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金色の九尾  作者: ブレイブ
三章asuna一部闇に染まる心
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一話

アースフィリア、王都

明日奈達は依頼を受けるため、ギルドに来ていた、これがフォードにとって始めで最後でクリスティと鈴にとって明日奈と最後に受ける事になる依頼とは知らずに

「みんなこれが良いと思うんだけど」

「確かに良いですね!」

「ハイゴブリン十匹で六万Gか良いな」

「それで良いのなら私が受けて来るぞ?」

フォードの問いに三人は頷く

「それでは行って来る」

フォードご依頼を受けに行った



アースフィリア山間部

ハイゴブリンは山間部で小さな集落を作る、まずは遠距離攻撃出来るものが家を燃やし、出てきた所を潰すのが基本だ

「鈴、やっちゃえ!」

「はい!ファイア!」

鈴の火の魔法を次々とハイゴブリンの家を燃やして行く、家の中にいられなくなったゴブリンは慌てて家から出て来た

「よーし作戦通り!行くわよ!クリスティ、フォード!」

「おう!」

残ったハイゴブリンは五匹残りは燃え死んだようだ

明日奈は前の二匹を引き受け後の三匹を三人に任せた

「頼むよ?三人とも!」

明日奈はそう言うと二匹を相手にする、まず最初に突っ込んで来た一匹の剣ををギリギリまで引き付けると、それをかわし木にゴブリンの剣を食い込ませ剣を抜けなくする、そしてそのマヌケな背中を斬り伏せた

「ドジね」

そう言うともう一匹の槍を剣で弾き、ゴブリンの腕を跳ね上げさせると、心臓を魔法銃で撃ち抜いた

「よし!終わりっと、みんなはどうかな?」

明日奈が振り返ると三人は余裕で倒し終わった後のようだ

「終わったみたいね、さっ剥ぎ取って帰ろっか」

明日奈がそう言った時だった、いつかの気配を感じたのは

「流石だね明日奈、俺に気付いたんだね」

「そりゃこんな特徴的な気配をしていたらね分かるわよ」

「何しに来やがった!」

響は答える

「明日奈君を俺の組織に迎え入れる為に今日は来た」

「前もならないって言ったわよね?」

明日奈は呆れたように言う

「そうだね、君は彼等に期待しているそうだね?」

「そうよ」

「明日奈さん、私達に何か期待しているのですか?」

「私達は聞いていないぞ?」

「俺もだ」

全く気付いていなかった三人に明日奈かなり落胆してしまった

「どうやら、彼等は気付いて無かったようだね、君の期待は無駄だったと言うことだ」

「っ・・・」

響は更に畳み掛ける

「そいつらじゃ君の心は救えないよ、寧ろもっと傷付くだけさ俺と一緒に来い、彼等は君に必要無いよ」

「うぅ、でも、でも私は!」

響は溜息を吐くと明日奈に一気に接近した

「まぁ今は良い、後でたっぷりと教えてあげよう」

ドス、響の手刀が明日奈首に当たり明日奈は気絶、気絶した明日奈を響は抱き抱える

「それじゃあまた会おう、今度は君達の敵となった明日奈と共にね」

「何言ってんだ!連れて行かせると思ってんのか?」

クリスティが叫ぶ

「あぁ、思ってるよ」

「明日奈さんは連れて行かせません!」

響は明日奈を形で担ぐと左腕を上げる

「また会おう、ダークボム」

響は左手に持った闇の爆弾を地面に投げた、投げた闇の爆弾はその場で弾けクリスティ達に命中し、三人は気絶してしまった

「それじゃあね、明日奈の心を全く救えなかった愚か者達」

響はそう言うと明日奈の首からペンダントを外すと転移した


謎の組織、明日奈の部屋

明日奈は首筋を摩りながら目を覚ました

「ここは?」

明日奈キョロキョロと周りを見渡す

「何処かの部屋みたいね」

そう言うとドアを調べるが開かない

「開かないか・・・」

明日奈転移しようと思いを首元のペンダントに触れようとするが無い

「ペンダントが無い、転移も出来ないか、でも何処に帰るの?クリスティ達の所に戻っても無駄だって分かったじゃない」

(一つになりましょう?明日奈、もう良いでしょう?)

「そうねもう良いわ」

(それじゃ一つになりましょう)

「えぇ、でももう少しだけ待って、もう少しで良いから」

(分かったわ)

明日奈がそう言うと響が入って来た

「やぁ、起きてたのか明日奈」

「えぇお早う、響さん」

明日奈は響の目を見ながら挨拶する

「あなたは私の心を救ってくれるの?」

「彼等と俺は違う、君の心を僕なら救うことが出来る」

明日奈はその根拠を聞く

「あなたはどうやって私の心を救ってくれるの?」

「君の心は闇に堕ちる事によって救われる、君は人間が憎いのだろう?その憎しみで心を埋めるんだ、それで君の心は救われる」

明日奈俯き呟く

「復讐、心を闇に、憎しみでふふふそれも良いかもね」

「君はどうするんだい、俺の仲間にならないってさっきは言っていたけど」

明日奈は顔を上げるその顔に感情は無い

「良いわ、あの三人にも期待するのは無駄だったし、あなたの仲間になってあげる、ふふふ、見ててね」

明日奈は立ち上がる

「さぁ一つになりましょう」

(やっとこの時が来た、さぁ始めましょう)

そして明日奈の周りから闇のオーラが立ち上り、明日奈を覆って行く、そしてそのオーラが晴れると新たな明日奈がいた

「それが君の本当の姿か」

「うん、そうだよ?これが私の本当の姿」

髪は黒く染まり、目は赤く、尻尾は黒く先が白く染まっている、その表情は何処か無邪気だ

「これから色んなことを教えてくれるんだよね?」

「あぁ」

明日奈は嬉しそうに微笑む

「期待してるよ?」

そう言うと響に抱き付いた



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