プロローグ
今回からは二章五部アースフィリアへの船旅編です
医務室
明日奈が身じろぐ、どうやら目を覚ましたようだ
「あれ?私・・・」
仲間達が明日奈のすぐ側で寝ている
「私負けたんだ・・・いつ以来だろう、あの時以来かな」
それは小学校に行けなくなった時である
「悔しいなぁ・・・もう負けないって決めたのに」
明日奈はそう言うと泣き始めた
次の日の朝
この日はアースフィリア行きの船の出港日だ
「明日奈さん大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよ、それより今日から船旅よ?私初めて!」
「俺もこの国から出たこと無いからな楽しみだ」
「私も船旅は初めてだ」
それぞれ船旅はしたことが無いようだ
「皆様今回はアースフィリア行きの船にご予約いただきありがとうございます!気を付けて船へお乗り下さい!」
客が船へ乗り込み始めた
「ねぇフォード、船のチケットは用意出来たの?」
「あぁ問題ない、見たまえ」
フォードは自信ありげに船のチケットを取り出した
「あのフォードさんこれ高級船室ですよね?」
「何だと!?安物で良いと言ったのに!」
どうやらまた周りが勝手に高い物を選んだようだ
「私達が泊まるのは一般船室よ?それに他の人に任せきりにするあなたも悪いと思うわ」
「うっ、確かにそうだな私は確かに任せきりだ、こう言うことを減らす為には自分でやるようにすれば良いのだな」
フォードは一つ学んだようだ
「話も終わったみたいだし船に乗ろうぜ?」
「ええ、そうね」
四日間の船旅が始まった




