七話
グラン王国バマナの町
二人はターゲットを始末し、バマナの町に戻って来ていた
「ほら、明日奈速くしなさい、温泉に入るわよ！」
「待ってよーリナ、そんなに焦らなくてもさぁ」
急ぐリナとゆっくりと歩きたい明日奈、今回はリナが優勢のようだ
「ほらほら速く！」
「仕方ないなぁもう」
明日奈もリナに合わせて速く歩き始めた
バマナの泉 温泉
リナは宿に着くとまず明日奈を温泉の前で待たせて、部屋に戻ると自分と明日奈の分の寝間着を取って来た
「はい、あなたの分、さぁ！行くわよ！」
「そんなに入りたいんだ・・・」
明日奈はリナに呆れながらも着いて行く
二人は服を脱ぎ裸になると温泉に向かった
「おお！中々広いね」
「そうね良いわ！、さぁまず体を洗わないと」
二人は体を洗い始める
「明日奈そう言えばあんた」
「ん？何？」
明日奈は頭を洗っているので目を開けれないがリナの方を向く
「胸大きくなったわね」
「うん、二年前に比べると少し重くなったから剣を振る時の感覚が少し変わった」
明日奈の体は順調に成長している、腰もスラっと細く、足も長く、胸も形が良く大きく成長した
「羨ましいわ、私は足や腰は同じ位だけど、胸は大きく無いんだもの」
「私は剣を振るならそっちの方が邪魔するもの無くて良いと思うけどね、振り被ったりすると結構邪魔なんだよ？これ」
明日奈は剣士なので小さい方が良かったのである、実際は大きくなってしまったのだが
「そう言う所では私の勝ちね、女としてはボロ負けだけど・・・」
「ふふん、私の勝ちね」
明日奈は目を瞑りながらドヤ顔である
「ふん、胸以外は互角よ！」
「ふーんだ、私はまだ十八歳だもん、二十歳になるまでにまだ成長するから、結局私の完全勝利だよ！」
この後も体を洗いながらの変な勝負が続いた
二人は体を洗い終え、変な勝負も終え、湯船に浸かっていた
「ふぅ、良いお湯ねぇ」
「そうだねぇ、気持ちいい」
二人は温泉を満喫している
「お酒でも頼もうかしら」
「私まだ飲めないよ？」
明日奈は地球の常識を言う
「あら？あなた十八歳でしょ？この世界は十六歳からお酒を飲んで良いのよ」
「ふーん、でもいらない今日は気分じゃ無いんだもん」
リナはつまらなさそうな顔をする
「えー美味しいのにまぁ良いわ、今度付き合いなさい」
「はいはい」
二人は充分に温泉を満喫した後、のぼせる前に湯船にから出て、部屋に戻った
翌日明日奈とリナは髪を整え明日奈は尻尾も整えると食堂に降りて来た
「さて明日奈朝ご飯食べたら帰るわよ」
「リナは行動速いよね、私まだ眠いよ」
明日奈はあくびをする
「眠いのなら席を取ってくれる？二人分注文してあげるから」
「はーい、ご飯お願いね」
明日奈は空いてる席を探すと、座りボーと外を眺めていた
「ん？あれは・・・」
ドアを開けて入って来たのはかつての仲間達、どうやらこの宿に泊まるようだ
「ゲッめんどくさい、なんであいつらがここに来るのよ」
明日奈はクリスティ達がこっちを向く前に尻尾と耳を隠すと宿の出入り口から顔が見えない位置に座り直した
「あら？明日奈、尻尾と耳を隠してどうしたの？」
「あれ見てよ」
明日奈は宿の受け付けの方を指す
「あぁ、めんどくさいわね、あんたにとっては、もうどうでも良い奴らだもんね」
「そう、見つかったら確実に何か意味が分からない話をしてくるでしょ？隠れるのが正解だよ」
明日奈は顔を受け付けの方に向けないように朝食を取った
