先生と私
6時過ぎに約束通り先生が来た。
前もって私の鍵を渡しておいたので先生がすんなりと入ってきたのを隠しカメラ越しに見ていた。
先生の手には袋を持っていた。
3階にある私の部屋にノックして入ってきた。
「冬咲さん体調はどうですか?」
先生が来たことにより寂しかったのが少しましになった。
「朝よりはましになったと思います。」
机の上に置いてある体温計をとって計ってみると
37,6°に下がっていた
それを先生が確認すると
「だいぶ下がってきたね。食べたい物とかある?」
私は戸惑いながらも
「おじやを食べたい。」
そう言うと
「昔から優希ちゃんは、私が作る玉子のおじやが好きだったからね。今から作ってくるから待ってて下さい。」
そう言うと階段を下りていった。
?昔からって…先生に会ったことあったっけ?
前に熱を出したのは……4歳の頃だっけ?
確かその時も家に誰もいなくてお母さんに電話したんだけ…それでお母さんの知り合いの人が来て看病してくれてた気がする…何て言う人だっけ?
ここまで出てきてるのに名前が思い出せない…
でも、顔は先生に似ているような?
先生がおじやを持ってきてくれた
おじやを食べるととても懐かしい感じがした
「先生ありがとうございます。」
先生は複雑な表情で微笑みながら
「やっぱり、覚えてないか…」
どう言う事だろう?覚えていないって
「何の事ですか?」
先生は言おうか言わないか迷ってるようだったけど
「12年前の秋位だったかしら…その日夕美は仕事の関係で帰るのが1週間遅れる事になったとメールで愚痴ってた。その日の深夜前に夕美から電話がかかってきた。夕美は、慌てたようすで
『紗耶香お願い!!優希が熱を出しているから私の家に行って!!鍵はマットの下にあるから!」
そして私は飲み物や果物をもって夕美の家に行ったわ。」
うん?夕美って私のお母さんの名前!!ってことは…
あのときに来てくれた人って…先生だったの!!
「先生……ひとつ聞いても良いですか?」
「えぇ、良いですよ。」
思いきって聞いてみることにした
「その時いこうにお母さんとお父さんが居ない間ご飯を作りに来てくれていたのは…先生ですか?」
先生は微笑みながら
「えぇ、私には子供も旦那さんも居ないから優希ちゃんが一人で全て家の事をするのは大変だと思って勝手に上がってご飯を机においてたのよ。」
「先生…本当にありがとうございました。先生のお陰で寂しい思いが少なくて済みました。」
「本当は夕美を連れ戻したかったけどね。龍起を支えてるから出来なかったんだけどね」
「えっ…先生はお父さんも知っているのですか?」
先生はキョトンとした顔で
「えぇ、聞いていないかしら?夕美と私が龍起の事を好きになって卒業式のときに制服の第2ボタンを貰えるのはどっちかって勝負したの。
彼は私に制服の第1ボタンを夕美に制服の第2ボタンを渡したのよ。」
へぇ~そんな甘酸っぱい青春があったんだ!!
「今日は、お風呂禁止ね。背中とか濡れタオルで拭いてあげるから少し待っててね。」
先生ってとても子供思いで優しいじゃん♪
先生のこと誤解してたかも。
先生に背中を拭いてもらい 先生の昔話を聞いてたらいつの間にかうとうとしだして寝かけていると
「お休みなさい。明日は土曜日だからゆっくり休んで学校で元気な姿を見せてね。」
寝ぼけながらも
「先生…ありがとう……もう少しだけ…ここにいて……。」
気づけば闇の世界へと落ちていった。
現代編が続いてしまった!
さて
過去の人物たちの恋はどうなるのか!?
忙しくてこちらまで手が回りませんでした。
読んで下さっている方々お待たせいたしました。




