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第四十六話 お風呂へ

 楽しかったバーベキューも終わり、部屋に戻ってきた。ベッドに並んで座り、色々な話をしていると、アリスが疲れが出てきたのか、あくびをして軽く目を擦っていた。


「ふぁ……。眠い…………」

「ふふっ、今日は色々あったからね……。このまま寝ると煙のにおいで大変な事になるからお風呂、入りましょう?」

「うん……」


 私たちは部屋を出て階段で一階に降りると、右に逸れた廊下を進んだ先の突き当たりにある大浴場へと向かった。


 途中ユリアーナ達にも声をかけて、先にお風呂に入る旨を伝えておく。


「アリス、着いたよ? お風呂入ろう?」

「うん。…………あれっ、脱げない……」


 王族の施設なので脱衣室も勿論広く、学院の小さな教室がすっぽり入ったよりも大きい広さがある。


 その中心にある服を入れておく棚の前に着き、服を脱ぎ始めたものの、寝惚けてかアリスが上手く服を脱げていない。


「……私がやってあげるから、ばんざ~いってして?

 」

「ん……。ばんざ~い」


 もう全部脱ぎ終わっていてアリスを待っていた私は、アリスにばんざいをさせて代わりに脱がせてあげる。

 どうやら腕に引っ掛かってて脱げなかったみたい。


「はい、いいよ。……もうちょっとじっとしてて?」

「……うん。分かった」


 私は軽く屈んでアリスのスカートに手を伸ばしてホックを外し、ファスナーを下ろすとスカートを床に落とす。


 アリスの着ている下着は、ブラ・ショーツ両方とも白を基調とした、黄色い刺繍で花柄を表現した、小さなフリルをあしらった可愛らしいものだった。


「……こんど買ってお揃いにしようかしら」

「ん? ……なぁに?」

「う、ううん。なんでもないよ?」


 小さく呟いた筈なのに、アリスには聞こえてしまったらしい。聞かれて悪いことではないけれど、つい誤魔化してしまった。


 立ち上がって今度はアリスの背中にまわる。

 アリスはフロントホックのブラは、胸が大きくてつけにくいからと言って着けないので、いつも後ろにホックがあるブラをしている。


 ……なんだか恨めしいけれど、もみもみすると柔らかくて気持ちいいから好きだ。


 ホックを外して、肩紐をアリスの腕を通して取り、棚にある(かご)にいれる。外した瞬間、ぷるるんっ♪ と揺れたアリスのおっぱいを、クセでつい揉みしだきそうになったけれど、なんとか踏み留まった。


「ショーツ下ろすよ?」

「うん、お願い。ふぁぁ……」


 ショーツに手をかける。が、なんだか興奮して下ろせない。何でもないお風呂の一幕の筈なのに、いやらしいことをしているようで、なんだか恥ずかしくなってきた。


「…………。ミラのことだから、どうせまたこうふんしてるんでしょ?」

「そ、そんなことないもんっ!」

「だったらなんで脱がさないの? はやくお風呂はらないと、かぜひいちゃうよ?」

「わ、分かってるって!」


 トロンとした目に、舌の回っていない眠そうアリスに図星をつかれ、慌てて否定する。

 ごくり。と唾液飲み込んで覚悟を決める。


 そっとアリスのショーツに手をかけ、一息に降ろす。

 そしてアリスが一歩横へどくと、私の理性が効いているうちに床に落ちていたスカートとショーツを回収して篭の中へと入れた。

 そして立ち上がって、アリスの手を引っ張って浴室へと移動を始める。


「ふぅ……。い、いこう?」

「うん。そうね」


 …………何もおかしい事は無いはずなのに、何故か変に緊張した。



次回、お風呂シーンです!!


あんなことやこんな事があるかも?


ご感想、評価ポイント、ブクマ等、ありがとうございます!

いつも本当に励みになっておりますm(_ _)m

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