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金色の九尾  作者: ブレイブ
三章asuna二部組織の暗躍
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八話

宿 食堂

明日奈はクリスティ達に見つからないように朝食を取っていた

「中々美味しいね、このトースト」

「ええ、確かに中々ね」

二人はトーストを食べる

「ねぇ奴等は何してる?」

「部屋の取ってるみたいね」

明日奈は話すつもりなど全く無いのでリナに監視させている

「はぁ、早くどっか行ってよめんどくさい」

明日奈は少しイライラした様子だ

「あっ・・・明日奈、奴等がこっちに来るわ」

「チッ、本当にめんどくさい」

クリスティ達が二人が座っている席の横を通る、そして通り過ぎると目の前の席に座った

「行くよリナ」

「はいはい」

明日奈はこの時気付いて無かった、クリスティ達には新しい仲間が出来ている事を、ラーシュが朝食の注文をしていたことを



明日奈がラーシュに気付かずに部屋に戻るとしっかりと明日奈を見たラーシュが仲間達に明日奈がこの宿にいたと言うことを知らせる

「皆注文は終わったよ、それと面白い人を見たよ」

「誰だよ?」

「実はね・・・」



明日奈とリナは装備を整えると組織に帰る準備を完了させた

「帰ろリナ」

「あら?機嫌が悪そうね、明日奈」

明らかに機嫌が悪そうな顔をしている明日奈にリナが尋ねる

「会いたくも無い人達に会って嬉しい奴なんていないよ」

「そうね、結局あなたをすくってくれなかったものねぇ」

明日奈は頷く

「そう、あいつらは私の事を全く分かって無かった、でも良い所もあるんだよ?私が闇を選ぶきっかけになったんだしね」

「ふふふそうね、さぁ行きましょう」

明日奈とリナは部屋から出るとさっさと宿から出た



明日奈とリナは町を歩く、だが付けられているのにすぐに気付いた

「付けられてるね」

「ええ」

明日奈とリナは路地裏に入る

「久しぶりだね?鈴」

「はい、お久しぶりです、明日奈さん」

明日奈は冷たい瞳でかつての仲間達を見る

「何の用なのかな?」

「勿論明日奈さんとお話がしたいんです」

鈴は明日奈の目をしっかりと見て言う

「私は無い」

「私達はあります」

明日奈はすぐに目線を外した

「明日奈さん!話だけでも聞いてくれませんか?」

「何でお前達の話なんて聞かないといけないの?もう遅いって二年前も言ったよね?」

明日奈は少しイラついた様子だ

「だからこそ君と話がしたい、私達は二年前君を救えなかった、今度こそ君の心を救ってみせる!」

「私はあなた達の救いなんてもういらない、それに私の心は闇に堕ちる事で救われたの」

クリスティが明日奈に質問する

「それは人を殺す事なのか?」

「そうだよ、私の憎しみはそれ以外で解放する事なんて出来ない、お前達が何をしても無駄」

明日奈はクリスティ達を突き放す

「それでも僕は今の君は間違ってると思う」

「ふーん誰かと思ったらラーシュだ、何してるの?」

明日奈はラーシュに何故ここにいるのか尋ねる

「勿論君を救う為だよ」

「あなたもそんな無駄な事を頑張るんだ?まぁ頑張ったら良いんじゃ無い?」

鈴が明日奈の手を握る

「無駄なんかじゃありません!明日奈さんの心は絶対に助けてみせます!」

「離して」

明日奈は鈴に握られた手を払うと後ろに下がる

「私の中に入って来るな!それだけ」

明日奈はそう言うとリナを連れて行ってしまった

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