一話
一話
妖狐族の里結界前
明日奈達は妖狐族の里を後にしようとしていた
「みんなありがと、楽しかったよ」
「おお、ありがとうございます姫様、またお越しください」
明日奈は笑顔で
「うん、また来るね!」
と言った
コプラ山、麓の村のギルド
明日奈達はいつも通り旅のついでに依頼を受ける為に冒険者ギルドに来ていた
「良い依頼はある?」
「このリザードマンの討伐とかどうですか?」
「良いけど少し森の中に入らないといけないぞ?」
出来るだけ街道の近くで出来る依頼の方が良いのだ
「まぁ良いんじゃない?急いでる訳じゃ無いんだしさ、これ受けようよリザードマンと戦ってみたいし」
「ちっリーダーがそう言うんなら、良いぜ受けよう」
三人はリザードマン討伐依頼を受けた
麓の村から少し城塞都市方面に進んだ森、三人はリザードマンを探していた
「どうだ?お前ら、なんか聞こえるか?」
明日奈と鈴は耳をピクピク動かしながら周囲の音を探る
「うーむ、多分こっちかしら?集団で移動する、音が聞こえる」
「確かにそっちですね」
明日奈と鈴が指を指したのは斜め右方向、そちらにリザードマンがいるようだ
「よっしゃ、狩りの始まりだ!」
リザードマン達は獲物を狩り宴会を開いていた、それはそれは楽しい宴会だった、だがそこに矢が降り注いだ
「ギ?ギャー!」
恐らく敵だ!と言っているのだろう、リザードマン達は警戒し始めた
「鈴ナイス!、あなたはここで待機、弓矢と魔法で援護、クリスティと私は突っ込むわよ!」
「はい!」
「行くぜ!」
明日奈は身体強化で走力を上げる、上がったスピードで一気にリザードマン達に接近した
銃でリザードマン達を撃つ、足を撃ち動けなくすると胴体を切り裂く、そして後ろから攻撃して来たリザードマンを脇の下に銃を通し撃つ
「おい何だよそれ、つか尻尾増えたんだな」
「えぇ、隠し方も教えて貰ったわ」
明日奈は尻尾が増えた時隠し方を教えて貰っていた普段は一本にしている
「私、二尾になったのよ?良いでしょ」
「知らねぇよ」
クリスティは体を回転させながらリザードマンに裏拳を放つ、後ろから攻撃して来た敵は鈴が魔法で撃ち抜いた
「残りは一匹、リーダー格っぽいね」
「そうだな、行くぞ!」
先にクリスティが突っ込む、拳を腹に当てると思わせて外すと、後ろの明日奈が足を切り裂く
「鈴!」
「はい!ライトニングショット!」
大きな雷の球がリーダー格に迫る、足がやられ動けないリーダー格はそのまま蒸発した
「ねぇクリスティ、またとんでもなくなってない?あの子の魔法・・・」
「そうだな・・・絶対当たりたくねぇ」
「二人ともどうかしましたか?」
火力馬鹿はやはり自分のとんでも無さを理解してないようだ
「ううん何でもない、さぁ剥ぎ取っちゃおう」
三人はリザードマンの鱗を剥ぎ取り、その後街道に戻って行った




