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金色の九尾  作者: ブレイブ
二章四部城塞都市の二尾
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十五話

神狐の部屋

神狐と一緒に寝ている明日奈の耳がピクリと反応する、どうやら玲狐が起こしに来たようだ

「神狐様、明日奈様朝ですよー起きて下さい」

「うーん」

既に音で起きていた明日奈は素直に起きると体を伸ばし尻尾をピーンと張る

「明日奈様おはようございます、神狐様も起きて下さい!」

「お母さん、ふぁ、起きて」

玲狐と明日奈が神狐を起こす

「なんじゃ、もう朝か」

そう言って神狐もムクリと起きると明日奈と全く同じ仕草で体を伸ばす

「ふふふ、さぁお二人とも朝食が出来ていますよ」

全く同じ仕草で体を伸ばす二人の様子に微笑みながら玲狐は二人を食堂に連れて行く



食堂

今日の朝ごはんは白ご飯とウィンナーと味噌汁のようだ

「あぁー白ご飯だ、頂きます!」

「ふぁ、眠いのぅ、頂きます!」

「お代わりもありますからね?特に明日奈様はこれから試合ですし、沢山食べて力を付けて下さいね?」

今日は大会本戦が始まるのだ

「はーい」

「試合頑張るんじゃぞ?明日奈」

明日奈は元気良く頷く

「うん!頑張ってくる!」

明日奈は朝ご飯を食べると下界に降りた



客室

シュン、と音がして明日奈が客室に現れた、鈴に対になる石を渡しておいたのでここに問題なく転移する事が出来たのだ

「ふむ、お母さんの転移登録石は問題無しと、鈴はいないし、多分朝ご飯を食べに行ってるのね待ちましょう」

そう言うと近くにあった机に騎士剣と銃を付けたベルトを外して置くと、ベットに飛び込みゴロゴロし始めた

「うーん、このベットフカフカねー、布団も良いけどこれも良いわ」

そして飽きると先程ベルトと一緒に外した腰に付けるバックパックから櫛を取り出し尻尾の毛を整え始めた

「フンフーン」

鼻歌を歌い、ご機嫌な様子だ

「次はこっちの尻尾ー」

普段は隠している二本目の尻尾を出しそちらもとぐ

「遅いなー鈴、まぁ良いけど」

尻尾は妖狐族の誇り、その毛を整えるのは本当に気分が良いものなのだ、といでる間は時間など気にならない

そして気分良く整え終えるのと同時にフォードが部屋に入ってきた

「失礼する、なんだ明日奈だけなのか?」

「うん、私だけだよ」

フォードは絶好のチャンスだと思った、がやはり勇気が出てこなかった、ヘタレである

「そうか、二人が戻ってきたら、私の馬車で闘技場まで送ることになっているが問題ないな?」

「えぇ、問題ないわ、ねぇ私気になってるんだけど、あなたは武器は何を使うの?」

フォードが答える

「私は大剣を使って戦う、大剣を扱う技術は我ら王族全員が引き継いで来た物だ」

「へぇ、凄いのね?私なんて色んな人に教えて貰ったのを纏めたオリジナルよ?」

明日奈の剣の技術はアリシアと神孤と言う二人の師匠から教わった物だ、それを自分流にアレンジしている

「まぁ今はお母さんに教えて貰った、戦い方がベースだけどね?」

「そうなのか」

フォードは感心していた、そりゃまだまだ、伸び代はあるが、戦い方は充分そのまま騎士団に入っても問題ないだろう

「ねぇフォード、この大会が終わったら手合わせお願い出来る?」

「あぁ勿論だ」

明日奈は嬉しそうに

「やった!楽しみにしてるわね?そう言えば私達明日にはアースフィリアに行くんだけど船の予約は大丈夫?」

と言った

「それは本当か!?今すぐ予約させる!」

そう言うとフォードは飛び出して行った、執事に予約させるのだろう

明日奈はそんなフォードを見送るとまたゴロゴロし始めた



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