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金色の九尾  作者: ブレイブ
二章五部アースフィリアへの船旅
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六話海賊との戦闘2

甲板

クリスティとフォードも船員に事情を聞き戦闘に参加していた

「多過ぎんだろ!」

「見ろクリスティ」

フォードが指をさした先海賊船が五隻もいた

「五隻分の海賊達が乗り込んでるって事だろう」

「それもあるが、俺は王都で見たことがある奴もいる、もしかしたら最近現れた組織の連中もいるのかもしれねぇな」

「私は城塞都市にいたから直接見ることは出来なかったが、親父から聞いている、王都で暴れた奴等がいたそうだな」

フォードは剣を持つ剣に力を込める、王族として王都を荒らした奴等を許せないのだ

「奴等が来てるって事は目的は明日奈だ、早く探すぞ」

「なんだと!?急ぐぞクリスティ!」

そう言ってフォードは敵を殴ったり蹴ったりしながら突き進んで行った

「・・・おい待てよ!フォード!」



明日奈は敵を気絶させながら走り回っていた、今は鈴と合流し休憩している

「ふぅ、物凄い数よ、気絶させても気絶させても全く減らないわ」

「気付きましたか?明日奈さん、例の組織の連中らしき服を着た人達がいます」

鈴は戦闘を広く見渡す事が出来る位置にいたので例の組織の連中を見付けていたのだ

「えぇいるわね、目的は多分私ね」

「響って人が命令したのでしょうか?」

明日奈は首を振る

「分からない、とにかくリーダー格を見付けて捕まえましょう」

「そうですね、私はここから射撃して援護します」

鈴は弓を構えながら言う

「頼むわね」

明日奈は水が入った容器を鈴に渡すとまた駆け出した



女は一人マストの上から明日奈を探していた

「うーん、さっきは確かに見かけたのにねぇ、降りて探そうかしら」

そう言うと一人の金色の少女が飛び出したのを見付けた

「ふふふ、いた」

そう言うと女は飛び降りた



明日奈が駆け出した途端目の前に女が落ちてきた

「ちょっなによ!上から落ちて来るなんてビックリするじゃない!」

本当にビックリしたようで尻尾と耳の毛が逆立っている

「あら、それはごめんなさい」

「あなたは誰?」

明日奈は女に銃口を向けながら女の正体を問う

「ふふふ、私?将来あなたの仲間になる者よ」

「何の事?」

女はニヤけながら答える

「響の部下って事よ」

「そう」

響の仲間と言うことを聞いた明日奈はトリガーを引こうとする

「ちょっと待って、話があるのよ」

「私は無い」

女は溜息を吐くと、明日奈に接近し後ろに回り込むと明日奈を脇に抱えて海賊船に向けて飛んだ

「へっ!?、キャァァァァァ」



海賊船

女は海賊船に飛び移ると明日奈を降ろした

「はぁはぁはぁ、いきなり何よ!怖かったじゃない!」

「あらぁ、ごめんなさぁい、あそこは邪魔者だらけだしね、ここならゆっくりとお話し出来るでしょう?」

海賊達は全員乗り込んでいるので、誰もいない

「・・・仕方ないから話を聞いてあげる」

「単刀直入に言うわ、私達の仲間になりなさい」

明日奈は思った、やはりそう言うことかと

「嫌よ」

「あら残念、でもあなたはこちらに来るべきよ、あなたの過去を調べさせて貰った結果あなたは相当人間を憎んでそうだもの」

明日奈は考える響の時もそうだったが何故こいつらが自分の過去を知っているのか

「何故私の過去を知っているの?」

「ん?それはあなたの故郷である地球に行ったからよ、あなたについて色んな事を調べたし聞いたわ、その結果あなたはやはりこちら側にいるべきだと確信したわ」

世界転移魔法、明日奈は恐らくそれを使ったのだろうと思った

「そう、私の過去をそうやって調べたの

、正直に言うわ、あなた達の仲間にはならない」

「何故?」

明日奈は単純な思いを言う

「嫌だからよ」

「あーら、そう」

そう言うと女は明日奈に近付く、そして明日奈の耳元で囁く

「ふふふ、あなたの復讐心今はなりを潜めているけど相当なもの、あなたの心は本当は残忍で冷酷、あなたの本質は闇、十二歳の時に復讐を遂げた時からそうでしょう?」

「えぇそうかもね」

明日奈は素直に認める

「それなら何故私達の所に来ないの?」

「そうね、あの人達なら私を変えてくれるかもしれないからよ」

明日奈の心はもう自分では変われない、明日奈はクリスティ達に自分を変えてくれるかもしれないと期待しているのだ、それに単純に友情も芽生えている

「あなたは彼等に期待しているのね、あなたの心を救ってくれるかもしれないと」

「そうよ」

女はクスクスと笑う

「何が可笑しいの?」

「ふふふ、いいえ、彼等があなたの期待に添えなかったら面白いことになりそうだなぁってね」

明日奈は冷淡な瞳で女を睨みつける

「誰に期待するのかは私の勝手、あなたにどうこう言われるつもりも無いわ、それにもう一人の私がかなり怒っているの、ただで帰れると思わないでね」

「あらあら怖い」

女がそう言ったのを聞いた後、明日奈の髪が銀色に染まり始めた

「後悔するなよ、人間」

銀色の明日奈がそう言うのと同時に空気が震える

「あなたが明日奈ちゃんの闇ね?」

銀色の明日奈は頷く

「えぇそうよ、もうほぼ一つになっているのだけれどね、金色の私が彼等に期待しているから私も期待しているの、それを馬鹿にするのは絶対に許さない、特に金色の私を馬鹿にするのは!」

「あなたは金色のあなたを相当大切にしているのね、だってあんな力の無い子達があなたの期待に添えるとは絶対に思えないんですもの」

女は卒直な意見を言う

「黙ってろ、あの子が誰に期待するのかはあの子のそれに私の勝手、お前は黙っていろ!」

そう言うと銀色の明日奈は女に向けて駆け出した



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