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金色の九尾  作者: ブレイブ
二章異世界の妖狐
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二話

明日奈は順調に剣の腕を上げて行っているが、万屋に依頼が来ていた


「明日奈、ちょっと来てくれるかしら?」

「はーい、どうかした?アリシアさん」

呼ばれてアリシアの部屋に入るとお客さんが来ていた

「こちらはヴァンゴさん、薬草を取って来て欲しいみたいでね、その依頼をあなたにやって貰うわ」

「ちょっと待てアリシアさん、このお嬢ちゃんが行くのか?」

「えぇそうよ」

「だが外は狼やゴブリンが出る、いくら妖狐だからって危険だぞ」

「この子は私が鍛えているの、かなり筋が良くてね、もうそれなりに剣を扱えるから、油断さえしなかったら大丈夫よ、ねっ?明日奈」

「はい、大丈夫ですヴァンゴさん、私に任せてください」

ヴァンゴはそれでも心配なようで

「お嬢ちゃん危ないと思ったらすぐに逃げるんだ、それが約束出来るのなら、お嬢ちゃんに任せる」

「分かりました、約束します」

ヴァンゴはこの約束をした後帰って行った


ヴァンゴが帰った後

「外に出るんだから武器が必要ね、今から買いに行きましょう」

「えっ?アリシアさん買ってくれるの?」

「えぇあなたの最初の武器は私が買ってあげるつもりだったの、ただ初めての剣だからあまり高い物は買わないわよ」

明日奈は嬉しそうに尻尾を振りながら

「ありがとうアリシアさん!それでも嬉しい!」

「ふふ、じゃあ行きましょうか?」


武器屋

「おや、アリシアさんあんたが来るなんて珍しいあの子の武器を買いに来たのかい?」

「えぇそうよ、あの子はこれから薬草取りに行くことになっていてね、武器が必要なの、初めての武器だから、高い物は買わないけどね」

二人が話している間、明日奈はとある剣を見ていた

「綺麗・・・でも72000ゴールド、私は1ゴールドも持って無いし今は買えないわね」


ここで通貨と言語とこの世界の事を説明しておく

まず通貨1ゴールド=日本の一円、つまり明日奈が見ている剣は日本で言えば72000円である

言語はグラン共通語(英語によく似ている言語でたまに違う単語がある位なので明日奈は理解出来る)、昔は各大陸で違う言語だったが今はグラン共通語が広く使われている

この世界の名前は第57世界、多重世界の57番目の世界である(ちなみに地球は第262世界)グラン大陸を中心とし残り四つの大陸が囲んでいる、残り四つの大陸の名前は明日奈が訪れた時に明かす


「明日奈こっちに来て、この三つの剣から選びなさい」

そう言ってアリシアが取り出したのはロングソード、レイビア、片刃の刀に似た剣だった、値段はどれも2000ゴールドの鉄の剣である

「私はこれにするわ、最初から決めてたの」

そう言って明日奈が選んだのはロングソードだった

「それじゃ店長さん、これを頂くわ」

「おうお嬢ちゃんは可愛いから、オマケして剣を腰に付けるベルトはオマケしてやろう」

「本当?おじさん、ありがとう!」

「本当さ」

そんなやりとりの後、明日奈は初めての剣を手に入れたのだ


近くの空き地で明日奈は買ったばかりの剣を振っていた

「どう明日奈?本物の剣を振って見た感想は?」

「木剣よりは重いけど良い感じだわ、アリシアさん本当にありがとう!」

そして二人は町の出入り口に向かって歩きながら話している

「そう、気に入ってくれたみたいでよかったわ、それと明日奈、薬草は近くの森の木の下とかに生えているからすぐに分かる筈よ、でも気を付けるのよ?」

「うん分かってる、それじゃ、アリシアさん行って来ます」

「えぇ行ってらっしゃい」


路地裏を監視する者達

「なぁ俺帰って良い?」

「駄目だ!」

「こりゃ意地になってるわ・・・」

次回、異世界での初めての戦闘です

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