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第三十九話 Trick or Treat☆お菓子をくれなきゃいたずらするぞ♪★ Part1

今日はハロウィンという事で、幕間のスペシャル回となります。


※二人が結婚した後の、本編進行時にはまだ先のお話です。ご注意下さい。

「「ハッピーハロウィン!」」

「「「「「「ハッピーハロウィン!!」」」」」」


私たちの号令で、みんなで一斉に乾杯をする。


今日はハロウィン。

ルイス・レイ・ラ・シスタリアから継承が始まった、王族のみ知る言葉、『Japanese』で言うと、


『秋の収穫を祝い、仮装やコスプレをしたりして祝うお祭り』


らしい。本当はもっと記述に書いてあるのだけれど、私には解読が難しいからよく分からない。


『魔女』だとか、『古代ケルト』とかの言葉が残っているけれど、文法とかが難しくてなかなか読めない。


ルイス・レイ・ラ・シスタリアが始めた行事やお祭りの中でもかなり有名なもので、子供たちが仮想して親や近所の人の家を回って、


「トリックオアトリート(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ)」


と言ってお菓子を貰うお祭りだ。

お菓子を貰えなかったらいたずらをして仕返しする、という事も出来て、子供たちはおおはしゃぎで参加する。


私も昔、王城のみんなにお菓子をねだって遊んだりしたなぁ……。


子供達だけでなく、大人も仮想してお祭りに参加したりする。


他にも、カボチャをくり()いて魔法を使って喋るランタンジャック・オー・ランタンを作ったりして飾りつけをしたりする。


私たちは今日、私とアリスの家族全員と、ユリアーナとミーゼで王城の広間に集まって、晩餐会を開いていた。


ちょくちょく戻っているとは言え、結婚してから普段私たちは王城で暮らしているから、全員で食事を


「こうして食べるのも、二人の結婚式以来か。……うちのアリスはちゃんと過ごしているか?」

「勿論だ。いつもミラとべったり仲良く過ごしているよ」

「そうか……。おっ、そう言えばお前らが結婚したときもベッタベタだったな」

「お、おい。子供達の前でそんなこと……。って、お前もだろ!」


アリスのお父様と私のお父様、


「今日はお招きありがとう」

「いいのよ、これくらい!」

「ふふっ、私たちの孫はいつ見れるのかしらね?」

「そうね~。いつ頃孫の顔を拝めるかしらね~?」


意味ありげにチラチラとこちらに視線を送りながら会話するアリスのお母様と私のお母様。


(……もうっ、ままままごだなんて! 孫って、あの孫よね!? お母様たちの孫ってことは、私たちのここここどもっ!?)


「ミーゼ……」

「ユリアーナ先輩……」

「ミーゼ……」

「ユリアーナ先輩……」


新婚ほやほやのユリアーナとミーゼの二人はずっとあの調子で。


みんなそれぞれ楽しそうに過ごしていた。


私はアリスと隣同士に座って、「あ~ん♪」の応酬を続ける。


秋の収穫をお祝いするお祭りだから、今日の晩餐会のメインは、新鮮なとれたての野菜や果物がメインで、うちの最高のシェフの手によって、最高に美味しい料理になっている。


世界一の料理の味と、アリスに食べさせて貰うという世界一の喜びが加わってさらに料理の味が引き立つ。


カボチャのスープや、秋野菜とキノコのソテーなど、ひときしり料理を堪能し、秋の風物詩、栗をメインにしたスイーツを食べ、今日はお開きになった。


お父様たちはお部屋で食後のお話を楽しむそうで、アリスのご家族も今日は王城に泊まるらしい。


私とアリスは、私たち二人の部屋となった部屋に戻り、ユリアーナとミーゼに、


「今日はもう良いわよ。二人だけで楽しんで♪」


とにっこり笑顔で伝えて二人を見送った後、鍵をしっかり締め、防音の魔法をかけ、ベッドに座るアリスの隣に向かう。


…………今日はまだまだ始まったばかりだ。




ここまでお読み頂き、ありがとうございます!


次回は近日中に投稿します。

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