バレンタインデーパーティー♪ その4
私は早速カップケーキを小さく切り分けてフォークに刺し、ミラの口許に差し出す。
「はいミラ、あ~ん♪」
「あ~ん。……ん~っ♪ おいしいっ♪」
「ほんと!? ありがと♪ ミラのために一生懸命作ったの♪」
ぱくっとくわえ、幸せそうに頬に手を添えて味わってくれるミラ。……かわいい♪
「はい、今度はアリスの番よ。あ~ん」
「あ~ん。……おいひいっ♪」
「えへへっ、ありがと♪」
今度はミラが私の口許に手でつまんで差し出したクッキーを、私がぱくっとくわえる。……おいしいな♪
チラッと隣を見るとユリアーナさんとミーゼさんも、あ~ん♪ あ~ん♪ と嬉しそうに微笑んでいた。
「ユリアーナ、私たちのも食べて?」
「はい。あ、私たちのも食べてください」
「うん。……食べさせて?」
「ええっ!? ……は、はいぃ」
ミラが自分の真正面に座っているユリアーナの方を向いて、あ~ん、と口を開いている。その様子を見て、頬を紅く染めて恥ずかしそうにトリュフチョコレートをつまんでミラの口許に持っていく。
「ん~♪ おいしいっ!」
「ありがとうございます。……み、ミランダ様も食べさせて下さい」
「ふふっ、いいわよ。はい、あ~ん♪」
「あ~ん……。とってもおいしいです♪」
にっこりと微笑むミラ。その様子を見てユリアーナさんも嬉しそう。……ん?
ミーゼさんがチラチラとこっちを見て……? ああっ!!
「ミーゼさん、私たちもしましょう!」
「あっ、は、はいっ!! ありがとうございます♪」
私たちも、あ~ん♪ と交換しあう。さすがユリアーナさんとミーゼさん!! とっても美味しいっ!!
「ふふっ、おいしいです。アリス様、ありがとうございます♪」
「ミーゼさんたちのもおいしいです♪」
「あ~!! ずるい! ミーゼ、私にも頂戴?」
「は、はい!」
「じゃあ、ユリアーナさんも、私に下さい!」
「いいですよ~♪」
これこそ楽しいパーティー♪ みんなで楽しみましょ♪




