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金色の九尾  作者: ブレイブ
最終章「別れの時」二部侵攻開始
306/335

七話

一週間が経ち第三世界の住民の救援活動はかなり進み後は政府だけに任せても大丈夫だろうと言う事になりワールドセイバーは帰還した、後の首都の復興作業は第三世界の政府が自分でやる事となる

だが予定されていたデルタムーザの居城への進行作戦は第三支部もかなりの被害を受けた為一時中止となった、第三支部の準備が整った時進行作戦は再び実行される予定だ

そして第三支部の準備が整うのは早くても一ヶ月後とされている



チーム29

現在ワールドセイバーはデルタムーザの軍による第三世界の侵攻を皮切りに様々な世界に現れ暴れては街を破壊して行く彼等の対処に追われている

明日奈達地球支部のエージェントも第三世界の準備が終わる一ヶ月後までは様々な世界に現れるデルタムーザの兵達の対処が主任務となっている

この為犯罪者の逮捕は冒険者ギルドにワールドセイバーからの依頼として委託している

「また奴等が現れたそうだ、今日は第二班お前達が対処に迎え」

「了解」

「行って来るぜ」

第二班、と言っても現在レビィは学校の為、明日奈とウィリアムだけの第二班は街を破壊するデルタムーザの兵達を逮捕する為転移して行った



第111世界

第111世界この世界は世界の番号が111の為か1が好きな住民が多い、この世界の主要な都市には1と関係ある名前が付けられている事が多い

明日奈とウィリアムはこのファーストシティと名付けられたワン王国の首都を駆け、デルタムーザの兵達が暴れている地点へと急行する

「居たな」

前方に街を魔法で爆破している、デルタムーザの兵を見付けたウィリアムは剣を抜く

「そうね、居たわね、それにしてもこいつら爆破が好きね」

明日奈はウィリアムの前に出ると一番手前に居た兵士を蹴り飛ばして気絶させた、ウィリアムもその更に奥に居た兵士を蹴り飛ばす

「ワールドセイバーだ!」

「爆破魔法をこいつらに集中させろ!」

兵士達は明日奈とウィリアムに向けて今まで街を爆破するのに使っていた爆破魔法を二人に集中させる、辺りには爆発による砂煙が巻き起こった

「やったか?」

「やったさ」

残った五人の兵士達はそう言うと蹴り飛ばされた二人の仲間の元に向かおうとする

「やってないわよ」

だが煙の中から少女の声が聞こえ、兵士達は慌てて振り向く

「俺達の爆破魔法に耐えたのか!」

「いや、シールドを張っただけよ」

驚いた様子を見せる兵士達に明日奈は冷静に突っ込む

「さて、それじゃ逮捕させて貰うわね、行くよウィリアム」

「おう、行くぜ明日奈」

明日奈とウィリアムは兵士達に斬りかかった




兵士達は明日奈とウィリアムに呆気なく手に持った武器を弾き飛ばされ降参した、明日奈とウィリアムは降参した兵士達に手錠をかけてワールドセイバーに送った

「ふぅ、任務完了ね」

任務を終えた明日奈はホッと溜息を吐く、デルタムーザの兵士はたまにそれなりの腕を持った者が作戦に参加していたりする為、気を抜けないのだ、幸いこの日は下っ端兵士しか居なかったが

