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金色の九尾  作者: ブレイブ
最終章「別れの時」二部侵攻開始
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十九話

明日奈の自宅

現在時間は午後の八時、この日の仕事を終え家に帰って来た明日奈は妹を抱きしめていた

「お姉ちゃん?どうしたの?」

レビィは姉に抱き締められて嬉しそうな顔をしているが、姉に何故抱きしめて来たのか聞く

「あなたが可愛いから急に抱きしめたくなったの」

どうやらいきなり抱きしめたくなり抱きしめたようだ

「嫌?嫌なら離すけど」

明日奈はレビィが抱きしめられるのが嫌と言うのならすぐに離すつもりであるようだ

「嫌じゃ無いよ、寧ろ嬉しい」

「そう、なら暫くはこのままね」

明日奈は抱きしめられるのは嫌じゃ無いと言う妹を暫く抱きしめ続けた




夕食を作り妹と共に食べ、先に妹に風呂に入るように言った明日奈はボーとテレビを見ていた、見ているのはバラエティ番組である

チャンネルを変えようとリモコンに手を伸ばそうとした所で、テレビのリモコンの横に置いていたスマホが震えメールが来たようだ、明日奈はスマホを手に取り来たメールを確認する

「これ・・・」

明日奈はスマホのメールボックスを開き来たメールを見て、驚いた顔をする、明日奈が驚いたメールの内容はこうだ

(明日奈お姉さんのケータイで合ってるかな?C1だよ、明日お姉さんと手合わせしたいなぁって思ってメールしたの、もしお姉さんが来ないのなら街が一つ無くなるって思っておいてね?場所は第45世界のヒピア平原の南、時間は朝の十時待ってるからね)

メールの内容はC1からの挑戦状である、しかも明日明日奈がC1が指定した場所に行かないとヒピア平原の近くにある街を潰すつもりのようだ

「・・・これは行かなきゃ駄目ね、私が行かないとあの子本当に街を一つ滅ぼしてしまうわ」

C1と話したのは数回だが明日奈は彼女がどんな性格なのかは理解している、恐らくはC1は気に入らないことが有れば猛烈に怒るわがままな性格で、そしてわざわざ予告しているのなら本当に街を滅ぼしてしまうだろう

