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金色の九尾  作者: ブレイブ
最終章「別れの時」二部侵攻開始
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十一話

作戦本部

城の方からこちらに注目するように言われた明日奈達は城の方を見る、するとそこには今回の司令官である、ワールドセイバー側のエージェント、この世界の騎士団長らしき男が高い台の上に立っていた

騎士団長はこの場に居る者達が全員こちらに注目したのを確認すると話し始めた

「私はこれから指揮を取らせて貰う騎士団長ヴィルキスだ、それでは時間が無いので早速作戦を伝える」

騎士団長ヴィルキスは自己紹介をすると作戦を伝えると言った

「敵は東西南北全ての城門の前に布陣を敷いており、攻撃を仕掛けて来るのは時間の問題だ、なので各方位に一万ずつ戦力を分散させる事になった」

敵も一万ずつ各城門前に兵を配置して居る、なのでこちらも同じ数をぶつけて対抗しようと言う事らしい

「これから君達にはどの方位の防衛に付くか、各組織から直々に報告される、君達はそれに従い各方位の防衛に付いてくれ、そして必ずこの首都を守るぞ!」

この後各組織の上層部から各自どの方位に着いたら良いか報告され、各自担当の方位の防衛へと向かった



南城門前

明日奈達が配置されたのは南城門前であった、そして明日奈とウィリアムとシーラの実績、千智の実績?を配慮し明日奈達は戦線の最前線に配置されている

騎士団とワールドセイバーの連合軍の作戦としては各個突入して来た敵を確実に仕留め城の方への進行を防げと命令されている

「それじゃ二人とも今日は頼むわね」

「うん!」

「任せて」

明日奈は振り返り親友二人に今日は頼むと言い、それを聞いた二人は頷き返事を返して来た

二人の返事を聞いた明日奈はウィリアムの方を向く、明日奈は何も言わずウィリアムの瞳をしっかりと見る、明日奈に視線を合わされたウィリアムは何も言わずに頷いた

敵が動き始めたらしい、侵攻を邪魔する門を破壊しようと攻撃して来ている音が聞こえる、敵が使っているのはお馴染みの爆破魔法だろう

「来るぞ!お前達、気を引き締めろ!」

南方面の指揮を任されている男が南方向にいる兵士達に気を引き締めろと言った、そして城門は爆破魔法により破壊され、デルタムーザの兵達が突っ込んで来た

第十一世界の戦いの始まりである




門を破壊した敵はまずは門に使ったお馴染みの爆破魔法を大量に放って来た

「シールドを張れ!」

司令官はシールドを張れる者にシールドを張れと命令した、命令されたエージェントや兵士達の中でシールドを張れる者は全員シールドを張った、勿論第二班の中でシールドを張れる明日奈と千智とシーラもこれに協力する

「よーし、よく防いだ!各個敵の排除を開始せよ!」

無事シールドが敵の攻撃を防いだのを見た司令官は次に敵の排除を命令して来た、エージェントと兵士達は命令に従い各個敵の排除を開始する

最前線の明日奈達は敵を斬り、敵の攻撃をかわしまた敵を斬ると言う事を繰り返していた

貴族級の吸血鬼の娘であるシーラはその優れた身体能力と筋力を活かし、大剣を振るい敵を纏めて仕留める

魔法による援護が得意な千智は杖を使い魔法を放ち、明日奈達の死角から攻撃して来る敵を仕留める

明日奈は最前衛を越えて突破して行く敵に銃弾を命中させると、次にまた突破して越えて行こうとする敵の前にシールドを張り妨害し、シールドにぶつかって止まった敵を斬り伏せる

ウィリアムは後衛で有る千智に出来るだけ攻撃が行かないようにフォローしながら、敵を倒して行く

「甘い」

シーラは自身の攻撃力を恐れ三人程で協力しシールドを張った敵に思いっきり剣を叩き付けた、シーラの強力過ぎる一撃によりシールドは呆気なく割れてしまい

「セェイ!」

敵のシールドが割れた事を確認した明日奈が一人は銃で撃ち抜き、二人は剣で斬り伏せた

「ファイア!サンダー、えぇ〜い纏めて!」

色々な属性の魔法を放ちまくっていた千智は沢山の敵を前に面倒臭くなったのか適当に撃ち始めた、適当に撃っているのに敵に魔法がちゃんと当たっている為、千智もかなりの腕の持ち主である

「危ね!おい危ねぇって!」

だが適当に魔法を放ちまくる千智をフォローしているウィリアムに被害が及んでいる、一様魔法はウィリアムは避けて飛んで行くがウィリアムの体スレスレでかなり危険である

「ウィリアム危ないし離れた方が良いと思うわよ、千智は大丈夫よ」

「・・・だな」

ウィリアムは明日奈の言う通り千智はフォローしなくても、魔法の弾幕により恐らく敵が近付くのは不可能なので千智のフォローを辞め明日奈とシーラと共に前に出ることにした

「ソイヤ!」

適当に魔法を放ちまくっていた千智は魔力を溜め始めると一気に解放し上空に放った、上空で弾けた魔法は的確に敵にだけ何故か命中して行く

「ねぇシーラ、あれなんで敵にだけ当たってるの?」

「さぁ?」

明日奈は何故か敵にだけ命中する流星群のような攻撃を疑問に思い、シーラに何故かと聞いてみたがシーラも分かっていないようだ

明日奈とウィリアムは敵を倒しながら千智が披露する様々な魔法に感心していた



三時間後、これまでずっと攻撃を仕掛けて来ていた敵が撤退して行く、どうやら敵は一時退却することにしたようだ、他の城門の敵も撤退して行っているようである

こちらの被害は死亡者300、怪我人1000だ、南方面の戦力は残り8700である

「フゥ、流石に三時間ずっと戦いっぱなしってのは辛いわね」

酷い怪我は無いがそれなりにダメージを受けている明日奈は撤退して行く敵を見てホッと溜息を吐く

「そうね、また敵が攻撃を仕掛けて来るまでの間休ませて貰いましょう」

明日奈達は敵の警戒を他の仲間に任せると南方面の休憩地点となっている場所に向かって行った



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