表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/50

第四十七話 お風呂

まだまだ続く、お風呂回!

 わしゃわしゃわしゃわしゃ…………


 わしゃわしゃわしゃわしゃ…………


「ふぁ……。気持ちいい~。ミラうまいね~」


 お風呂に入った私たちは、軽く身体にお湯をかけたあと、私はお風呂場にあった小さな木の椅子に座って、ミラにシャンプーをしてもらっていた。

 気持ちよくてついつい声が出てしまう。


「ふふっ、ありがと♪」

「ふぁぁ……。眠くなってくる……

「あっ、まだ寝ちゃダメっ! お布団に入ってから!」

「でもミラのシャンプーがきもちいいから……」

「う、嬉しいけど、それとこれは別!」


 なんだかミラをからかってみるのも楽しいかも……。

 ふぁ~。本当に眠いな……。


「目、閉じて?」

「んっ……ひゃあぁっっ!?」


 ミラの声に、うとうとしながら目を閉じた。だんだんと眠気がおしよ……せ――――。と、いう所で、ミラの冷水攻撃。


 すっかり油断していた私は、座っていた小さな椅子から転げ落ちた。


「うふふっ♪ め、さめた?」

「……もうっ! み~ら~!!」


 すっかり目が覚めた私は隣のシャワーヘッドを手に取り、出る水の温度が真水と同じくらいになるように魔力を込めると、ミラに向かって最大の威力で水を出して反撃を始める。


「きゃあぁっ! ……やったな~! えいっ!!」

「きゃっ! も~!」


 ミラも私に再び水をかけてきて応戦する。

 その後しばらく、水をかけあっていたけれど、しばらくしてどちらからともなく笑いだした。


「……~!! ……っ、ふふふっ♪」

「まったく……。ふふっ、もうっ!」

「くちゅん」

「ほら、早くお風呂に入ろう? 風邪引いちゃう」

「うん。そうしよっか……。ありがと、アリス」


 ミラが寒そうにくしゃみをしたので、そっともとの位置にシャワーヘッドを置いて、手を繋いでお風呂へと向かう。


 何度か王城の王族用のお風呂に入った事があるけれど、それの一回り小さいサイズの、円形の浴槽に張った湯船に浸かる。

 一回り小さいと言っても、私の家のお風呂の何十倍もの広さを持っていて、さすが王族は違うな……。と改めて凄さを思い知らされる。


 でも、私は正直うちのお風呂の方が好きだ。

 だって、狭いけれど、それだけミラと密着していられるから。こうも大きいとなんだか寂しい。


「ふう……。気持ちいい~♪」

「ふあ~……。最高だね~!」


 私たちはお風呂の中心に、つまり円の丁度中心にくるように移動すると、背中をお互いにつけて寄っ掛かりあう。


「……アリス、今日はお疲れ様♪」

「うん。……急に行こ、って言われた時にはびっくりしたけれど、ミラと一緒だから、楽しかった♪」

「えへへっ、ありがとう、アリス」


 ミラが振り向いて後ろから私を抱き締めてくる。


「……あったかい」

「……わたしもよ」

「ミラ、だいすき」

「わたしも大好き」


 私はミラの頭の重さが感じられる右肩の方へと振り向くと、間近に迫ったミラの艶っぽい唇に、そっとキスをした。


 ちゅっ♪


「愛してる、ミラ」

「愛してる、アリス」


 お互いの耳元で愛を囁きあった私たちは、誓いの言葉を紡ぐ。


「「ずっと一緒にいようね」」


 と。

ここまでお読み頂き、ありがとうございます!!


ご感想、ブクマ、評価ポイント等ありがとうございます!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