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金色の九尾  作者: ブレイブ
最終章「別れの時」最終部デルタムーザとの戦い
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二話

デルタムーザの城、城門前

ワールドセイバーやこの戦いに参加出来る余裕のある世界の軍が協力して結成した連合軍は現在デルタムーザの城の城門前で待機中で有る、これから数分後に城門の封印が解かれ侵攻作戦が始まる予定だ

明日奈達チーム29の面々は以前作った一班と二班に別れこの作戦に参加する、そしてこの作戦には飛鳥や愛奈、クリスティやフォードや鈴、アリシアも参加しているこちらはクリスティ達は何時もの三人、アリシアは愛奈と飛鳥とチームを組んでいるようだ

デルタムーザの城は城門を潜れば大きな庭がありその先に城が立っていると言う構造だ、その為城門を開ければすぐに戦闘となるだろう


「レビィもうすぐ作戦が始まるわ、私から絶対に離れないでね?」

明日奈はレビィは実力的にも充分成長しているがそれでも家族として不安なのでレビィに絶対に自分の側から離れないように言う

「分かってる」

レビィは真剣な表情で頷く

「うん良い返事ね、それとウィリアム」

明日奈は分かってると答えた妹の頭を撫でると胸元に手をやり不安そうな表情でウィリアムを見る

「絶対に死なないでね」

と言った

「あぁ死なないし死ねねぇよ、この作戦が終わったらお前との結婚式だせ?死ねるわけねぇだろ?」

そう明日奈とウィリアムはこの作戦が終わったら結婚式を上げる予定である、ウィリアムはその事を考えると力が溢れて来て寧ろ死ねる気がしないのである

「うん結婚式はとても楽しみだよ?でも、私凄く不安なの、この作戦が終わったらあなたと離れ離れになっちゃう気がして不安なの」

明日奈は時の神としての勘なのかこの日作戦が成功したとしても失敗したとしてもウィリアムやレビィ、友と別れる事になる気がしている、それが朝起きた時から不安なのだ

「大丈夫だ、俺はどこにも行かねぇし、皆も何処にも行かねぇさ、だから大丈夫だ」

「・・・うん」

ウィリアムはそんな不安そうな表情をする明日奈を抱き締め頭を撫でる、明日奈は目を瞑りその胸に顔を埋めた

「おーい、お熱いお二人さん、作戦が始まるぞ」

ギルダーツが連合軍の一人が扉の封印を解こうとしているのを見て抱き合っている明日奈とウィリアムに始まるぞとツッコミを入れる

「ウイっす」

「うん」

そして二人が離れた所で七つの鍵がそれぞれの鍵穴に入って行き、ガチャっと大きな音と共に回る、そしてズズズと音と共に扉が開いて行く

「始まるぞ!」

「あぁ!」

ミランダが始まるぞとの声を上げ響も声を上げた、そして遂に扉が開きデルタムーザとの最後の戦いが始まった




扉が開くとその向こうにはデルタムーザの数えきれない程の兵が布陣を敷いているのが見えたそして扉が完全に開き切ると双方同時に攻撃を開始した

様々な魔法やレーザーが飛び交いかわせなかった兵達は負傷する、そして魔法やレーザーの撃ち合いが終わると双方声を張り上げながら進軍し連合軍とデルタムーザの軍がぶつかり合う

「それじゃお前ら三人とも死ぬなよ!」

「そっちもね!」

明日奈達二班とギルダーツ達一班はお互い声を掛け合うと別れた、明日奈達三人は互いに出来るだけ離れないように進軍して行く仲間達の流れに乗りそして敵と出会った

「うおお!」

と声を張り上げながら接近して来る敵兵士、チームの先頭に立っていた明日奈がそれを斬り、レビィが明日奈の死角から斬りかかろうとした敵の剣を受け止めウィリアムがレビィが受け止めた敵を斬り伏せる、そしてそんな二人を狙う三人の敵を明日奈が魔法銃で撃ち抜いた

「数が多いし、手強いな!」

敵兵達は今まで以上に本気で向かって来ている、その為油断すれば手痛い一撃を受けてしまいそうだ

「油断出来ないわよ、気を引き締めて!」

「うん!」

明日奈がレビィとウィリアムに気を引き締めるように言い、レビィが返事を返した所で敵のピンポイントにこちらの兵だけを狙った矢が降り注いだ、それを見た明日奈はこの場に居るシールドを張れる限界の範囲に居る仲間を守るようにシールドを張った、そしてシールドは無事シールド内に居る仲間は守った、だが範囲外に居る仲間が負傷してしまう

「くっ!何処からの攻撃!?」

それを見た明日奈は先程の攻撃が何処から飛んで来たのかと戦場を見渡す

「あれだ!あそこに弓を持った奴等が居る!」

ウィリアムが指を指すその先、少々高台となっている場所に弓を構えた敵が居るのが見えたが、次々と撃ち抜かれて行く、明日奈が敵弓兵を撃ち抜いた人物を探してみると、見慣れた黒髪の妖狐が二人の仲間と共にこちらに向けて手を振っていた

「ふふふ、鈴ったら」

明日奈も黒髪の妖狐に手を振り返すと、すぐに気を引き締め敵兵を倒して行く



戦いが始まって三十分が経った、チーム29第二班はデルタムーザの城まで後500mと言う地点まで進行して来ていた

他にも各支部や各世界の軍のエースとされる者達が敵を倒しながら突き進んで居るのが見える

「二人とも疲れてない?」

敵を二人斬った明日奈は二人に疲れていないかどうかを聞く

「大丈夫だ」

「大丈夫!」

どうやら二人は大丈夫らしい

「そう!ならもっともっとスピード上げて行くわよ!あいつを倒す為には城の中に入らないといけないしね!」

デルタムーザは恐らく城の最上階の自身の部屋でこの戦闘を見つめて居るのだろう、そんな彼を倒す為には城の中にまずは侵入しなくてはならない

「そうだな!」

ウィリアムは双剣に炎を纏わせると頭上に構え振り下ろした、ウィリアムの炎の剣は振り下ろすと伸びて行き、その範囲に居る敵を燃やして行く

「私も!ホーリーブラスター!」

明日奈はウィリアムが縦に敵を倒すのならと横にホーリーブラスターを振り払った

「えっとえっと、私は・・・うん!道が開いたよ!お姉ちゃん、お城の中に入ろ!」

そして範囲攻撃を持っていないレビィはそれを誤魔化すかのように中に入ろうと言った

「そうね、一気に入っちゃいましょう」

二班は敵が開いた隙間を埋める前に城の扉を突き破り城の中にへと入って行った



城内

城の中は静かだ、一階は大広間となっているようでかなり広い、そして奥の方に階段が見えるがその前に誰かが立っている

「黒騎士・・・」

「あぁ、待っていたぞ久城明日奈」

黒騎士はどうやら明日奈しか見ていない、明日奈だけを見てこちらに剣を抜きながら近付いて来る

「さぁ決着を付けよう、久城明日奈、俺はお前との真剣勝負を望む、勿論引き受けてくれるな?」

そして充分近付くと立ち止まり決着を付けようと言って来た

「えぇ、決着を付けましょう」

明日奈も自分も戦闘に加わろうとするウィリアムとレビィを手で制すとまずは縦振りに剣を振るった、黒騎士合わせて縦に剣を振るう、そしてキン!と高い金属音が広間に鳴り響いた所で二人は互いに距離を取り、互いに同時に斬りかかった

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