第四十一話 Trick or Treat☆お菓子をくれなきゃいた ずらす るぞ♪★ Part3
とりあえずハロウィン編はのは話で終わりです。
次回から通常回です。
朝。私たちは朝の始末をして仮眠を取って起きると、いつの間にかいつもの起床の時刻を過ぎていた。
今日は夕方まで用事が無いから大丈夫なのだけれど、ユリアーナとミーゼはどうしたのかしら?
私はアリスを起こし、身支度を整えて朝食もままならずに、ユリアーナとミーゼ、二人が暮らす部屋に向かって歩いていた。
「ユリアーナとミーゼ、私の予想ではまだ寝ていると思うわ」
「どうして?」
「ふふっ、あの二人も結婚しているのよ? 早めにお仕事が終わったらする事は一つでしょう?」
「あっ…………」
ミラは理解したみたいで、軽く頬を染めていた。
想像しちゃったのかな?
私たちは二人の部屋の前に着くと、そっと気配を抑えてドアを開けると、ユリアーナとミーゼ達の部屋に入っていった。
何度か来たことがある見慣れたリビングを素通りし、目的の寝室へ。
「いくよ?」
「うん。そっとね」
……カチャッ
そっと開けて中を覗く。
「ん~? 見えない……」
「……私も。入っちゃおっか?」
アリスの提案に顔を見合わせ考える。
────そして私たちは頷き合うと、そっと中へ入る。
奥にあるベッドへ向かい、中をそっと窺う。
「仲良しね~」
「うん。二人とも可愛い」
その中には…………お互いを正面から抱き締めあって、幸せそうな表情で眠るユリアーナとミーゼの姿があった。
「ふ、二人とも……は、裸だわ…………」
布団の隙間をそっと覗いたアリスが呟いた。わたしもよくよく布団の隙間から中を見てみると────
「うん。……やっぱり、ユリアーナ達もお楽しみだったのね」
「それはそうだよ、ミラ。二人だって、私たちだって夫婦よ」
その後、二人の寝顔を存分に堪能した後、私たちの部屋に戻って朝食を取り、ユリアーナ達が起きてくるまで他愛ない事を話したりして時間を潰した。
ユリアーナ達が慌てて飛び込んで来たのは、朝食を取っておよそ一時間あとくらいだった。
バタンッ!
「「も、申し訳ございません!!」」
二人揃って謝ってくる。髪の毛も跳ねたりしていて、いかに二人が慌てていたのかが窺えた。
「良いわよ、昨日はお楽しみだったんでしょう? 少しくらい長く休んでも大丈夫よ」
「二人もえっちな事をしたりするんですね……」
そんな二人に私たちは軽く意地悪をする。
「それは結婚していますし……って、ど、どうして分かったんですか!?」
「……………………」
ユリアーナが反応し、ミーゼが顔を真っ赤にして俯く。
「きもちよかった?」
「「……………………」」
「そっか。そうよね」
「私たちは何も言ってませんよぉ」
「でも、全部表情に出ているし。まったく、遅くまでえっちな事をしていると体に悪いわよ?」
「私たちも人の事、言えないけれど……」
ボソッと呟いたアリスの独り言が私たちに沈黙をもたらす。
「「…………」」
「「…………」」
「ミランダ様だってしてるじゃないですかっ!」
「そうです! 私たちは慣れないから何回かずつ気持ち良くなって寝てしまいましたけれど、慣れているお二人は朝までずっとやっていたんでしょう?」
ユリアーナ、ミーゼからの追撃。
「わ、わ、私たちは別に慣れてなんか……」
「毎日のようにしているくせに。ミランダ様、認めてください!」
うっ、そう言えば私たちの部屋の掃除やベッドメイクをしているのはこの二人だった……。
「私たちは別に慣れてなんかないもん!」
「そ、そうです! 慣れてません!」
その後もしばらく論戦が続き、結局引き分けのまま幕を閉じた。
ここまでお読み頂き、ありがとうございます!!
改稿が思うように進まない今日この頃。
まだ一桁を脱していません……
ご感想、ブクマ、評価ポイント等、ありがとうございます!!




