七話海賊との戦闘3
海賊船
明日奈は女に一気に接近すると腹を思いっきり蹴り飛ばした
「ぐはっ」
「ふふふ、よーく飛んだわねぇ」
そう言うと更に攻撃を加える、倒れた女は立ち上がり反撃しようとするが、明日奈は反撃される前に顔を殴り更に右斜め下から斬り上げる、女は何とか防ぐ
「これはヤバイわね、物凄く強くなるじゃない」
「ふーん褒めてくれるの?嬉しいわ、そう言えばあなた名前なんて言うの?」
明日奈は女に名前を尋ねる
「リナよ、よろしくね明日奈ちゃん」
「こちらこそよろしくリナさん、名前を教えてくれてありがとう、そのまま死ね」
そう言うと明日奈は飛び上がり空中に浮かぶと手を上げて魔力をチャージする
「インフェルノレイ!」
明日奈の手から燃えさかるレーザーが発射された
「ヤバイ!」
明日奈が放ったレーザは海賊船を一瞬で蒸発させ、数キロに渡り放射された
「チッ、逃げたか」
女は転移して逃げたようだ
「まぁ良いわ、次会ったら殺す」
そう言って旅客船に戻って行った
明日奈は上空から海賊達を眺める
「沢山いるわね本当、消し炭にしてやりましょうか?」
そう言って魔法を撃とうと手を上げる
「なぁに?それじゃ他の冒険者や船員も死んじゃうじゃないって?分かったわよ、金色さん一人一人殺すわ」
明日奈は甲板に降りた
男二人は鈴と合流していた
「鈴、明日奈は何処だ?」
「急に現れた女に連れて行かれたんです」
「マジかよ・・・」
三人がそう言っていると物凄い音と熱量と共に一隻の海賊船が消滅した
「何だ!?」
「分かりません!」
「物凄い魔法だな」
三人がそう言っていると、一人の銀色の九尾が降りてきた
「九尾?あいつがやったのか?」
「そう見たいですね」
「おい、あれ明日奈じゃねーのか!?」
クリスティの声を聞いた九尾が振り返る
「あら、クリスティよく私だって分かったわね」
明日奈は三人に近付く
「本当に明日奈さんなんですか?」
「えぇ私は明日奈よ?」
鈴は雰囲気の違いに戸惑う
「なんで尻尾が九本もあるんだ?」
「さぁ?」
「さぁ?とはどう言うことなんだ・・・私達に教えてくれないのか?」
明日奈は仲間達を冷淡な瞳で見つめる
「お前達に教える事なんて何も無いとだけ教えてあげる」
そう言うと明日奈は背を向けた
「死にたく無かったら動くな、お前達はそこで見ているだけで良い」
明日奈はそう言うと戦闘に向かって行った
「あの明日奈さんは本当に明日奈さんなのでしょうか?」
「分からんな」
「一つだけ言えるのは、今のあいつはヤバイって事だ」
三人と別れた明日奈は海賊をなぎ倒して行く
「雑魚ばかり、本当に面白く無いわ」
一人の海賊を尻尾で後ろから突き刺し殺すと、次は銃で次々と頭を撃ち抜いて行く、そして仲間を沢山殺された事に怒り狂って明日奈だけに狙いを定めた海賊達を斬り伏せて行く
「ふふふ、何をそんなに怒っているの?」
明日奈は微笑をうかべながら、後ろから迫る槍を飛び避けると、そのまま空中で回転し、その男の顔を斬り落とした
「化物だ・・・逃げろ!」
海賊達は明日奈に怯え、逃げて行ったが
「逃げれると思うな、全員死ね」
逃げれる筈が無い、明日奈は船に逃げようとする海賊達をホーミングレーザ状の魔法で全て焼き尽くした
その場にいた全員が明日奈の圧倒的な力に呆然とするしか無かった
「これなら良いでしょう?金色さん」
そう言う明日奈はクスクスと笑っていた
 




