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金色の九尾  作者: ブレイブ
最終章「別れの時」最終部デルタムーザとの戦い
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三話

城内

同時に斬りかかった黒騎士と明日奈の剣が再びぶつかり合う、ぶつかり合った二人は両者とも剣を両手で持ち押し合う

「フッ!」

だが明日奈は急に力を抜くといきなり力を抜かれた事で体勢を崩した黒騎士の腹を思いっきり蹴った

「フン!」

だが蹴りは明日奈が思った程には黒騎士には効かなかったようだ、黒騎士はすぐに殴り返した、だが明日奈はその拳を手で掴むとそのまま黒騎士を背負い投げた

投げられた黒騎士は思いっきり地面に背中を打ち倒れる、明日奈はそこに突きを放つが黒騎士は剣で受け流し、受け流された明日奈の剣は床に刺さる

「ホーリーブレイド!」

だが明日奈は床に剣が刺さった状態のまま光の剣を発動させ地面を抉りながら振るった、黒騎士は慌てて体を起こし剣に闇の力を灯すと光の剣を受け止めた

そして黒騎士は明日奈の足を払った、今度は明日奈が地面に倒れそうになるが、明日奈は倒れる前に地面に手を付き、その体勢のまま足を振り上げた、振り上げた足はかわされるが明日奈はすぐに立ち上がり剣を構える

「しかし初めて会った時の威勢は良いが本当は俺に対して怯えて震えていた小娘とは思えんな、良くぞそこまで成長した物だな」

黒騎士は明日奈の隙を探りながら話しかけてくる

「そりゃ怖いわよ、いきなり真っ黒騎士に襲われたのよ?どんな女の子でも怖いわよ」

明日奈は始めて黒騎士に襲われた時を思い出し改めてあれは怖かったなぁと思った所で黒騎士が飛びかかって来た、明日奈は余裕で受け止め、力で押し返すと黒騎士に立て振りの一撃を喰らわせた

「くっ!」

明日奈の立て振りの一撃は黒騎士の鎧の胸の部分を斬り裂き皮膚まで到達していた、だが黒騎士はそれでも攻撃を仕掛けて来る

まずは速い回し蹴りを繰り出して来た、だが明日奈はそれを腕で受け止める、黒騎士はすぐに離れて黒い魔法弾を飛ばして来るがまず最初に飛んで来た魔法弾はかわし二つ目の魔法弾はバックステップを踏みながら剣で弾き、三つ目四つ目と同時に飛んで来た魔法弾は宙返りをしながら体を横に回転させながら同時に弾いて防いだ、そして明日奈は一気に黒騎士に接近する

「ダークブレイド!」

黒騎士は迫って来る明日奈に向けて闇の力を纏った剣を振り下ろしたが、明日奈は黒騎士の剣のリーチギリギリで立ち止まると剣をかわした、かわされた黒騎士の剣は地面に突き刺さる

「ッ!」

明日奈は一瞬迷った表情を見せたが黒騎士の真剣勝負と言う言葉を思い出し、グッと踏み出し黒騎士の懐に潜り込むとその腹に剣を突き刺した

「フッ・・・」

腹を刺された黒騎士は何故か嬉しそうな声をを上げた

「良くぞ、そこまで強くなった物だな・・・お前の勝ちだ・・・上の階にお前を待っている者がもう一人いる俺に勝ててもその者にお前が勝てるかあの世から見物させて貰うぞ・・・」

黒騎士は息絶えた、明日奈は黒騎士の剣を拾うと亡くなった黒騎士の胸に抱かせ離れる

「えぇ見てなさい、その人にもデルタムーザにも絶対に私は勝ってみせる、だから見てなさい」

明日奈はそう黒騎士の亡骸に向けて呟くとウィリアムとレビィの元に向かう

「上に行きましょう」

「おう」

「うん」

明日奈達三人は階段を登って行った



明日奈が黒騎士に勝利し城の二階に向かって階段を登り始めた頃、ギルダーツ達第一班の目の前にリサーナが立ちはだかっていた

「あらら、あのお姉さんは一緒じゃ無いんだね」

どうやらリサーナの目的は明日奈だったらしいだが明日奈は別行動なので居る筈も無い

「確かに明日奈は別行動だ、それで?お嬢さん?そこを通してくれると嬉しいんだが?」

ギルダーツ達は後200mで城の内部に入れると言う距離に居る、だがリサーナがドンと立ちはだかっている為先に進めない

「ヤダよ、お姉さんが居ないのは残念だけど、私あなた達と戦いたいし」

リサーナはそう言うとダガーを抜いた

「つまり私達は君と戦うしか無いと?」

「そう言うこと」

ミランダの質問にリサーナは頷く、それを聞いたミランダ達は仕方なく下ろしていた剣を構える

「あはは!殺してあげるよ!ワールドセイバーのエージェント!」

「僕達は負けない!」

第一班とリサーナの戦いが始まった




そしてまた別の地点に居るクリスティ達の目の前にはラウルが立ちはだかっていた

「なぁあんた俺に殴られたく無いのならどいてくれねぇか?」

クリスティとしてはさっさと城の中に入りたいので男に退いて欲しいのだ

「嫌だね、俺は今前の作戦の失敗で幹部の中でも一番扱いが悪い、だからあんたらみたいな有名どころを殺してうちの大将からの評価を上げねぇとなんねぇんだ、だから退かねぇぞ」

ラウルは第十世界首都攻略作戦を政府軍とワールドセイバーの連合軍にあっという間に負けると言う散々な結果で終わらせた、その為デルタムーザからのラウルの評価は下の下だ、その為この戦いで手柄を上げないと今後の立場と言う物がかなり危ない

「そうか、引かぬと言うのなら私のこの剣で君を斬らせて貰おう」

フォードはそう言うと大剣を構える

「あぁ来い!そして俺の評価上げの肥やしとなりやがれ!」

クリスティ達とラウルの戦いが始まる

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