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前世と現世  作者: 神子
7/13

SP!?優希はお嬢様!?

目が覚めたらいつもの見慣れた天井とふかふかのベッドだった。

現在の世界に戻ってきた。


また、変わらない学校生活の始まりか…

それより………!

「うそ!?もうこんな時間、今日は食堂に行くしかないじゃん!!」

パンを焼いているうちに、制服に着替え髪の毛も整えてリビングに戻ると置き手紙に気づいた。


なになに…

『今日も遅くなるので追加のお金を置いときます。

それで、昼ごはんと夜ご飯を食べておいてね。

気を付け行ってらっしゃい。』


「……忙しいみたいね。今日も早めに寝る!!」


パンが焼けたので、さっさと食べて家を出た。

そして学校に着いたのが、授業始まる5分前


「優希、相変わらず今日も遅刻ギリギリだね。」

「優衣、今日もノート帰りにコピーさせて!!」

優衣は苦笑いしながら

「良いよ。その代わり彼氏が出来たら紹介してよ♪

優希は人気があるんだから!!」

「優衣の方が人気あるよ!!私なんて、馬鹿にされてるだけだもん…。」


ベルがなり先生が入ってきたので、優衣は席に戻り私は昨日事を考えていた。


確か…お風呂でうとうとしていたら、誰かが急いで入ってきてなんか言っていたような…。

そして気づいたら、誰かにお姫様抱っこで抱えられていた気がする。

そこからまた、記憶が無くなって目が覚めたら自分の部屋にいた。

う~んあの声 夏津さん ぽかったけど…あんなに冷たかったから私を運ぶ分けないよね?

かといって、春日局様が湯殿に来るわけがないし…

そう言うと、鷹司も来ないだろうし…

火影さんも稲葉さんも来ないだろうし…

やっぱり、夏津さんかなぁ…それ以外に考えられないけど。


いつの間にか4時間目も終わり昼休みに入ってた


「優希、ご飯を食べに行こう♪」

「…あ、うん。お弁当作ってないから食堂に行って買わないとね。」

そう言って、席を立った


「も~う。優希何ぼ~としてるの?好きな人のこと考えていたの?私が休憩時間に入ったから、優希に話しかけに行ったらずっと上の空だし時々ぶつぶつ言ってたし…。」

「ごめんね。考え事をしていて、いつ授業が終ったかさえも気付いてなかった。」

優衣呆れた顔をして

「何をそこまで真剣に考えてたの?困ってるなら

相談に乗るよ?」

「うん。ありがとう。まとまったら相談するからそのときはよろしくね♪」

食堂で昆布のおにぎりと唐揚げとお茶を買って、中庭でご飯を食べながら今週の土曜日何をして遊ぶか話し合った。


「やっぱり、カラオケとかボーリングかなぁ。」

「たまには遠くに行ってみたいよね♪」

「例えばどこら辺?余りお金がかからないところが良いなぁ。」

「和歌山とか東京に行きたい!!」

「和歌山に行くなら時期は夏ぐらいが良いと思う

東京はどの時期に行っても、楽しそう♪」

「じゃあ…東京で1泊2日でお泊まりもする?」

「お泊まりは無理かも…両親が日曜日は帰って来るから久しぶりに、手料理を作る約束をしているからお泊まりは無理。ごめんね。」

「相変わらず親孝行してるね♪」

「まぁこの学校に、通わせてもらってるしね。」


この学校は、私立高校で少しお金持ちか、相当なお金持ちのお坊ちゃん・お嬢様 が通っている学校で親と過ごすことが少ないぶん自立性や共存・社会性などが身に付きやすい。


私の場合は、お父さんが社長でお母さんが第1秘書をしているため海外に行ったりして日曜日しか会えない。例え他府県に行っていなくても、帰ってくるのが深夜2・3時頃で家を出るのが5・6時なので同じ家に居ても会うことがない。

