第四十四話 いいツインテールの日
今日はいいツインテールの日!!
という事で、幕間です!
「ねぇ、アリス」
「なぁに、ミラ――――かっ、かわいい!!」
「えへへっ、ありがとっ♪」
いつも通り勉強をしていると、突然ミラに声をかけられた。
振り向くと、髪の毛を可愛らしくツインテールにしたミラが!! 髪留めは水色で、ミラの髪の毛の色と対照的な印象があるのがとってもお洒落だ。
私は、普段とは違うとっても可愛い髪型のミラを見て、ついつい大きな声を出してしまった。
「急にツインテールにするなんて、どうしたの?」
「今日ね、“いいツインテールの日”らしいわよ」
私はミラの答えに首を傾げる。
「でもそれって、2月2日じゃなかったっけ……?」
「“ツインテールの日”はね。“いいツインテールの日”は今日らしいわ。“いい”で11、“ツインテール”で22だって」
「へぇ、ツインテールの日って2回あるんだ……。知らなかった」
「うん。そう言うことでツインテールにしてみたの。……アリスもツインテールにしましょ?」
「う、うん。じゃあ…………ミラ、やってくれる?」
「もちろんっ!」
私の質問に即答するミラ。
優しい手つきでそっと私の長い髪の毛を集め、二つに分け始める。
手慣れた様子でサッと分けると、可愛らしい赤いピンクのリボンで髪の毛を固定する。
「終わったわ」
そう言うとミラは、鏡の前に私を誘導し、私の髪型を見せてくれた。
ミラはホーステールと呼ばれる、耳の上の方で結んで、長く垂らす種類のツインテールにしていて、活発なミラにとってもお似合い。
一方の私は、耳より下で結んだカントリースタイルだ。そっと下に下ろして、少し落ち着いた雰囲気を醸し出していた。
「すごい……」
「でしょ? アリス、すっごくすっごく可愛い♪」
「ありがと♪」
一言言うと、私は黙りこんでそっと鏡に映った自分を見つめていた。
(髪型を変えただけでこんなに印象が変わるなんて……)
やっぱり、女の子にとってお洒落は一番大切なんだなって思い出させられる。ミラもそうだったし。
(今度から時々違った感じにしてみるのもいいかも)
「ねぇアリス。今日みたいに時々、違った髪型にしてみない? 気分も違うわよ?」
「そうだね。……今も、なんだか不思議な気分」
「そうね。……ふふっ、こうしているとなんだか姉妹みたい」
私達は鏡の前にならんで、お互いの姿をじっと、見つめていた。
いかがでしたでしょうか?
ツインテールの種類の名称は、“日本ツインテール協会”様公式ホームページより調べました。
すごいですね。いい勉強になりました。
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