「お姉ちゃん、上がったよー」

どうやらレビィが風呂から出たようだ

「そう、なら私もお風呂に入るから髪が乾いたら寝なさい」

「はーい」

素直なレビィは冷蔵庫に向かうとりんごジュースをコップに入れると一口飲んでいた、それを見た明日奈は風呂に向かった



第45世界ヒピア平原

翌日、明日奈はヒピア平原にへとやって来ていた

明日奈はもう一人で抱え込むのは辞めた、なので前日のうちにC1から挑戦状が来たことをウィリアムには電話でレビィには直接話している

「よーく来てくれたね、お姉さん」

少し大きめな岩の上に座り明日奈を待っていたらしいC1は岩から飛び降りつつ話しかけて来る

「ええおはよう、それで?やるんでしょ、ならさっさとやりましょう」

明日奈はさっさと終わらせて帰りたいので剣を抜きプラチナモードを発動させ戦いの準備を整える

「そうだね、さっさとやろう」

C1も剣を抜いた

「行くわよ!」

「行くよ!」

ほぼ同時に飛び出した二人の剣はぶつかり合い激しい金属音を辺りに響かせる


デルタムーザの城

時間は少し前日の午後七時まで巻き戻る、白衣を着た男はデルタムーザに呼び出され、彼の部屋に居た

「あの娘の調整はどうなった?」

どうやらデルタムーザはC1の調整がどうなったのか気になり男を呼んだようだ

「はい、完全に終わっております」

「そうか、なら我が以前やった最後のチャンスを果たすべきでは無いか?」

デルタムーザは以前もう一度男にチャンスをやった、なのでC1の調整が終わっているのならその最後のチャンスを果たすべきであるとデルタムーザと考える

「はい、早速C1をあの女と戦わせ必ず仕留めてみせます」

「フン、期待しているぞ」

こうしてC1は男が調べた明日奈のスマホのアドレスを使い明日奈にメールをし、明日奈に挑戦状を送り付けたのである



剣を交えあった二人は一度離れ、もう一度互いに剣をぶつけ合う

「フッ!」

明日奈は剣をぶつけ合った体勢のままC1の横っ腹に向けて蹴りを放つ、だがC1はそれを肘で受け止めた

「甘いよ!お姉さん!」

C1はそう言うと受け止めた明日奈の足を掴み思いっきり地面に叩きつけようとするが、明日奈は体が地面に叩きつけられる前にシールドを張り地面に叩き付けられるのを防いだ

明日奈は自身の足を掴むC1の手を払うと、そのままC1の顔を蹴り飛ばした

「ッ!ハァァ!」

だがC1は蹴られたことにより崩れた体勢を一瞬で立て直すと明日奈の顔をぶん殴った、殴られた明日奈は左手で殴り返すが受け止められる

「今度はシールドは張らせない!」

C1はそう叫ぶと、先程よりも速い速度で明日奈を投げ地面に叩き付けた、明日奈は余りにも速い速度で投げられた為先程のようにシールドで防ぐ事が出来ず地面に叩き付けられる

「死ね!」

C1は地面に叩き付けられ倒れている明日奈の顔目掛け剣を突き刺そうとして来た、それを見た明日奈は慌てて横に転がり剣をかわす

「転がってかわしても!」

C1は転がってかわした明日奈に近付くと、明日奈が立ち上がる前に蹴り飛ばした

「ツゥゥ!」

横っ腹を思いっきり蹴られた明日奈は悲痛な声を上げるが、その痛みを堪えて立ち上がりC1に向けて剣を振るう、だがC1は軽くその剣を受け止めた

だが明日奈の攻撃は剣の一撃だけでは止まらない、C1の腹に明日奈の膝が食い込んでいるのだ

「グッ・・・ゲホッ」

腹に思いっきり膝が入ってしまったC1の口からは血が漏れる、だがC1は腹にかなりの痛みが走っている筈なのに明日奈の顔をもう一度殴り反撃を繰り出して来た

C1の強烈な拳を喰らった明日奈は大きく体勢を崩す、それを見たC1は明日奈の腹を思いっきり蹴った

「ッ!」

腹に強烈な一撃を貰った明日奈の口からも血が漏れる

「ハァァァ!」

C1は立て振りに全力の一撃を明日奈に向けて放った、明日奈は何とか剣で受け止めるが一気に押し込まれてしまう

「あはは!これで終わりだね!お姉さん」

「くっ!」

このまま、押し込まれればやがてC1の剣は明日奈の体に食い込むだろう、そうなればかなりの痛みが襲い剣を持っていられる自身は明日奈には無い

「押し込まれているのなら、こうよ!」

明日奈は押し返せないのならC1の体勢を崩せば良いと思い、足でC1の足を払った

「あっ!?」

足を払われたC1は体勢を崩し倒れる、明日奈は倒れて行くC1の背中の上にのしかかり、C1を押し付ける

「私の勝ちね」

「・・・まだだよ!」

C1は剣を逆手に持ち直すと明日奈の足に突き刺した、足を刺された痛みで明日奈はC1への拘束を解いてしまう、そして明日奈の拘束が軽くなったのを感じたC1は明日奈を背中から退かす

「これでトドメ!」

そしてC1は足を刺され立てない明日奈に向けて剣を突き刺す、だが明日奈は迫り来る剣を左手で受け止めた、剣を素手で受け止めた明日奈左手から血が滴り落ちる

「プラチナブレイド!」

明日奈はしっかりと左手でC1の剣を掴むと下から光り輝く剣を振り上げた、剣を掴まれ防御することが出来ないC1はもろにその一撃を喰らってしまう

「なんで・・・また負けるの?」

そして光り輝く剣をまともに受けたC1はそう言うと倒れる

「あなたには守りたいって人がいる?」

明日奈は倒れたC1にこう質問する

「居ない」

「そう、ならそれが私とあなたの違いよ、人は守りたいって思える人が居れば強くなれる、あなたもそんな人を見つけてみなさい」

明日奈はそう言うと痛む足で無理矢理立ち上がり地球へと転移して行った

「何よそれ」

暖かい風が吹くヒピア平原にC1の悔しそうな声が響いた

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