そして面倒な事にSPが私の登下校を見張ってる

どこに行っても付いてくる厄介なことこの上ない

他にも色んな人が居たが、私の説得?悲願で今は

SPの人4人が日替わりで交代して私を見張ってる。

この事は、優衣には内緒…。

お金のせいで、友達が出来たり居なくなったりするのが嫌だから隠している。


「さて、もう予鈴が鳴ったから教室に戻ろうっか

優希。」

「ごめん…先に戻ってて。トイレに行ってから戻るから!!」

「分かった。遅刻しないようにね♪」

「ふふふ♪気を付けるよ。」

「じゃあまたあとで♪」

「うんまた後で優衣!!」

優衣が角を曲がって見えなくなったあと

私は、人気がない体育館裏に行った。

後ろを振り返り

「学校内には、入ってこないでって言ったはずよ」

いつもの、女子高生らしい笑みや言葉使いではなく

冷たく何を考えているか分からない顔つきになっていた。

再度話しかけた。

「そこに居るのは分かってる。出てきなさい」

さらに冷たく、鋭い目付きで2人のSPに目を向けた

観念したらしく大人しく出てきた

「お嬢様。東京はここより危ないため、行かないでもらいたいのですが。」

スーツを着こなしカムイを付けた背の高い男性が話しかけた。

私は、その話をスルーして

「なぜ付いてきたか答えなさい。」

男性2人は地面に膝をつき顔を下げて話した

「優希様のお父君が何者かに狙われ、優希様の護衛は校内でもするように命じられました。」

雇い主に対する正式な格好で、話されたため怒りを抑えた。理由を聞いたときは、お父さんの事が心配だったけどこの二人には連絡に行ってもらう事にした。

「連絡を頼みます。私は、大丈夫なのでお父さんの方の警備を強化してください。

学校内で何か起こった場合は、SPの皆さんにご連絡を致します。それ以外校内には、入らないでください。 以上の事を各SPに連絡をしてください。」


私は機微を返し教室に戻った。

丁度チャイムがなったので優衣に、検索されることはなかった。


ついに放課後になった。

「優衣、ノートコピらして!!」

「分かってるよ。そうだ!!今日は優希の家に上がってもいい?」

少し考えた。

家事態は普通の家と何ひとつ変わらないけど、お掃除の人は今日は来ないはずだし…。

うん!大丈夫だよね。

「良いよ。せっかくだから、クッキー焼くから食べて行って!!」

「良いの?優希の作るクッキーは、本当に美味しいから楽しみ♪」

そう言いながら2人で私の家に向かった。

家についたら、ガレ-ジに黒色の車が停まっていた

そして、玄関にお父さんのSPの人が立っていた。

それに気づいた優衣は、心配そうに

「あの人、優希の知り合いの人?」

内心苛立っていたが、苦笑いしながら

「うん、お父さんの知り合いの伯父さん。

何のようで来たのかなぁ?優衣は、先に上がってて伯父さんを客室に連れていくから。」

「うん、分かった。」

そう言ってカギを開け優衣を私で隠すように、家の中に上がってもらった。

優衣が階段を上りきった音がしたので

「なぜ、お父さんの専属SPがこの家に来たのですか?連絡なら12時50分頃にいったと思いますが…」

「申し訳ない。優希様のお父様が私を庇い、銃弾で右肩にかすり傷をおってしまいました。

その事を主は、優希様にお伝えするなと仰いましたが私の気が済まない為―――」

私は話を遮った。

「とにかく、あの車を裏のガレ-ジに移動してください。移動が終わりましたら、裏口から音をたてずにお父さんの部屋の奥にある部屋で待っててください。友達が帰ったら、私からお話があります。」

私が家の中に入ったら車のエンジン音が聞こえた。

クッキーは焼くだけだったのでさっさと焼いて飲み物を持って自室に行った。

「優衣お待たせ♪クッキーと飲み物を持ってきたよ

それと早速、ノート貸して!!コピってくる!!」

心配そうな顔をしていたけどいつも通り、話すとニコッと笑って

「はい、ノート。コピーしてる間クッキーいただくね♪」

「うん。食べてね♪」

そう言ってノートを借りてコピーしに書斎へ行った

そのついでに、私が焼いたクッキーと紅茶を持って

書斎の隠し部屋にいる40歳ぐらいの男性に渡した

「どうせ、なにも食べずに来たのんでしょ。

クッキーしかようい出来なかったけど…

もし良ければ食べておいてください。」

そう言ってコピーし終わったノートを持って部屋に戻った。

「いつも、ありがとう♪」

優衣は言い難そうに

「さつきの伯父さんは?」

「う~んお父さんが居ない事を言ったら帰ったよ」

「そっか♪良かった。邪魔だったかなぁって思ってたから。」

「邪魔な分けないよ。優衣は私が呼んだんだから」

気づけば17時になっていた。

「ごめんね。長居しちゃった。今日は、ありがとう

じゃあね♪また明日」

優衣がそう言って降りていくので玄関まで、見送りに出た。

「うん。また明日!」

優衣が家の角を曲がったのを確認して書斎の隠し部屋にいる伯父さんを客室に連れていき


「先程は、長時間あのような狭いところへ案内させて申し訳ございません。」

他人相手に隠し部屋に押し込む事をしたことを謝った。

「いえ。こちらこそいきなり押し掛けて申し訳ございませんでした。」

お互いに無礼を謝り、私からの話を伝える事にした

「貴方のせいではありません。

お父さんは、貴方を大切な家族の1員だと思ったから貴方を庇った。お父さんのいきなりの行動は誰も想定出来るものではないので、これ以上自分を責めることはしないでください。

私の話は以上です。

お父さんに、皆さんを心配させることはしないで

とお伝えください。」

「優希様!私を咎めないのですか?

そんな優しい御言葉を私に…。」

SPの人は泣きながら質問してきたので

「私は、貴方を咎めません。

さぁ、お父さんの所へ戻ってください。」

「ありがとうございます。今まで以上にお守り致します。」

そう言って、帰っていった。

気づけば18時30

はぁ…ご飯を適当に作ってあるからそれを食べて寝よう。

精神的に疲れた。

お風呂に入り、べっとりにつくと爆睡した。




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