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金色の九尾  作者: ブレイブ
最終章「別れの時」二部侵攻開始
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八話

明日奈の自宅

レビィは学校明日奈は休日と言う、デルタムーザの城への進行作戦が開始される28日前の午後、明日奈はのんびりと雑誌を読みながらコーヒーを飲んでいた

ウィリアムに電話してデートのお誘いをしても良かったのだが、自分から誘うのはイマイチだと思った結果、家でのんびりする事にしたのだ

そしてウトウトし始めていた明日奈はシュンと音と魔力を感じ首を振って目を覚まし音と魔力を感じた方を見る

「玲狐さん・・・こんにちは」

明日奈は娘と同じく玄関から入って来ない玲狐に呆れた表情をする、明日奈に呆れた表情を向けられている玲狐は首を傾げているだけだ

「はい、こんにちは」

首を傾げている玲狐は挨拶を返して来る、明日奈は自分の周りの人々に玄関から入って来て貰うのは諦めているので、いきなりここに転移して来た玲狐にどういった用か聞くことにした

「玲狐さん?何でうちに来たの?」

「神狐様が明日奈様を呼んでいらっしゃるので私が迎えに来たのです、明日奈様、今日この後お時間は?」

どうやら神狐が明日奈を呼んでいるらしく玲狐は明日奈にそれを伝えるついでに迎えに来てくれたようだ

しかしわざわざ館の掃除などで忙しい玲狐では無く最近は何時も暇なアシュレイが明日奈を迎えに来たら良い筈なのだが

「この後は特にする事は無いし大丈夫、でもなんで玲狐さんが私を迎えに来たの?お父さんが迎えに来たら良いのに」

明日奈は何故アシュレイが自分を迎えに来ないのか玲狐に聞いてみる

「えーと・・・アシュレイ様はあの、また天上街の方に飲みに行かれてしまって・・・」

「そう」

アシュレイが天上街に飲みに行って玲狐が自分を迎えに来るしか無かったんだなと理解した明日奈は椅子から立ち上がる

「さて、玲狐さん、天上界に行きましょう、それとちょっと寄り道するけど良いかしら?」

「はい、大丈夫ですよ」

そして二人は天上界に向けて転移した



天上街

様々な種族が入り乱れる賑やかな天上街へとやって来た二人はアシュレイの行きつけの飲み屋の前に立っていた

「それじゃ玲狐さん、ちょっとお父さん捕まえて来るから待ってて」

「はい」

玲狐に待っててと言った明日奈は玲狐の返事に頷くと飲み屋に入って行く


飲み屋の中に入った明日奈は店内を見渡し父を探す、すると奥の方にそれっぽいのを見つけたのでズンズンと近付いて行く

「・・・」

明日奈は他の飲み仲間らしき人物達と楽しそうに酒を飲んでいるアシュレイの後ろにかなり怒った表情で立つ

他の飲み仲間がアシュレイの後ろに立つ明日奈に気付き後ろ後ろと指を刺しアシュレイは振り返った

「あ、明日奈ぁ?な、なんでここに?」

振り返り明日奈がかなり怒った表情をしているのを見たアシュレイは冷や汗を掻きながら、何故明日奈がここに居るのかを聞いた

「ん?お父さんが玲狐さんに迷惑をかけたからだよ?」

「お、俺が何か迷惑かけたか?」

「かけたよ?お父さんがうちに居れば玲狐さんが忙しいのに私を迎えに来ずに済んだのに、お父さんが居ないせいで迎えに来ないと行けなくなっちゃったの、十分迷惑かけてない?」

