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金色の九尾  作者: ブレイブ
二章四部城塞都市の二尾
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五話

グラン王国南部

辺り一面の荒野である、視界が開けており油断しているとこう言うことになる

「オラァてめぇら!金出せや!」

そう、盗賊団に絡まれているのである

「明日奈さんどうするんですか?」

「ん?こうするの」

「どうするんだよ・・・」

「まぁ見てて」

明日奈は盗賊団の頭領らしき人物に向かって歩いていく

「あんたが頭領よね?」

「そうだ」

「そう」

明日奈は頭領に向けてニッコリと笑うと、それに見惚れた頭領の股間を思いっきり蹴り上げた

「ぎゃぁぁぁぁ!」

「ふん、男なんてこうすりゃ黙るのよ」

そう言いながら痛さで転げ回っている頭領の上にのる、そして胸ぐらを掴んで顔を合わせる

「もう一回やって欲しい?」

「やめて下さい・・・」

頭領は泣きながら辞めてくれと言った

「ひでぇ」

ここにいる男達は全員青ざめていた



そして明日奈が頭領を別の意味で仕留めた結果盗賊達は全員土下座していた

「すいませんでした!」

「通って良い?」

「どうぞお通り下さい!」

こうして盗賊団と戦わずに済んだのだ

「お前、酷いな・・・」

「はぁ?私に絡むからよ」

「明日奈さんかっこいいです」

そして城塞都市への旅は続く



それからは三日がたった、明日奈と鈴は付けてくる人物に気が付いていた

「ねぇ何かいるよね?」

「はい、いますね」

「相変わらず便利なこって、で?どうする?」

明日奈は振り返ると、その人物がいる方向に銃を撃った

そして驚いた人物が姿を表した

「いきなり撃たないでよ、俺死んじゃうじゃん」

「誰よあんた、私達をずっと付けてたでしょ?」

その人物は十五歳位の少年だった、身なりは駆け出しの冒険者と言う感じだ

「俺はキース、盗賊団をあんな方法で倒したあんたらに力を借りたいんだ」

「何をして欲しいんだ?」

キース少年は答える

「俺の村を最近襲ってる、ワイバーンの退治を一緒にやって欲しいんだ、報酬はギルドからちゃんと出るよ」

ワイバーン、下級のドラゴンだ、火を吹き爪で切り裂き尻尾で敵を薙ぎ払う、冒険者なら最低三人以上集まらないと倒せない

「ワイバーンですか・・・何故あなたの村を襲ってるんですか?」

「そうね、気になるわ」

キースは少し怒った様子で話す

「馬鹿な奴等がさ、ワイバーンの卵を盗んで俺の村に逃げて来たんだ、だけどそいつらは卵を割ってしまって失敗、しかも夜のうちに逃げやがった、それでワイバーンは俺の村にまだ奴等がいると思って襲ってくるんだ」

「へぇ、それは最悪だな」

クリスティも少し怒ったようだ

「だろ?力貸してくれ!俺の村の冒険者は今は俺しかいないんだ!頼む!」

「はぁ、分かった手伝ってあげる」

こうしてワイバーン狩りをすることになった



ココンの村

確かにワイバーンのせいで活気が無いようだ住民はかなり疲れた様子である

「確かにあまり良い状況じゃなさそうね」

「確かにな、これは早く倒した方が良さそうだ」

「そうだろ・・・あんた達が来てくれて助かるよ、それじゃちょっと案内するから着いて来てくれ」

キースはとある家に案内した

「ここは?」

「俺の先輩冒険者の家さ、ワイバーンに怪我させられてさ動けないんだ」

家の中に入ると寝室に案内された

「ネーナさん、起きてるか?ワイバーンを俺と一緒に倒してくれる人達を連れて来たよ」

「何ですって?」

ベッドの上で寝ていた女性、ネーナは驚いた様子で起き上がった

「始めましてネーナさん、キースと一緒にワイバーンを倒すことになった明日奈久城よ」

「俺はクリスティローグだ」

「私は鈴孤月です」

ネーナは挨拶されたので頭を下げる

「あ、ああ始めましてってそうじゃない、あんた達分かってるのワイバーンよ!?いくら四人いるからって・・・」

「大丈夫よ、あの黒騎士に比べたら、そんな大トカゲなんて怖くないわ、任せて」

自信あり気な明日奈を見たネーナは任せてみようと思った

「分かったわ、でも危なくなったら絶対に逃げて頂戴」

「はい、分かってます」

鈴が答え、次の日キースを加えた四人はワイバーンは狩りに向かった

次回初ドラゴン戦

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