「だな、で?これからどうする?」

この首都の兵士達に後の片付けを任せて来たウィリアムはこれからどうするのか聞いた

「うーんそうね、今地球支部に帰っても何もする事無いし、この街でデートしましょう、良いでしょ?」

ウィリアムに何をするかと聞かれた明日奈はデートしようと答えた

「デートか、そうだなこの街かなり綺麗だし明日奈と見て回るのも悪く無いな、良し!デートするぞ」

「うん!」

そして明日奈の提案を受けてデートしようと言うウィリアムに明日奈は嬉しそうに返事を返した

その胸元に光るウィリアムに貰った青いネックレスが明日奈の嬉しい気持ちを表すようにキラリと明るく光った



明日奈とウィリアムはやたらと1と入った模様が多い街を仲良く歩く、明日奈は嬉しそうにウィリアムの腕に腕を絡めながら歩いている

「ウィリアム、あれ美味しそうね」

食いしん坊明日奈はデートを始めて僅か三分後に美味しそうな物を見付けたようだ、明日奈は美味しそうな物が売っている屋台を指差しウィリアムに買いに行こうと促す

「確かに良い匂いだな、良し!食ってみるか」

「うん」

二人は屋台へと向かった



屋台に近付くと唐揚げが揚がる時の香ばしい匂いがする、どうやらこの店は鶏の唐揚げを専門とした屋台のようだ

看板をよく見ると地球と言う世界の日本と言う国の食べ物ですと書かれている

「唐揚げじゃない!」

唐揚げが好物の一つである明日奈は嬉しそうに尻尾を振っている、そして順番を待つ列に並ぶとまだかなまだかなとソワソワする

「落ち着けよ・・・」

ウィリアムはソワソワしている明日奈に落ち着けと言うが明日奈は全く聞いていない、そして明日奈とウィリアムの順番が来た

「おじさん、二十個頂戴!」

明日奈は欲しい個数を言うとバンとその分だけのお金を置く

「は、はいよ二十個ね」

店主はお金を取ると唐揚げ二十個を紙袋に入れて明日奈に唐揚げを渡した

「ありがと」

「い、良いってことよ」

店主は明日奈のテンションに最後までタジタジであった



先程の唐揚げ屋台の近くの公園、明日奈とウィリアムはベンチに座り二人で唐揚げを食べる

「うーん、美味しいぃ」

唐揚げを頬張る明日奈は幸せそうな表情を浮かべる

「お米が欲しいわね・・・」

明日奈はそう言うと急に転移した、ウィリアムはどうせすぐ帰って来るのは分かっているのでのんびりと唐揚げを食べる

三分後、何やらコンビニのビニール袋を持った明日奈が帰って来た、帰って来た明日奈は袋の中からコンビニおにぎりを取り出すと袋から取り出し唐揚げと一緒に食べる、どうやら明日奈はわざわざ日本に転移し近くのコンビニに行き、経った三分で買って戻って来たようだ

「うーん美味しい」

ウィリアムは明日奈が買って来たおにぎりを一つ貰って食べながら明日奈を見つめ、こいつ行動早えなと思っていた



唐揚げとおにぎりを食べ終わった二人は明日奈が買って来たお茶を飲みながらのんびりと綺麗な公園を眺める

「ん?明日奈、カメラなんて何で買ったんだ?」

ウィリアムは何となくコンビニ袋の中を見てみる、すると中にカメラが入っていたので何故買って来たのか聞く

「ああ、それ?この街綺麗だから写真に撮っておきたいなぁって思ったのも有るし、あなたと一緒に写った写真が欲しいなぁって思って買って来たの」

「そうか、ならまず一枚!」

既に袋からカメラを出していたウィリアムはパシャッと音と共にお茶を飲んでいる明日奈をカメラで撮った

「あっ!もうやめてよウィリアム」

お茶を飲んでいる所を撮られた明日奈はムッとした顔で拗ねる

「ヘン!知らねぇよ、油断してるお前が悪いのさ」

「ムゥ、確かに・・・」

明日奈は油断した明日奈が悪いと言うウィリアムの言い分に納得しながらとある事を思っていた

(ふふん、やられて終わる私じゃ無いんだから覚悟しなさいウィリアム)

そう明日奈はウィリアムの油断しきった顔を撮るつもりなのだ

そしてお茶を飲み終えた二人は色々な写真を撮りつつ街の風景を眺めながら街を歩いた



三時間後、場所はこの首都を一望出来る灯台の最上階、そこには盛大に拗ねている明日奈が居た

「・・・」

そう三時間の間明日奈はウィリアムの油断している顔を撮ってやろうと頑張った、だが結局油断している顔を撮られまくったのは明日奈の方だったのである

「拗ねるなよ」

ウィリアムは口を尖らせて拗ねる明日奈の頭を撫でて宥める

「フン!ならキスして」

ウィリアムは周りを見渡してみる、すると誰も居ない、どうやら明日奈も周りに誰も居ない為キスしてと言って来たようだ

「分かった」

ウィリアムは分かったと答えると明日奈を抱き締めてキスをした、明日奈はウィリアムとキスをして嬉しそうなそれでいて幸せそうな表情をしていた



後日明日奈の自宅には嬉しそうに楽しそうにそして幸せそうにウィリアムと共に写る明日奈の写真が飾られていた

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