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JKが神さまとか、幼馴染みが悪魔とか聞いちゃいない。  作者: 双葉
全部本気と書いてマジと読む編
7/21

ディスク7「保健室」

前振りとかほっといて、続きを見てくれ



「は?脱げってなぜですか?」


竜胆「当たり前じゃないか、身体測定みたいなものさ」


突然服脱げ発言に戸惑いよりも頭に?が出まくる


「ぬ、脱ぎますけどカーテンの向こうでいいっすよね?」


竜胆「君の裸を見て性的興奮なんかするわけないだろう」


そういう問題じゃなくて道徳的問題だよ…


沙玖夜「ま、恒例よ恒例。ようは神か悪魔かどちらに向いてるか調べるわけ。頭悪いの?」


「俺からすればアンタらのが頭悪いように見えますが?」


俺は渋々上着を脱ぐと、竜胆先生は正面に座り聴診器を当てる。

昔からだが聴診器の鉄の部分をくっつけられると冷たいしくすぐったい。先生は唸りながら作業を終えた


竜胆「こりゃ困ったねぇ……君さ、どうして来れたんだ?」


「そりゃパンフレットが届いたからっす」


竜胆「普通の人間ならパンフレットは届いてもただの紙のはずで、読めないはずなんだが」


「手違いじゃないっすか?」


その言葉に沙玖夜は


沙玖夜「手違いなんてありえないわ、パンフレットは神がほどこしたり、魔王がほどこしたりするのよ。そもそもどちらが作ったものかわからないの?」


竜胆「普通はわかるんだが、わからないな。異端児はこれだから困る」


「好き勝手言いますけど、俺は被害者っすよ?」


沙玖夜「ホイホイ来るのが悪いのよ。ここまで酷い異端児はアンタが初めてだわ」


沙玖夜はどさっとソファーに座り、テーブルにあった煎餅をかじる


竜胆「当分移動授業の時は保健室に来るんだ。わかったかね?」


「来て何するんすか?寝るとか?」


竜胆「戯け、奉仕活動をしてもらう」


奉仕活動ってあれか?掃除とかの?


沙玖夜「それだけじゃないわよ庶民」


え?なんで今……気のせいか


沙玖夜「地上界(本島)の人間を助けるのよ」


わざわざ、厨二病みたいな言い方だな


沙玖夜「………と、とにかく!これからはここに来る!以上!」


それを告げるとバリバリ煎餅を食べていく。ボランティアねぇ、どんなことするんだよ。人間を助けるとか、いよいよアニメみたいな展開になってきたぞ。


キーンコーンキーンコーン。


竜胆「おっと、お昼だな。さて今日は何を食べようかなぁ」


「あ、初めての学食だ。場所がわからないんで教えてくださいよ」


沙玖夜「仕方ないわね。このネ申である私が案内してあげるわ!」


わざわざ、ネ申←これで神と書かせるあたり作者は遊んでいるな。


沙玖夜「悪口は言わないように」


だからなんでわかるの!?怖いよ!竜胆先生と沙玖夜とで学食に行くと。


「こ、こりゃ戦争じゃないか」


竜胆「あぁ、お昼の恒例行事。『カツサンド奪還戦』だな。」


購買の前や食券機の前で押されたり吹き飛ばされたりマ〇オジャンプしたりなんかやばいことに。


沙玖夜「よし、庶民」


「庶民じゃねぇよ村人だよ」


沙玖夜「村人、カツサンド買ってきなさい。」


このブスはこの現場に入れと言うのか?


「お前は正気か?こんな人が宙に舞ってるんだぜ?」


竜胆「いや待て確かに君なら異端児だ。珍しがって道を開けるはずだぞ」


そうか、こういう時によくわからん異端児を利用するんだな!?


「わかったよ、三人分取ってきてやんよ……」


俺は一気にダッシュ!フル加速で衆人に突っ込ん―――


男子共「「「どけぇやぁぁぁぁあ!!!!」」」


俺は宙に舞った。床に叩きつけられる。


「ぐぼぉぉお!!?」


背中を強打し、肺の空気が一気に口から逃げる


竜胆「やっぱダメだったか。どんまい」


沙玖夜「おっかしいわねぇ、マリア様のお告げ外れちゃったわねぇ……寝てんのかしら」


「てめぇら謝る気ねぇぇだろぉ!?」


俺は起き上がりながら突っ込む。


竜胆「ま、ここは攻略法がある」


「最初からそれを出してくれませんかね?」


背中を撫でながら突っ込む。突っ込見所満載で飽きないわてか疲れる。


竜胆「神城、頼む」


沙玖夜「はーいはい、どうせこの私になるわけなのね。待ってなさい」


沙玖夜はカツカツ歩いていくと


沙玖夜「神のお通りよ!!ほらどきなさ―――」


女生徒達「「「うっとおしい!!!!!」」」


沙玖夜は吹き飛ばされて壁にめり込む。復活すると


竜胆「神城は女子ウケ悪くてな」


沙玖夜「ま、そういうことよ」


「最終兵器みたいな言い方してこれかよっっ!?」


結局昼飯にありつけたのは10分立ったあとだった。

牛乳にあんぱんと悲しい昼だったが、なんかうまかった。


竜胆「村人、君の友達に魔王の一族がいないか?」


きっと魔子のことだろう、未だに信じていないが


「居ますね、幼なじみですけどそれが?」


竜胆「ふむ、もしかしたら君も魔族かもしれないぞ?側にいて安心できることからの推測だが」


「それはないですよ、俺が魔族だなんて。それに誰のそばにいても何にも感じたりはしないですし」


あんぱんの袋をクシャりと握る沙玖夜


沙玖夜「魔族ですって?あんな変な優等生グループの友だち?笑わせてくれるじゃなぃ」


竜胆「まだわからないだろう、とにかく今後も調べていくしかないだろう」


「まさかボランティアとか言う奴ですか?」


奉仕活動とか言ってたしな、と納得する俺。


竜胆「そうだ。本島でボランティアをして色々確かめるんだ。」


竜胆先生は立ち上がる。


竜胆「ボランティアは明日。異端児以外とも一緒に行うから遅れるなよ?」


沙玖夜「ま、私には関係ないことね」


沙玖夜も立ち上がる


「お前は不参加なのかよ?確かに一年上だけど」


沙玖夜「私は既に神よ?参加する意味が無いわ」


その言葉を告げてから1人学食を出ていった。


「よくわからん奴だなぁ、竜胆先生。俺も戻ります」


学食を出ようとすると


竜胆「待ちたまえ、君に言いたいことがある」


「はい?なんすか?」


俺は振り返ると。


竜胆「君は『何者だ』?」


突然のその問に答えは


「人間です。ただの」


竜胆「ふっ、そうか。」


それを聞くと俺は学食を出た。

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