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JKが神さまとか、幼馴染みが悪魔とか聞いちゃいない。  作者: 双葉
全部本気と書いてマジと読む編
5/21

ディスク5「いざ出陣」

さて、ディスクが5枚目なわけだが。

ちゃんとついてきてる?俺はディスクを見てきた君らが心配だが、まぁ、気にせずに進めようか。


確か、女装した佐々木皐月くんとペアになったところだったな。


その夜、食堂で晩飯を済ませた俺はまたあの部屋に戻る。

扉を開けると携帯を触る佐々木。チラッとこっちを見ると携帯を閉じて


佐々木「あ、おかえり。どうだい?晩飯は」

「あ、あぁ。まぁうまかったよ。お前は食わなくてよかったのか?」


佐々木「ボクは食欲がなかったからね。それよりさ、薫は何故ここに来たんだい?」


「まぁ設備とか、就職を推薦してくれるからだろ。お前は違うのか?」


佐々木「ボクは悪魔になりたいから来たんだよ。」


あの入学式から意識しないつもりだったがまさかそれか。

神様になりたいとか、悪魔とか。なんだ?俺は本当にパンフレットを見間違えたのか?


「悪魔になれると過程して、なったらどーすんの?」


それとなく聞く俺。


佐々木「今まで虐めてきた奴らを見返すのさ。あ、話は変わるけど。ここの学園に来るにはパンフレットがないとダメだったのは知っているよね?」


「あぁ、パンフレットを見て来たからな」


かなり設備推しなパンフレットだったけどな。


佐々木「じゃあ君も選ばれた人間な訳さ、あのパンフレットを見たら行かなくちゃいけない『魔法』が施されているからね」


魔法?あの、アニメや漫画にある魔法か?魔法なんか存在するの?ちょろっと混乱してくるが。


佐々木「パンフレット見た時になんて思った?」


「そりゃ、行きたい。行かなくちゃなってなったな。………あ」


佐々木「それが魔法なんだよ。」


魔法とか幽霊とかそんなのは信じないタイプだが、いや信じないな。


「お前のその女装してんのが魔法かと思うわ。髪の毛もカツラか?」


佐々木「これは地毛だよ、どーだい?このサラサラなポニーテール。結構気に入ってるんだよ」


「いや、まぁ確かにサラサラしてる感じはあるが。声も地声か?」


さっきからお姉さんっぽいような声だし……さすがに手術かなにかか?


佐々木「はっはっは!地声だよ地声」


この世界自体信用ができなくなってきたぞ。いや、落ち着けまだ来て1日も立ってないぞ。


「佐々木、お前の目的ってそれだけか?その悪魔やら神様になれるとしたらだが」


佐々木「したら、ではなくなれるんだよ。全く君は疑い深いなぁ。もっと周りを良く見ないとダメだよ、薫くん。」


気がついたらファーストネームっすか。なら


「そう言われてもなぁ、いきなりこんな感じだと普通は無理だろう?皐月」


よし、怒れ、ファーストネームだぞ


皐月「………きゅん/////」


「うわきもっっっっ!!!!」


皐月「き、君はボクの事を?」


「俺が悪かったから来るな変態!」


佐々木皐月は変なやつだとわかった。とにかく、この学園については明日にでもわかるかもしれない。


「もう寝ようぜ、今日は訳わからんことばっかで疲れたんだよ…」


俺はベッドにダイブ、デジタル時計は夜10時を示していた。


皐月「そうだね。じゃあおやすみ、薫くん?」


俺は適当に返事をして、闇に飲み込まれた。





翌朝、目覚ましのデジタル音に起こされる。ちなみに寝ていた佐々木が俺の布団に!?なんてことはないが視界がちゃんと開くと


「っっってぇ!!!?」


咄嗟に頭を横に反らせ、そいつを突き飛ばす。ベッドとそいつから距離を取り枕を見るとナイフが突き刺さっていた。


「バカ野郎ッッ!!!殺す気かよ!?」


皐月「まさか、薫くんの寝顔が可愛いなって思ったら永遠にボクの物にしたくなっただけさ。」


「ふざけんな!!死ぬだろう!」


皐月「物にするには黙らさないと」


「上手くいえとか言ってねぇよ!!?」


二日目にして相方に殺されかけるとかマジでどうかしてるぞ……俺の背中がびっしょり汗まみれに。


「や、やっぱわけわからん学園か。帰る」


俺は荷物をまとめ始めると


皐月「無理だよ。学園を卒業するまでは、または。神になるか悪魔になるか。それまでは島から出られない。相方解消もできない」


意味わからん………俺は島から出ることもできんみたいだ。少し落ち着いて椅子に座る


「はぁ、学園ライフがこれか。意味わからん女装野郎と相部屋で殺されかけるとか。魔子(まこ)は大丈夫なのか?」


俺が魔子の名前を出すと。


皐月「魔子……ひょっとして阿久川魔子(あくがわまこ)のことかい?」


俺は頷くと


皐月「なるほど。魔王一家の娘か、ボクのライバルってことだね」


「は?お前魔子知ってるのかよ?てかあいつも同じ出身で、その魔王一家とか中二病みたいな生まれじゃねぇよ」


俺はケラケラ笑う、しかし皐月は


皐月「目に見えているのが全てとは限らないのさ。彼女は魔王一家の愛娘で、地上世界では身分を隠している」


「あーはいはい。そうですかそうですかぁ」


俺は制服に着替える。


皐月「ま、いずれ分かるよ。さて、いよいよ今日から授業だし。僕たちも頑張ろうね?」


既に制服(女物)の皐月がカバンを持ち、俺より先に部屋を出ていった。


「なんてとこに来たんだよ俺は……魔法とか、地上世界?わけわからねぇよ………」


ため息を吐きながら寮を出た。女子寮と男子寮は背中合わせに立っている、学園に向けて歩いていると


魔子「あ!薫ぅ!!おっはよー!」


あ、おっぱいが走ってくる。じゃない、魔子だ


「走ってると転ぶぞ?おはよ」


魔子「えへ、それより今日から学園生活楽しみだよね!相方さんもいい人でよかったよぉ」


ニコニコしながら話しかけてくる


「そ、そうか。俺は悲惨だけどな」


魔子「悲惨?なにかあったの?」


首をかしげて?マークを全開にする魔子


「いや、なんでもないや。それより授業ってなにやんだろうな。時間割り聞いてないぞ」


その『授業の時間割り』を聞いた俺が馬鹿だった。


魔子「確か、神クラス、悪クラス、で別れて暗黒世界と天空世界のお話だったような」



え?ちょっと待て。いきなりこの展開は誰もついてこないぞ…フリーズした俺に止めを刺したのは


魔子「そう言えば、薫は『神さま』になりたいの?『悪魔』になりたいの?」


魔子の言っていることの9割もりかいできなかった。

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