明日奈はニコニコしながらアシュレイが玲狐にどんな迷惑をかけたのか話した

「今、明日奈がそんなに怒ってるのはそれが理由か?」

「うん、今すぐ謝ったら一様怒らないでいてあげる、一様ね」

明日奈は今回は許すが次同じ事をすれば本気で怒るつもりである

「分かった、謝るよ」

「よろしい、それじゃ今謝りなさい、玲狐さんこの店の前で待ってて貰ってるから」

この後明日奈と共に店の外に出たアシュレイはちゃんと謝らないと娘が怖いので玲狐に頭を下げて謝り、三人で神狐の館へと向かった



神狐の館

相変わらず広過ぎる平原を歩いて来た三人は中に入る

「明日奈様、神狐様は恐らく自室にいらっしゃると思いますので、そこに向かって下さい」

「分かった、ありがとう玲狐さん」

玲狐に神狐は自室に居ると聞いた明日奈は頷くと階段を登る、かなり反省しているらしいアシュレイは玲狐の手伝いをする為玲狐に着いて行った

二階に登り神狐の部屋の前へと来た明日奈は扉を開けて中に入る

「お母さん?来たよ」

何やらかなり分厚い本と睨めっこしていた神狐は娘の声を聞くと振り返る

「うむ、よく来たのう明日奈」

振り返った神狐は立ち上がると娘の元に向かい、娘のすぐ側まで来るとその頭を撫でてから抱き締める、明日奈は最近良く抱き締められるわねと思いつつ嬉しいなぁと思っていた

「ム?そのネックレスはお主の彼氏に貰ったのかえ?」

そして抱き締めていた娘を離し、娘を上から下へと見た神狐はその胸元に輝くペンダントを見つけ彼氏に貰ったのかと聞いて来た

「うん、貰ったの、綺麗でしょ?」

明日奈は胸元からペンダントを取り出すと嬉しそうに母に見せる

「うむ、綺麗じゃ良かったのう」

「うん」

母にウィリアムに貰ったペンダントが綺麗だと言って貰えた明日奈は嬉しそうに微笑んだ

「それでお母さん?今日は何で私を呼んだの?」

そして明日奈は本題、神狐が明日奈は今日呼んだ理由を聞いた

「うむ、今日お主を呼んだ理由はのぅ、お主に時の神としての仕事に付いて伝えるのを忘れておったから報告しようと思って呼んだのじゃ」

「随分の重要な事忘れてるわね・・・」

明日奈は神の仕事と言う明らかに重要な仕事にの内容を明日奈に伝える事を忘れていた、神狐に呆れる

「まぁ良いではないか、そもそも急いで伝える事でも無いのじゃから」

神狐がこの日明日奈を呼んだのはたまたま伝えて居なかった事を思い出したからである、恐らく思い出さなければ下手をすれば半年は忘れたままだったかもしれない

「そうなの?」

「そうなのじゃ、何故急がなくても良いのかと言うと、時の神はその場に存在しているだけで神の仕事をしているからじゃ」

明日奈はこの神狐の話に少し驚いた、何時の間にか自分は神の仕事をしていたんだなと

「うーんと、詳しく説明してくれる?」

明日奈は神狐に詳しい説明を求めた

「良いぞ、だが対して話す事は無いぞ?、時の神はその場に存在しているだけで時の正常な流れを作ると言う役目を果たしておるのじゃ」

「それじゃ私は普通に生活していたら良いって事?」

「そうじゃ、もし時の流れに大きな歪みが生じた時には時の神が歪みを修復する必要があるがそんな事、滅多に無い事じゃ」

つまり時の神は神の中でも暇な分類の神なのである、なんせ存在するだけで良いのだから

「そっか、なら安心ね」

明日奈は神の仕事が対して寧ろ全く大変では無い事に安心しホッと溜息を吐く

「明日奈様、神狐様、晩ご飯ですよ〜」

一階から玲狐の晩ご飯が出来たことを知らせる声が聞こえて来た

「あっ晩ご飯出来たみたいね、私レビィを連れに一回家に戻るわ、お母さん、玲狐さんにその事伝えて貰える?」

「良いぞ」

この後明日奈はレビィを連れに一度自宅に戻り、アシュレイが手伝ったらしい夕食を食べて、風呂に入り眠った


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