その癖、攻撃を加えると直ぐ様対峙する対象を変え、今まで対峙していた相手を丸っきり無視する始末。挑発などをしてタゲを取っていた訳でも無いのに、だ……。ああもコロコロと対象を変えるのはどう考えてもおかしいだろう?
まあ、それで交互に攻撃する事でアレの行動を制限出来、此方の有利な形でVPを削っていけた訳だが……で、なければ詰んでいた。現に最後、オーレルが吹き飛ばされてからは、回避するだけで精一杯で攻撃する暇なんぞ無かったしな!
「ああ、それなんだが恐らくアヴェンジャーの特性によるものだろう」
「特性?」
思わず“コテン”と首を傾げそうになり慌てて平静を装う。
やばい、うつった?
「それなら私も知っています。伝承によると復讐個体はその出現の原因となった事柄によって行動パターンが変わると記されていました」
“フンス”と自慢げに胸を張り、どうだと全身で訴えてくるエレオノーラだが…そう、胸を張り……ほろり(涙)
「ちょ!オーレル!何故に私の胸を見て泣き真似なんてしているのですか!」
どうやら、オーレルも自分と同じ心境だったらしい。と言うか、わざとらしく泣き真似のリアクションまでしているし…
「だって…なぁ?」
と、言いつつ此方に向かって「お前の思っている事は分っている“ウンウン”」的な視線を向けてくる。 オーレル……やめなさい!? こっちに振るのは!
その視線に気づいたのかエレオノーラはゆっくりと此方を向き……うおっ!
「聞いてくださいアギト。ひどいのですよ、オーレルは!いつもいつも私をからかって!」
一瞬で自分の目の前まで来たエレオノーラは両手を胸の前で“フンヌ”と握りしめ前のめりにそう訴えてくる。
その姿に萌え……い、いかん、また発作が……。
「いや、だって…なぁ?」
と、訴えてくるオーレル。
うん! 分かるわぁ…物凄く分かるわぁ……こう、一々良いリアクションをしてくれると、そりゃぁからかい甲斐もあるだろう。
「は、はははは…」
と、若干乾いた笑いしか出来ない自分に不満なのだろう。頬を“プクゥ”と膨らまし、如何にも私不満ですと言う風に「んむぅぅ…」と唸っている。
……だからそんなリアクションをしているから!
「まぁなんだ。今回のは完全な単体戦闘特化型だったから何とかなったんだろう」
要するに、復讐個体は出現の原因となった戦闘に参加した人数やその戦闘状況によって行動パターンが決定される。大きく分けると単体特化の撃滅型、集団特化の殲滅型と言った所かな?
アヴェンジャーが通常攻撃しかしてこなかったのも、先の戦闘で攻撃魔術こそ使えどSP節約の為に攻撃アーツを一切使っていなかった為だろう。
……しかし、伝承クラスだったのか。
「つ!」
そこまで考えてある事に気が付いた。
「すまない!今回の件、完全に巻き込んでしまった様だ」
「ん?いや、いいってことよ!」
「そうですよ!これも森霊のお導きです!」
と、答える二人。何とも気の良い奴らだ。
そして、どうやらエレオノーラの機嫌も回復した様だ。
「お!そういえば自己紹介がまだだったな。俺の名はオーレル。『森守のルトヴェリス』に住まう守役の一人だ」
「俺はアギト。『転生者』だ」
……何やら横から視線を感じゆっくりと其方の方を向いてみると……えぇと…何コレ?
指をくわえて“ジィィ”と此方を見つめているエレオノーラがいましたとさ………。
「こほん。では改めまして、『森守のルトヴェリス』が杜衛の一人、名をエレオノーラと申します」
両の手のひらを胸の中心に重ねて添え、凛とした佇まいでそう名乗りを上げた。
こういう仕草は凄く様になっている……様に、なっているんだけどなぁ………
「そういえば、この場を離れなくて良いのか?」
自己紹介を終えた所で、周りを警戒もせずに長々と話をしていた事に今更ながら思い至りそう聞いてみる。改めた自己紹介を若干スルー気味に話題を変えられた事で、少々むずがっているエレオノーラは取り合えず横に置いておこう。
「ん?ああ、出現した上位個体が直ぐにその場で討伐された後しばらくの間、魔物の出現は途絶えるし他の魔物も寄り付かないんだよ」
原因は良く分かってはいないが、恐らく一気に補充された魔素がすぐさま散らされた事で真空状態の様になり、一時的に魔素の流入が遮断されているのでは無いかと言われているらしい。それが復讐固体のものであるのなら、恐らく一週間から十日間ほどこの辺りは安全地帯になるであろうとの事だ。
「とはいえ、何時までもこの場に留まっている理由も無いのですよね?」
“キリッ”とした表情でそう言うエレオノーラ…うん、ホントなんだろねこのギャップ。
「じゃぁ取り合えず、アレを何とかするか!」
と、オーレルが指す指の先には未だ倒れ伏すゴブリン・アヴェンジャーの巨躯がその存在感を露わにしているだった。




