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金色の九尾  作者: ブレイブ
三章asuna二部組織の暗躍
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六話

グラン王国バマナの町

明日奈達は馬鹿の処理を終えターゲットがいる、バマナの町に戻って来ていた

「ターゲットの正義の味方さんはどうやらいつも夜にギルドの仕事に出かけるようね、正義の味方さんが夜、仕事に向かったら狩りに行きましょう」

「んっ分かった、それまで暇だね?どうする?」

明日奈はリナの意見に特に文句は無かったので頷くと夜までの予定を聞いた

「うーん、ターゲットとは別の宿に部屋を取ってダラダラする?たまには別のお風呂や部屋でゆっくりしたいし」

「良いね夜まで宿で寛いで夜に狩りに行って、殺したら宿に帰って寝た後、組織に戻ったら良いね」

明日奈も狩りに行くまではダラダラするのに異論は無かったので賛成し宿に向かった



宿バマナの泉

中々高級な宿で、露天風呂がある

リナがこの宿を選んだのは勿論露天風呂に入りたいからだ、泉は温泉の事を表しているのだろう

「うわー高そうな部屋、良いの?こんな宿に泊まっても」

「良いのよ、私達は幹部よ?しかもそれなりの活動資金が渡されているわ」

明日奈は首を傾げる

「活動資金?私、そんなの聞いてないよ?」

「あぁそう言えば言ってなかったわね、あなたと私ってもうチームみたいな物でしょう?」

「うん」

明日奈もそう思っているので頷く

「だから首領様が、私に活動資金を渡してくれているのよ」

「私には?」

リナは自分の財布を見せる

「この中よ」

「もしかして頼んでもくれない?」

リナは頷く

「だってあなたに渡したら欲しい物にお金使っちゃうでしょ!響もそれが分かってるから私に渡すのよ」

「今じゃ私が響に一番の信用を得てるのに・・・」

明日奈は唇をとんがらせて拗ねる

「ふふふ、一番信用しているからこそ、あなたのお金使いが荒いのが知れているんでしょ」

「はぁ、なんかムカつく」

明日奈はリナを恨めしそうに見る

「ねぇちょっと頂戴?」

明日奈はリナに近付くと上目使いで見上げる、その様子は頭に生えている耳も合間って子犬のようだ

その中身は人間に深い憎しみを持った狂犬だが

「ふん、そんな事をしても可愛いだけよ、駄目!」

「うう・・・分かったよ」

明日奈は機嫌が悪そうにそっぽを向くと布団の中に入った

「あら?明日奈寝るの?」

「うん、夜まで暇だし」

リナは明日奈に近付くとその頭を撫でる

「お休み明日奈、夜が楽しみね」

「うんお休み」

リナがしばらく明日奈の頭を撫でていると明日奈は眠り始めた




夜ギルドの側の路地裏

明日奈とリナは路地裏にいた、出て来た所を付けて町の外に出た所で殺す予定だ

「ねーリナ、出て来た?」

「まだよ」

明日奈は木箱の上に座り足をブラブラさせている

「はぁ早くお風呂に入りたいわ、早く出て来なさいよもう」

「私も露天風呂楽しみ、早く出て来ないかなー」

二人が暇そうにギルドのドアを眺めているとようやくジルドが出て来た、大斧を担いでいるので間違いない

「おっやっと出て来たね、私達をこんなに待たせたんだしたっぷりと痛め付けて殺そうよ、リナ」

「そうね」

二人はジルドを付け始めた



街道

ジルドはどうやら森に向かっているようだ、明日奈とリナは周りに誰もいないことを確認するとジルドに話しかけた

「ねぇおじさんジルドさんだよね?」

「そうだがなんだ?こんな暗い所で、悪い奴でも出たか?町に戻ったら私が退治してやろう」

明日奈はその悪い奴は私ですよーと思いながらジルドと話を続ける

「ふふふ、違うよ?私達はおじさんを殺しに来たの」

「私を?悪い冗談だ、悪を退治している私が何故殺されなくてはならない」

明日奈は笑いを堪えながら話す

「おじさんはこれまで色んな悪い人を捕まえて来たんだよね?」

「あぁそうだ」

「その捕まえた人達と関わりがある人達がね?おじさんを殺して欲しいって依頼をして来たの」

ジルドはそこまで聞くと斧を構える

「君達はその依頼を受けて私を殺しに来たと言うことか」

「そうよ」

リナは一瞬でジルドの後ろに回ると

「なっ!?速い!」

明日奈の方に蹴り飛ばした

「おじさんは雑魚の癖に私達をたっぷりと待たせた、そのツケを払ってね?」

明日奈はそう言うとジルドの顔を尻尾で薙ぎ払った

「ムウウ!」

ジルドは二人の連携攻撃にやられたがすぐに体制を立て直すと斧を振り上げ突進する

「直線的、馬鹿丸出しだね」

明日奈は突進して来たジルドを悠々とかわし、また背中を蹴る

「この!」

だかリナの蹴りよりは威力が弱かったのでそれほど体制を崩す事も無く、ジルドは横払いに斧を降ってきた

「右腕だけ身体強化、ねぇおじさん相手は私だけじゃ無いんだよ?」

「そうねぇ私を忘れて貰っては困るわ」

リナは明日奈と鍔迫り合いに入っていたジルドをまた蹴飛ばす

「くっ!貴様ら蹴ってばかりで、そんな攻撃で私を倒せると思っているのか!」

「正義の味方さんは必死だね?おじさんが弱いから手加減して遊んでるだけだよ、良いおもちゃになってね?」

明日奈もリナもジルドの事は良いおもちゃ位にしか思っていない

「貴様ら、人間をおもちゃのように言いおって!それでも人間か!」

「・・・私妖狐なんだけど」

「私はそりゃ見た目じゃ分からないだろうけど魔族よ、私はともかく明日奈を人間って頭悪すぎよ?あなた」

リナの煽りにジルドは顔を真っ赤にする

「貴様ら絶対に許さん!」

「ふーん許さないんだ、でもこんな簡単に後ろに回られてたら死んじゃうね」

明日奈は後ろに回ると右肩を軽く斬りつけた、ジルドはすぐに振り向き様に斧を振るが明日奈はすでにおらず、今度はリナの刀で後ろから左肩を斬られる

「く、クソ!」

「悔しそうだねぇ、一回も当てれないんじゃ私飽きちゃうよ?」

「私もだわ」

二人はとにかく楽しんでいる

「チマチマと!もっと強い攻撃をして来たらどうだ!」

「あれ?もしかして早く死にたかった?なーんだ言ってくれたら良いのに」

明日奈は剣を腰だめに溜めると走り出す、ジルドはそれに合わせ斧を振り下ろすが明日奈は剣を振らずに斧をかわすとかわした先で剣を振り、ジルドの胸を斬り裂いた

「ねぇリナ私もう飽きたしもう殺そうよ」

「そうね、このおもちゃ全然面白く無かったわ」

リナはそう言うとジルドの左足を切り落とした

「グァァァァ!」

「痛そうだねぇ、人間さん」

明日奈は冷酷な瞳でジルドを見つめると倒れて行くジルドの左肩を斬った

「今度は右腕よ?」

リナが右腕を斬り落とす

「やめてくれ」

「絶対にやめない、人間はみんな惨めに死んだら良いの」

明日奈はそう言うと首を斬り落とした

「依頼完了、さっ宿に帰るわよ明日奈」

「この正義の味方さん本当に弱かったね」

二人は宿に帰って行った

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