十七話城塞都市と闘技大会5
選手控え室
明日奈は無事に勝ち上がり準決勝まで上がって来ていた
「やぁ、明日奈ちゃんさっきの試合も凄かったよ」
「ありがと、あなたこそ本当に強いわね」
明日奈は当初この男は本当に強いのか?と思っていたのだが、レイピアで的確に相手の急所を狙い倒すと言う戦い方で、全試合一撃で相手を倒し勝ち上がって来ていた
「私なんて全試合一撃で勝つなんて無理よ?」
「ふふふ、修行の賜物さ」
そして明日奈は試合だと呼ばれ試合に向かった
「明日奈ちゃん絶対に勝ってね、決勝戦は僕とやろう!」
「えぇ楽しみね」
闘技場
準決勝の明日奈の相手は巨大なハンマー使いだ、もし攻撃を受ければ骨が折れてしまうだろう
「ふへへ、綺麗なお嬢ちゃんだねぇ、あんたみたいな綺麗な女を潰せると思うと、興奮しちまうぜ」
「猿みたいね」
明日奈の煽りに男は簡単にキレる
「何だと!このアマァ!絶対グシャグシャにしてやんよ!」
「黙ってろ、猿」
明日奈はこう言う男は本当に嫌いなのである
「決勝戦第一試合東明日奈と西グレゴリーの試合を始める両者白線まで下がれ!」
いきり立ったグレゴリーは興奮した様子だが大人しく下がり、明日奈もグレゴリーを冷たく見つめながら後ろに下がる
「よし!試合開始!」
勝負はいきなり突っ込んで来たグレゴリーから始まった
「オラァ!死ねよ!クソアマァ!」
「うっさいなぁ!」
ブン!としゃがみ込んでハンマーをかわした明日奈の頭の上をハンマーが通る、やはり当たれば終わりだ
「エンチャント!アイスショット!」
明日奈は氷の弾をグレゴリーの足に向かって撃つが、意外に俊敏な動きでかわされる
「へっ当たるか!」
グレゴリーはハンマーを突き出すが明日奈はそれを潜り抜け、グレゴリーの腹を斬ろうとしたが、その時突然強烈な光が起こった
「なっ!?」
「へっへっへ、どうだぁ?何も見えねぇだろう?閃光玉だ、テメェはしばらく目が見えねえ筈だなぁ!」
そう言うとグレゴリーはハンマーを振りかぶった、ハンマーは明日奈の左腕に当たる
「くぅ・・・」
「本当気の強い嬢ちゃんだ、痛い癖にその程度か、もっと悲鳴をあげろよ!」
明日奈の左腕はボロボロに折れてしまっている、少なくともこの試合中、左腕は絶対に使えない
(クソッ目も見えないし左腕もやられた、でもこいつには負けたくない!)
「終わりだ!クソアマァ!」
「身体強化!」
明日奈は迫るハンマーを身体強化で上がったスピードと耳でハンマーが何処を通るのか予想すると後ろに飛んでかわした
「なんだぁ?急に早く!」
「何ででしょうね!」
明日奈は相手が戸惑っているうちに視力を回復させる
「よし・・・うっすらとなら見える」
「チッ視力が少し戻りやがったか、でも俺の勝ちだ!」
そう言って油断仕切って突っ込んでくるグレゴリー、明日奈はそのグレゴリーの足に剣を投げた
「ぐぁ!」
足をやられ転けたグレゴリーの上に飛び乗ると身体強化で限界まで強化した右ストレートをお見舞いした
「はぁはぁ、っ、私の勝ちね!」
明日奈は気絶したグレゴリーの上から立ち上がると折れた左腕を抑えながら立ち上がった
「勝者明日奈!」
明日奈は左腕を負傷したが何とか勝った




