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金色の九尾  作者: ブレイブ
二章三部妖狐族の里1
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二話

万屋、二階寝室

明日奈が目を覚ます、となりのベットを見ると鈴はいないようだ

「私は今も一人なのかな・・・」

明日奈はそう呟くと一階に降りて行った



明日奈が一階のリビングに行くと既に朝食が用意されていた

「あらおはよう、明日奈」

「あっうん、おはようアリシアさん」

アリシアは明日奈に微妙な違和感を感じたが気にしない事にした

「今日、妖狐族の里を目指すんでしょう?準備は出来てるの?」

「はい大丈夫です、昨日のうちにしておきましたから」

クリスティが起きて来た

「あーよく寝た、みんなおはよう」

「おはようクリスティ君」

「おはようございます、クリスティさん」

クリスティが席に着く、彼は挨拶しなかった明日奈が少し気になったようだ

「おい、明日奈大丈夫か?顔色悪いぞ?」

「えっ、ああ、大丈夫よ」

(ダメだ、いつもみたいに隠さなきゃ)

「本当大丈夫か?」

「うん!大丈夫、心配しないで!」

クリスティには無理しているように見えたが、それ以上は追求しないことにした

「どっか悪いのならちゃんと言えよ?俺たちは仲間なんだからさ」

「うんありがとう」

(クリスティはやさしいね、でもねこんな事、誰にも言えないよ・・・)



アラの町の門、城塞都市方面

「それじゃ、三人とも気を付けてね、いつも言ってるけど無理はしないこと!」

アリシアは三人に注意する

「うん無理はしません、行ってきます」

「おう、出来るだけ無理はしないさ」

「明日奈さんは任せて下さい」

三人はアリシアにそう言うと旅立って行った



アラの平原城塞都市方面

三人は妖狐族の里があるコプラ山に向って歩いていた

「ここからコプラ山までは一週間かかるそうです、結構近いですね」

「そうね、城塞都市までは二ヶ月かかるけどね」

「城塞都市遠いよなぁ、でも行ったこと無いから楽しみだな」

鈴はクリスティに尋ねる

「クリスティさんも行ったこと無いんですか?」

「あぁ、俺は主に北部と中部の間で働いてたからな、南部は行ったこと無いんだ」

「ふーん、あなたなら城塞都市がどんな所なのか自慢すると思ってたのに」

明日奈は意外そうだ

「そんな事でいちいち自慢しねぇよ、それよりもレッドウルフを探そうぜ、今回の討伐対象だろ?」

三人はいつも通り、旅のついでに依頼を受けていた、今回の討伐対象はレッドウルフである

「レッドウルフはたまに平原で見るのよね?」

「あぁ奴等は他の狼系の魔物と違って群れないんだ、単独で行動する事が多い、一体一なら強いが、こっちは三人だからな余裕さ」

レッドウルフはクリスティの言う通り一頭で行動する事が多い、大人数でかかればそれ程脅威ではないのだ

「それなら安心ですね、あっあれじゃ無いですか?」

鈴がそう言って指を指した先、一頭の赤い狼がいた

「間違いなさそうね、鈴矢を放って、クリスティは待機、私は銃を撃つわ!」

「分かった」

「行きます!」

平原で餌を探しているレッドウルフに矢が迫る、だがもう少しで当たると言う所でウルフは気付きこちらに迫ってくる

「かわされました!」

「大丈夫よ!私に任せて!」

明日奈は銃を構え弾を三発撃った、レッドウルフは反応出来ずに三発とも命中ドサっと言う音と共に倒れた

「一人でも遠距離攻撃が出来る武器があったら楽勝ね」

「あぁでも、接近されて一体一ならこいつはマジで厄介なんだ」

そう言いながら三人は倒れたレッドウルフに近づく、絶命している事を確認すると解体作業を始める

「本当に赤い毛なんですね」

「綺麗ね」

「結構良い金になるんだってさ」

そう言いながら解体を続ける

「はい、終わりました、後二匹頑張りましょう」

三人は残り二匹を探し始めたのだった

明日奈はこれから過去の事を悩むようになります


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